Week4
 @ボルチモア・レイブンズ

1勝2敗となり開幕ダッシュに失敗したブラウンズ Week4は敵地に乗り込み同地区のボルチモア・レイブンズとの1回戦目となります。

レイブンズは2018年の最終戦でブラウンズを破り地区優勝を果たしたチームです。先発QBは2年目のラマー・ジャクソンが務めます。メイフィールドと同期で大学2年次の2016年に大学MVPのハイズマントロフィーをとった選手です。メイフィールドは2017年にハインズマントロフィーをとっており大学MVP対決が年2回開催されることになります。

ジャクソンの武器はなんと言っても足。パスよりもランで稼ぐモバイルQBです。近年はランもパスもできるハイブリットモバイルQBが主流になりつつある中、ジャクソンは完全にラン中心というNFLではなかなか出てこないタイプです。どうしてもタックルなどを受けやすくなり怪我と隣合わせとなるので難しいタイプではありますが、2019年は怪我せず突っ切ってQBの歴代ランヤード記録を更新してシーズンMVPまで獲得しましたからね。ほんとすごい選手です。

試合の振り返りのはずが、ラマー・ジャクソンを語る記事になりかねないので、このへんでwww

Lamar Jackson throws five TD passes as Ravens rout Rams - Sportsnet.ca
レイブンズ QB ラマー・ジャクソン


 主なロースター


2019cle week04-1
左の数字 背番号    今季加入選手    新人選手    欠場選手 
選手評価は 高SS→C-低 Dは未知数 Rは新人
OLの太字は過去2年でプロボウルに選出経験ありの選手です。
右の順位 NFLTOP100に選出された選手 その順位

LBクリスチャン・カークシーが怪我人リスト入りとなってしまいました。2年連続で怪我で離脱となりました。守備のリーダー的存在だっただけに残念な離脱です。

この試合も先発DB陣が全滅です。それに加え新人Sジェルドリック・レッドワインも欠場。火の車状態です。そう考えると割と頑張ってる方かな・・・

レイブンズはTEマーク・アンドリュース DLブランドン・ウィリアムス CBジミー・スミス CBタボン・ヤングなど先発メンバーが欠場でした。特にアンドリュースはクラッチ力の高いレシーバーなのでターゲットに苦慮する可能性はありましたし、守備の主要メンバーも居ない状況でした。

 ※訂正 
マーク・アンドリュースは出場登録され29プレイ参加されていました。寒林檎さんご指摘ありがとうございました!

当時の展望記事




 スコア


  1Q 2Q 3Q 4Q total
ブラウンズ 7 3 14 16 40
レイブンズ 0 7 3 15 25

 まさかの完勝 ナイスゲーム 

最初に言ってしまいますが2019年シーズンのピークだった試合です。勝てる可能性も多少はあるとは思うけど、厳しい試合になるかなと当時思っていました。蓋を開けると理想的な試合展開に持ち込み、一気にリードを広げレイブンズの攻撃を焦らせることに成功。見事な勝利でした。

ただねここからレイブンズはシーズン終了まで12連勝するんですよね。それを考えるとほんと勝てたのが不思議だなと思える試合でもありました。



 ポジティブPOINT


 3TDラン RBニック・チャブ様のおかげで勝てました 

ほんとニック・チャブ様様です!この試合では165y3TDを記録し、完璧な働きをしてくれました。

相手守備を匠に交わすカットバック。道が開いたら一気の瞬発力で駆け抜ける走力。もうこのランともっと心中していっていいよという声がこの辺から大きくなってきました。DLブランドン・ウィリアムスの欠場の穴をしっかりついた攻撃でしたね。

毎試合献身的なランプレイですしボールセキュリティも良い方だと思いますし、ほんと頼もしいRBです。ありがとうチャブ!

画像

この活躍でチャブは攻撃の週間MVPにも選出されました。というかこれで選ばれてなかったらおかしいレベルでしたしね。ほんとおめでとう!


 WRジャービス・ランドリー様のおかげでパスがうまくいきました 

この試合ではQBベイカー・メイフィールドへのプレッシャーはここまでの試合の中ではあまりかからなかったことも有り、いいパスが通っていました。その中でもWRジャービス・ランドリーが8レシーブ167yの活躍でしっかり敵陣までボールを運んでくれる働きをしてくれました。

フランカー スロットどちらでもこなせる万能型でTEデイビット・ヌジョクーが不在となってしまったこともあり、ランドリーに頼りっぱなしなところがあります。そういう面ではアンダーニース(守備1列目の裏)で勝負できるターゲットもう一枚いればなぁと悔やまれるシーズンでしたね。

正直ランドリーに通らないとパス攻撃が成り立たないレベルでしたからね。あとは単発でロングが通るかどうかって感じでしたもんねほんと。ちょっとネガティブが入ってしまいましたが、とにかくランドリー様様です!


 要所で3ターンオーバーを奪った守備のおかげで勝てました 

レイブンズにそれなりにはランは出されましたが、失点はなんとか防ぐことに成功。特にこのファンブルリカバーは大きかったですね。Sジャーメイン・ホワイトヘッドはこのファンブルフォースの他にINTも記録しており、この試合ではMVP級の活躍でした。不安定なところはまだまだありますがポテンシャルは見せつけることができた試合でしたね。

ただこの数週間後に問題起こして解雇となる選手なんですがね・・・
 


 余裕があればやっていけ精神 

パスは失敗に終わりましたが、ダブルリバースからのWRオデル・ベッカムjr.のロングボムのプレイ。昨年はこういうプレイを序盤に出して結構面白いように決まった感じでしたね。こういう余裕がこのチームの攻撃に合っているとは思うんですよね。てかHCフレディ・キッチンズのやり方はこういう自由奔放な感じだったと思うんですよ。相手にとっては何をやってくるかわからない感じで。

ちょっと素直なプレーコールがここまで多かった印象もあり、試合の序盤ならこいうプレーをもっとやって行ってほしいなぁと素人ファンとしては感じていました。この余裕がこの試合ではうまく働いたんだろうと思います。根拠はまったくありません!




 ネガティブPOINT


 過度な争いはお互いやめよう 

試合としてはネガティブな点は見つからない試合でした。ただ乱闘騒ぎがありましてブラウンズWRオデル・ベッカムjr. レイブンズCBマーロン・ハンフリーがつかみ合いとなって、最後はハンフリーが馬乗りになって首を締めるという、ちょっと過度すぎる乱闘となってしまいました。

結果的には喧嘩両成敗でプレーのやり直しで決着がつきましたが、退場処分となってもおかしくないものでした。どうしても競り合う形となるWRとCBは気が強いもの同士となると結構トラッシュトーク(罵り合い)もすごいこともあり、それで喧嘩に発展する例も時折見られます。うちのベッカムはその部類ですので、あまりやりすぎないようにしていただきたい。




 冷静じゃない当時の感想ツイート

試合当時の感想ツイートを載せるおまけのコーナーです
2019年シーズンで1番と言ってもいい試合だったので褒めちぎってますね。


ということで2勝2敗の五分の星となりました。地味にこの時点で地区首位となりました。
(同地区対決勝利があり同率ではありますが立場的上)
vlcsnap-2020-05-06-01h54m47s019
スティーラーズはQBベン・ロスリスバーガーのシーズンエンドが響いてますし、ベンガルズはなかなか浮上のきっかけがつかめずということでどこも序盤は苦戦していた印象でしたね。

首位となったブラウンズ 次回はWeek5 サンフランシスコ・49ers戦を冷静に見直します。




 ゲームハイライト動画 


細かいSTATS

なぜかわかりませんが公式チャンネルでフルゲームが上がってたのでこちらも