終章として2018年クリーブランドブラウンズのスタッツを眺めて総括していこうと思います。
前編は17・18年のチームスタッツ比較と攻撃陣を総括します。
後編は守備 スペシャルチーム 19年の軽い展望の予定です。

2018シーズンチーム成績
17・18年チームスタッツ比較
攻撃個人スタッツ

 2018シーズンチーム成績

プレシーズン
1 @ジャイアンツ 20-10
2 ビルズ 19-17
3 イーグルス 0-5
4 @ライオンズ 35-17



レギュラーシーズン
1 スティーラーズ 21-21(OT)
2 @セインツ 18-21
3 ジェッツ 17-21
4 @レイダース 42-45(OT)
5 レイブンズ 9-12(OT)
6 チャージャース 38-14
7 @バッカニアーズ 23-26(OT)
8 @スティーラーズ 18-33
9 チーフス 37-21
10 ファルコンズ 16-28
11 Bye Week
12 @ベンガルズ 35-20
13 @テキサンズ 13-29
14 パンサーズ 20-26
15 @ブロンコス 17-16
16 ベンガルズ 18-26
17 @レイブンズ 24-26



ホーム 5-2-1
ロード 2-6
地区内成績 3-2-1
2018年勝敗 7-8-1

レギュラーシーズンのスコアを押すと対象試合の記事に飛びます。

2017年シーズン全敗から考えると、負け越したとは言えシーズン終盤までプレイオフの可能性を残し、最終戦にシーズン勝ち越しを掛けた試合を戦えたことで、チームのファンになって5年目ですが最高のシーズンだったと思います。

昨シーズンはホームで大きく勝ち越しました。ほんとスタジアムに来ているファンが一喜一憂が画面越しでも伝わってきました。これも一重にフランチャイズQBとなったベイカー・メイフィールドの存在があったからこそです。QB1人だけのチームではありませんが
このツイートでも分かる通り約20年で30人の先発QBを使ってきたチームなので、待ちに待ちに待ちに待ちに待ちに待ったフランチャイズQBなんです。ここ数年のドラフトもしっかり当たりを引けており、この1年で若手中心の勢いのあるチームに変貌を遂げることに成功しました。

後半戦ヒュー・ジャクソンをHC更迭してからのブラウンズは重い足枷が取れて自由になったようなチームになりました。この決断は早くするべきだったかもしれませんが、シーズン途中とは言えこの更迭を決断できて本当に良かったです。今シーズンは後半戦から暫定OCとなったフレディ・キッチンズがHCに昇格となり、後半戦の勢いをそのまま開幕まで持っていきたいところですね。



 17・18年チームスタッツ比較

Browns-20-2

攻撃は全体的に改善されました。3rdダウン成功率が思いの外悪いのは意外でしたね。結構通してるイメージはあるんですがね。ただ3rdダウンに追い込まれる前になんとかしてるからという解釈でいいかもしれません。ロスタックルが多くなりましたが、そこまで苦しめられている印象はないので気にしなくてもいいかなぁと。特筆するべきところとしてはQBヒットの少なさですね。OLの硬さが後半戦の巻き返しの一番の要因だったと思います。

守備は比較的にヤードは稼がれていますが、3rdダウン阻止率 ターンオーバー数などでしっかり抑えられている印象です。ラン守備は確かに悪かったですね。外に回られると追いつかないことがしばしば見られ、相手もの弱点をついてきた試合が多かったと思います。もう少しできるユニットだとは思うので、さらなる改善の余地は残っていると思います。


 攻撃個人スタッツ

 QB 

Browns-2019 1QB

ドラフト1巡目1位指名QBメイフィールドが先発後のチーム成績は6勝7敗でした。指揮官が変わった後半戦は5勝3敗で勝ち越すことができました。そして新人シーズンTDパス記録を更新。常連となったPEPSI ROOKIE OF THE WEEKを7度獲得しました。(ただ新人の攻撃MVPはジャイアンツRBセイクオン・バークリーが獲得となりました。)いままでのブラウンズのことを考えれば、文句の付け所がまったくないルーキーシーズンでした。もうこうなったら、今後は殿堂入りQBを目指す見方でちょっと厳し目に見ていこうかなと思います。

開幕先発だったタイロッド・テイラーは契約は切れFAに、チャージャースに移籍となりました。期待した出来ではありませんでしたが、メイフィールドの準備のための時間は作ってくれました。そう考えるとそこまで失敗な補強ではなかったなと思います。
Browns-20-4
QB ベイカー・メイフィールド



 RB 
Browns-2019 2RB

新人RBチャブがWEEK8から先発となりました。このスナップ数で1000y近く走っていますしもっと早くから使っていればものすごい記録を作ってた可能性もあったかもしれませんね。ただRBは消耗度との戦いもありますので、1年目ということも考えれば出場スナップはこれくらいで良かったかもしれません。

RBジョンソンはレシーブ能力はしっかり発揮しました。起用スナップは一番多かったのですが、昨年から比べるとボールに絡むプレイは少なくなってしまいました。もう少し彼に頼ってもいいんじゃないかなぁ。

RBハイドはシーズン途中にトレードで放出となりましたが、移籍先のジャガーズでは使い方がはっきりせず消化不良で終わりました。5試合先発でこのスナップ数でちょっと消耗度が激しかったせいもあるのでしょうね。
Browns-20-5
RB ニック・チャブ



 WR 

Browns-2019 3WR

WRランドリーは素晴らしいプレイも見せていましたが、ドロップも目立っていました。11回は昨年のNFL最多の記録でした。もう少しメイフィールドとの呼吸が合えばもっと記録が伸びることでしょう。

新人WRキャラウェイはロングターゲットとしての能力は見せました、もう少しTDが伸びてくれたらなと。

3年目のWRヒギンズはメイフィールドと一番合っていたレシーバーだったと思います。もう少し出番を与えられても良かったんじゃないかなぁと。

途中加入のWRペリマンはロングターゲットとして強い印象を与えることができました。残念ながら出場機会を求めるため今シーズンはバッカニアーズと契約となりました。
Browns-20-6
WR ジャービス・ランドリー



 TE 

Browns-2019 4TE

TEヌジョクーは毎試合安定したレシーブを記録しました。更なる飛躍を期待したい選手です。

ベテランTEフェルズはブロッキングと2m超えの高さを活かしたレシーブ
でTD3つを記録しました。今シーズンは残念ながらFAでテキサンズに移籍となりました。
Browns-20-7
TE デイビット・ヌジョクー



 OL 

Browns-2019 5OL

後半戦のOLは完璧な出来だったと言えます。LTをロビンソンに交代しただけでこれだけの変化を見せるとは思いませんでしたね。あとLT以外怪我なく全スナップ出場という素晴らしいユニットを形成しました。ここまで負傷者がでなかったのは奇跡的だったかもしれませんね。

Browns-20-8
LG ジョエル・ビトーニオ(2018プロボウル選出選手)


次回は終章・総括後編 守備のスタッツと今シーズンの軽い分析です。次回でなぜブラウンズ2018シリーズ最終回となります。