Week9
 @デンバー・ブロンコス

3連敗で2勝5敗とちょっと追い込まれてきたブラウンズ Week9は敵地に乗り込みデンバー・ブロンコスとの対戦となります。

2019-10-02
10月終了時点の地区順位表です。レイブンズが一歩リード中でブラウンズとしてはこれ以上離されると厳しいかなという状況でした。


ブラウンズはこの試合の前にLB/EDGEジェナード・エイブリーのトレード放出を発表しました。

EAGLES TRADE FOR LB/DE GENARD AVERY! | Fast Philly Sports

2年目のEDGEとLBどちらも起用可能の選手で一昨年は4.5サックを記録。昨年は飛躍が期待される選手でしたが、チームは起用せずベンチ外に置くことが多くなりました。EDGEオリビエ・ヴァーノンの不調もありましたので、起用するべき声はファンの間では多かったのですが、残念ながらトレードとなりました。トレード先のイーグルスでもあまり起用されず、昨年はパフォーマンスがイマイチだったのかもしれませんね。今年は頑張れ。


ブロンコスはここまで2勝6敗とかなり厳しいシーズンとなっていました。ここ数年QBを固定出来ずこのシーズンはレイブンズからQBジョー・フラッコをトレードで獲得したものの、攻撃の改善は出来ず、守備の中心人物EDGEブラッドリー・チャブの離脱もあり攻守共に噛み合ってない状況でした。

そしてこの試合ではQBフラッコが負傷で離脱し、QBブランドン・アレンという正直名前を初めて聞いた選手がNFL初出場初先発すると発表されました。さすがにこれは勝たないと行けない試合だなと。ただ守備はチャブが抜けても気が抜けないメンバーはまだいるのでそこさえ攻略するだけだなと。2016年スーパーボウルMVPのEDGEボン・ミラーは健在でしたしね。

Broncos news: Von Miller worked out recently with several other ...
EDGE ボン・ミラー


 主なロースター


2019cle week09-1
左の数字 背番号    今季加入選手    新人選手    欠場選手 
選手評価は 高SS→C-低 Dは未知数 Rは新人
OLの太字は過去2年でプロボウルに選出経験ありの選手です。
右の順位 NFLTOP100に選出された選手 その順位

この試合でもSダマリアス・ランドールは欠場。なかなかDB陣が揃わないなぁ。ただいつもよりは欠場者が少なく済んだ印象です。

ブロンコスは上記で語ったとおりフラッコの怪我人リスト入り その他CBブライス・キャラハン Sウィル・パークスが欠場となっておりDB陣もちょっと心配な試合となっていました。

表の通りレシーバーがかなり薄い状況となっています。WRエマニュエル・サンダースをトレードで放出しており、正直今年もうタンク(戦力を整理して来年のドラフト権を増やす)するのかな?という印象もありました。


当時の展望記事




 スコア


  1Q 2Q 3Q 4Q total
ブラウンズ 0 12 0 7 19
ブロンコス 7 10 7 0 24

 シーズン終了レベルの致命的敗戦 

ブロンコスファンの方々には申し訳ない書き方ではありますが、おそらくブロンコスファンでもこの試合勝てると思ってた人は数少なかったと思います。

見直す前は負けたという印象が強すぎて、試合内容をまったく覚えていませんでした。見直した結果、明らかにブロンコスの方が上だったと言える試合内容で、ブロンコス守備の統率がしっかりとれており勝つための準備がしっかりしていた。これが経験値の差なんだなと思える試合でした。

思い出したくない試合No.1でしたが、時間が経って冷静に見直しておいて本当に良かったかもしれません。昨年のブラウンズがいかに準備できてなかったかがよくわかる試合でした。このシリーズをやってなかったら一生見直すことはなかった試合だったと思いますが、敢えて言います、これは一度見直すべき試合です




 ポジティブPOINT


 Kオースティン・サイバート FG4本 XP1本ミスなし 


まじでいいところがこれくらいしかなかったかもしれない。新人Kオースティン・サイバートが計5本のキックを成功させました。サイバートはこの試合まで14本のFGを蹴ってまだ失敗はなく安定しています。ただXPは2本外しているためまだ絶対的信用度があるわけではないという感じです。

プレシーズンでちょっと不安なパフォーマンスだったんですが、それでもロースターに残したことを考えるとこの選択は正解だったかなと思います。

この後取り上げることはないかもしれない選手なので総括として話しますが、シーズンの成績は25/29 FG成功率86.2%となかなかの成績を残しました。ここ数年キッカーの不安もありましたし、これだけやってくれれば何も問題ないかなと。ただXPを4本も外しているのがちょっとなと。FGの方が難しいはずなんすけどね。今の所試合を決定づけるキックなどはなく、そういう緊張感のある場面が来たときにしっかり蹴れるかは今年のお楽しみということで。期待しとるで!




 ネガティブPOINT


 WRコートランド・サットンの成長 


ここだけ気をつけておけばいいというレシーバーで、こちらもエースCBデンゼル・ウォードをつけていたのですが、完全にサットンに負けていました。ここまで素晴らしいレシーバーに成長してるとはなぁ・・・

この先制ドライブが結果的にこの試合の流れを決めたものだったと思います。見直すと相手を称えるしかない状態ですが、素晴らしいキャッチでした。


 個人技を最大限に活かすブロンコス 


ブラウンズとの違いは間違いなくこれ。一人の個人技を活かすために他の選手がしっかり他の選手がサポートできている。

ブラウンズも個人技はかなり長けている選手がいるはずなんですが、その個人技をチーム全体でサポートするということが出来ていないと思います。

正直QBブランドン・アレンはそこまで驚異的なパサーではありませんでした。ただミスをしないことを徹底して、攻撃の軸となるRBフィリップ・リンジー WRコートランド・サットン TEノア・ファントにボールを供給しその後を個人技でなんとかするという戦略だったと思います。それをサポートするためにうまく外の選手がブロックできていたなぁと。ブラウンズ守備の良さがほとんど出ていなかったなぁと感じました。パスラッシュが来る前にタイミングの早いパス中心でしたしね。

これは試合を想定した分析力の差なんじゃないかなと思います。そしてチーム力の差だなと見直して関心するしかなかったですね。お見事でした。


 決定力がなさすぎる 



2Qの全ドライブをFGで抑えられたのがすべてでしたね。4つとも敵陣20y以内 所謂レッドゾーンまで進んでいたのにTDが奪えなかった。こちらの詰めの甘さもありますが、ブロンコスの守備の集中力も素晴らしかったと思います。結局一度もリードを奪うことが出来ず試合が終わってしまいました。

それに加え毎度毎度の4thダウンギャンブルの失敗。この試合でも追いかける場面で2度のギャンブル失敗でターンオーバーとなってしまいました。ちょっと数えてみましたがこの試合含めて前半戦で7回ギャンブル失敗しているみたいです。一昨年はギャンブルの成功率はかなり高かったとは思いますが、昨年はほんと失敗が目立っていました。

なんか懐かしい記憶がるんですよ。ジャガーズファン時代、HCジャック・デル・リオもギャンブル好きでそれがことごとく失敗してたなぁと。チームが沈みがちだと失敗率も高くなるんだなぁと再認識しますね・・・数字では測れない精神的な部分の影響度もあるんだろうなぁほんと。チームの状況が悪い時は堅実にできることが一番なんでしょうね・・・




 冷静じゃない当時の感想ツイート

試合当時の感想ツイートを載せるおまけのコーナーです
この試合でシーズンを諦めた感が出ていますね。
下のツイートはボーカロイドの曲イワシがつちからはえてくるんだのサビの一節から模したものです。

正直この試合後数日は感情というものがなくなった感じでした。何しても何も感じなくなった。スポーツ見てここまで絶望するのは初めてだったかもしれません。

NFL見出して、最初はジャガーズファンになり4年、その後ブラウンズファンになって6年。一回も応援チームがプレーオフに行けない。これ俺応援しないほうがいいんじゃない?と勝手に自分を疫病神だと思ったりもしました。あんまり表には出さないようにはしてますが、結構被害妄想が激しいタイプなのは自覚してるので、ほんとこのときの精神状況はやばかったっすね。



ということで前半戦8試合が終了しました。2勝6敗となり、一応数字上では残り全勝すればまだなんとか10勝に届く状態ですが、事実上ほぼシーズン終了かなと思う敗戦となりました。
次回はWeek10 バッファロー・ビルズ戦を冷静に見直します。



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