まず2017年の新ヘッドコーチの成績を見ましょう。昨年のブログの記事はこちら



2016 2017
LAR シーン・マクベイ 4-12 11-5
JAC ダグ・マーロン 3-13 10-6
BUF シーン・マクダーモット 7-9 9-7
LAC アンソニー・リン 5-11 9-7
SF カイル・シャナハン 2-14 6-10
DEN バンス・ジョゼフ 9-7 5-11

昨シーズンの新HCは概ね大当たりでしたね、プレイオフに導いたHCが3人 勝ち越しが4人 DENのジョセフHCは少々残念でしたが、他5人のHCはチーム成績を向上させることができました。

特にラムズのシーン・マクベイHCは弱冠31歳ながらラムズを1年でここまで変化させたということもあり、大変注目を浴び2017年シーズンの最優秀HCとして表彰されました。バストの評価だったQBゴフを再生させ攻撃を一変させたのは本当にすごかったです。

2018年シーズンは7名の新HCが誕生しています。2017年シーズンのHCのような活躍ができるか注目ですね。今年もWikiを見ながら適当に説明していきます。



2017 前職
NYG パット・シュマー 3-13 MIN OC
IND フランク・リーチ 4-12 PHI OC
CHI マット・ナギー 5-11 KC OC
OAK ジョン・グルーデン 6-10 解説者
(元TB HC)
ARI スティーブ・ウィルクス 8-8 CAR AHC
DET マット・パトリシア 9-7 NE DC
TEN マイク・ブラベル 9-7 HOU DC

※HC名クリックで飛びます。


 NYG パット・シュマー

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攻撃畑でOLのコーチからはじめたが、2002~2008年までイーグルスでQBコーチをしており、プロボウル3回選出のドノバン・マクナブを育てた。HC歴は2011~2012年にブラウンズで2年経験したが9勝23敗と結果は出せなかった。昨年までバイキングスでオフェンスコーディネーターを努め、今年からジャイアンツのHCとなった。

昨年のケイス・キーナムの再生などもありQBの育成には定評があると思われるが、ジャイアンツは今年もイーライ・マニングで行くしかない布陣ではある。他のQBは昨年の3巡目指名デイビス・ウェブ 今年の4巡目指名でカイル・ローレッタが所属。どちらかがマニングをから先発を勝ち取るというのは可能性が低そうではある。できれば即戦力QBを取ってほしかったでしょうが、現有戦力で攻撃再生ができるか注目されます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Pat_Shurmur

 IND フランク・リーチ

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NFLプレイヤーとして13年のキャリアがある。ポジションはQB 118試合出場(先発は20試合)で40TDを記録している。ペイトン・マニング時代のコルツでQBコーチを経験 昨年まで2年間イーグルスでオフェンスコーディネーターを努め、スーパーボウル制覇に貢献した。

コルツは最初ペイトリオッツのオフェンスコーディネーターのジョシュ・マクダニエルがHCに就任するはずであったが、マクダニエルは一転してペイトリオッツにとどまる選択をし、他のチームがHCが決まっていく中一から探すはめになってしまった。

衝撃の展開、マクダニエルがコルツHC職を辞退 | NFL JAPAN.COM
衝撃の展開、マクダニエルがコルツHC職を辞退 | NFL JAPAN.COM
 

すでにマクダニエルHCの意向に沿うコーチとも契約していたようで、間違いなくチームは混乱したことでしょう。この衝撃から約5日でリーチのHC就任が発表されました。リーチはカーソン・ウェンツを育て上げ、その代役のニック・フォールズでもなんとか攻撃を立て直しスーパーボウル制覇したということもあり、急場でも立て直すことにかけてはうまく動かせれる人物なのではと勝手に推測します。アンドリュー・ラックの復活を本当に頼みます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Frank_Reich

 CHI マット・ナギー

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アリーナフットボールで8年QBとしてプレイした後コーチ職に。イーグルスにコーチとして就任以来アンディー・リードの下で成長し、リードがチーフスに移籍となった際にもナギーを連れて行った。昨年までチーフスのオフェンスコーディネーターを努め、リードの片腕的存在であった。

今回のベアーズHC就任はやはり攻撃再生の役割が強い。2年目のQBミッチー・トルビスキーをフランチャイズQBに成長させ、混戦のNFC北地区の争いに加われるようにするのが使命と言っていいでしょう。まだ40歳と若いですが、昨年のマクベイのような劇的な変化をもたらせることができるか注目です。

https://en.wikipedia.org/wiki/Matt_Nagy



 OAK ジョン・グルーデン

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毎年いつHCに戻ってくるんだ?と言われていたマンデーナイトフットボール解説者でお馴染みだったジョン・グルーデン。とうとう10年ぶりにHC復帰となりました。

34歳という若さでレイダースHCに就任
1998~2001年までレイダースのHCとして、プレイオフ2回出場
2002~2008年までバッカニアーズのHCとして、プレイオフ3回出場 うち2002年にスーパーボウルを制覇した名将と言っていいでしょう。

2009年以降はずっと解説者としてゲームを見守る立場であり、現場復帰自体10年ぶりということになりました。今回のHC就任は10年という破格の年数の契約ということで、絶大な期待を込めた状態となっています。

昨年はなかなか調子の上がらなかったレイダースですが、名将グルーデンがこれからAFC西にどういった旋風を巻き起こすのか楽しみですね。

https://en.wikipedia.org/wiki/Jon_Gruden

 ARI スティーブ・ウィルクス

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守備畑 DBが専門。2005年まではカレッジでコーチ2006年からベアーズのコーチに就任。2012年から昨年まではパンサーズでコーチを努め、スーパーボウル進出にも貢献をした。

カーディナルスは昨年までアリアンズがHCを努めたが、健康上の都合により勇退した。カーディナルスのHCはその前のワイゼンハントもだが攻撃畑出身のHCでずっとやってきた印象がある。ただ守備はずっとトップクラスを保っていた。

今回のウィルクス就任でカーディナルスがどう変わるのか。パーマー引退によりQB変更という状況下で踏ん張ることができるかも注目です。

https://en.wikipedia.org/wiki/Steve_Wilks

 DET マット・パトリシア

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守備畑のイメージが強いが、元はOLの選手で攻撃のコーチも数年経験している。2004年からペイトリオッツのコーチに就任し、13年間名将ビル・ベルチックの下で手腕を奮いスーパーボウル3回制覇を経験している。。この容姿ですがまだ43歳とまあまあ若いです。

ライオンズの前任HCジム・コールドウェルはシーズンの成績としてはまずまずでプレイオフ2回進出したが、プレイオフで勝てなかった。その点ペイトリオッツで勝ち続けていたパトリシアの経験を買った形での就任だろう。

NFC北地区はなかなか厳しい地区ではありますが、常勝チームの経験をどこまで活かせるか注目です。

https://en.wikipedia.org/wiki/Matt_Patricia

 TEN マイク・ブラベル

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元NFLプレイヤー ポジションはDE。1997~2010年まで14年間のキャリアで57.0サックを記録。2007年に12.5サックを記録しプロボウル選出。ペイトリオッツ所属時に3回のスーパーボウル制覇経験あり。という輝かしい選手としての実績をもっている。

コーチとしてはカレッジで3年経験シた後2014年テキサンズのLBコーチに就任。昨年はディフェンスコーディネーターとして手腕を奮った。


タイタンズは昨年プレイオフに進出したものの前HCマイク・ムラーキーの手腕に疑問をもつ報道が多かった。
タイタンズ、ワイルドカード敗退ならムラーキーHC解雇も? | NFL JAPAN.COMタイタンズ、ワイルドカード敗退ならムラーキーHC解雇も? | NFL JAPAN.COM 

ただプレイオフで勝った後首脳陣が手のひら返しをし契約延長交渉に入ったが、首脳陣との考えの違いにより勇退となった。

タイタンズ、“方向性の違い”でムラーキーHCと決別 | NFL JAPAN.COMタイタンズ、“方向性の違い”でムラーキーHCと決別 | NFL JAPAN.COM 

そんな中でのブラベル就任となりました。まだコーチ経験としては浅いですが、豊富な選手時代の経験を活かすことができるか、これほどの選手経験を持つHCはなかなか出てこないので、成功して今後もこういうHCが出てきてほしいなぁと思いますね。

https://en.wikipedia.org/wiki/Mike_Vrabel