※9/6更新 追記あり



 2019のチーム成績


2019スタッツ18 カウボーイズ

昨年は得点力 失点ともに数字としては強豪チームと遜色はなかったのですが、試合としてまとめきる力が足りていない試合が多かった印象です。最終的にイーグルスに逆転され8勝8敗とこの戦力としては残念な結果となりました。

攻撃は守備のあまり良くないチームには気持ちいいほど得点が入るのですが、守備に自信があるチームに対しては、信頼できるターゲットが封じられる展開にさせられ自慢の得点力がまったく発揮できない試合となってしまいます。その問題を今年は解決しないといけないでしょう。

守備はこれだけできていれば問題はないのですが、ターンオーバー奪取が少なかったこともあり、攻撃が潰されてしまうとジリ貧になってしまいました。攻撃を助けるターンオーバーがたまにでも出れば違うかなと、その点が改善されるともっと良くなるでしょう。



 コーチ陣


コーチ名 年齢
HC マイク・マッカーシー 56
OC ケレン・ムーア 32
DC マイク・ノーラン 61

Cowboys Name Mike McCarthy Head Coach! - YouTube
HC マイク・マッカーシー

9年間HCを務めたジェイソン・ギャレットとは別れを告げ、前パッカーズHCマイク・マッカーシーを招聘しました。マッカーシーは2010年シーズンにスーパーボウル制覇を経験13年の在籍で9回パッカーズをプレーオフに導いた素晴らしい実績を持つ人物です。なかなか安定しないカウボーイズに勝ち方を熟知しているマッカーシーとどう混ざり合うか注目です。

OCはケレン・ムーアが残留 3年前までカウボーイズでバックアップQBとして現役で32歳と若いコーチです。マッカーシーから学ぶことでいい経験を積めることでしょう。

DCはセインツのLBコーチをしていたマイク・ノーランを招聘しました。マッカーシーとの接点はないみたいですが、HC経験もあるベテランのコーチです。



 ドラフト加入選手


順位 ポジション 選手名
1 17 WR シーディー・ラム
2 51 CB トレボン・ディグス
3 82 DL ネビル・ギルモア
4 123 CB レジー・ロビンソン II
4 146 C タイラー・ビアダス
5 179 EDGE ブラッドリー・アナエ
7 231 QB ベン・ディヌッチ
   120位までの選手

信頼できるターゲットを増やす指名で1巡指名でWRシーディー・ラムを指名しました。クーパー ギャレットと共に3枚看板として活躍が見込まれます。

2巡目のCBトレボン・ディグスはWRステフォン・ディグス(前バイキングス⇒現ビルズ)の弟です。NFLは兄弟の活躍が多いので期待は高いですね。

今年はキャップ圧迫問題で戦力が落ちたこともあり、それを埋める指名をしなければなりませんでしたが、まだ穴は埋まってない印象ですね。


より詳しくはドラフト記事を御覧ください




 ロースター


 【攻撃編】 
202018dal-03
   放出・離脱選手
左の番号:背番号
   補強選手
   新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級
A:エース級
B:レギュラー級
C:バックアップ級
D:未知数
【備考欄】
 順位 :NFL TOP100
OPT:オプトアウト(離脱)
SUS:サスペンション(出場停止)
PUP:リザーブPUPリスト
NFI:ノンフットボールインジュリーリスト



 QB 
先発は5年目のダク・プレスコットが務めます。今年はフランチャイズ指定を受けタグのサラリーの1年31Mで契約しました。プレイスタイルとしては高いパス精度でリズムに乗ると素晴らしい攻撃となりますが、プレッシャーに弱いところがありOLが崩れると人が変わったようにパスが崩れるところがあります。早めの状況判断ができるようになればもう少し伸びる選手だと思います。

バックアップにはアンディ・ダルトンを補強しました。ベンガルズで5年連続プレーオフ進出経験をもつ実績十分のQBです。ただプレーオフでは勝利がなく勝負弱い面もあります。

Cowboys' Dak Prescott Calls Reported Quarantine Party 'Inaccurate ...
ダク・プレスコット



 RB 
エゼキール・エリオットはNFLトップレベルのRBです。パワー・カットバック・スピート・レシーブどれをとってもレベルが高く万能型の選手です。エリオットがいるからこそバランスの良い攻撃で高い得点力が保てます。ここまで大きな怪我もなく耐久力もある弱点のないRBです。

2番手2年目のトニー・ポラード 出場機会が少なかったにも関わらず455yランを記録しました。エリオットの疲労してるときにピンポイントで使えることを証明できました。今年もその役割となるでしょう。

Ezekiel Elliott – CBS Dallas / Fort Worth
エゼキール・エリオット



 WR 
FAだったエースWRアマリ・クーパーの再契約に成功。ミドル~ロングターゲットとして縦横無尽に活躍できるレシーバーです。

3年目のマイケル・ギャラップ 新人のシーディー・ラムと先発は計算できる状態ですが、ランドール・コブ タボン・オースティンを放出したため、バックアップまったく実績がない若手選手しかいません。この3人の離脱は許されない状態です。それでももう一枚戦力になるのがほしいところですね。

Amari Cooper staying with Dallas Cowboys in $100m deal
アマリ・クーパー



 TE 
ベテラン ジェイソン・ウィッテンが移籍となり、戦力的には乏しい状況になりました。4年目のブレイク・ジャーウィンの成長に期待するしか無いでしょう。



 OL 
Cトラビス・フレデリクスが引退を表明しました。ギランバレー症候群という難病を抱え昨年復活を遂げましたが、いつ再発するかわからない神経の病気ということで、アメフトをこのまま続けていくことに不安を感じたということで、残念な引退となってしまいました。この穴を埋めきれるかが今年の課題となるでしょう。

ただ不安はCのみでGザック・マーティン Tタイロン・スミス ラエル・コリンズと先発メンバーは健在で、今年も硬いOLは保てると思いたい。

Dallas Cowboys Camp: Offensive line erasing question marks
タイロン・スミス



 スペシャルチーム 
キッカーはグレッグ・ズーラインをFAで補強しました。一昨年までは非常に安定感のあるキック力もあるキッカーだったのですが、昨年はFA成功率72.7%と低調な出来でした。チームが代わり復活を期待したい。カイ・フォーバースも残留しており、開幕までにどちらを残すのか競争となるでしょう。

リターナーは キックはCBジョーダン・ルイス パントはRBトニー・ポラードが務める予定です。



 【守備編】 
202018dal-04
   放出・離脱選手
左の番号:背番号
   補強選手
   新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級
A:エース級
B:レギュラー級
C:バックアップ級
D:未知数
【備考欄】
 順位 :NFL TOP100
OPT:オプトアウト(離脱)
SUS:サスペンション(出場停止)
PUP:リザーブPUPリスト
NFI:ノンフットボールインジュリーリスト



 DL 
選手が一新されたポジションです。ジェラルド・マッコイ ドンタリ・ポー2人のベテラン選手を補強しました。実績は十分な2人なので力は出せると思います。ポーはちょっとスタミナ面が不安があり、しっかりローテーションを組んでいきたい。新人のネビル・ギルモアも出場チャンスは大いにあるでしょう。

 ※追記 
ジェラルド・マッコイは負傷により途中解雇となりました。ちょっと薄い陣容になったので新人のギルモアに期待したいですね。



 EDGE 
ロバート・クイン マイケル・ベネットのベテラン2人を放出 そこでその穴埋めにまさかのアルドン・スミスというとんでもないサプライズ補強をしました。スミスは2015年に数々の問題で警察に厄介になったりし契約チームが現れませんでした。(2017年までレイダースに所属ですが、最後にプレイしたのは2015年)その後もWikipediaを見るとそこまで素行は改善されてなさそうな状況なのですがまさかの5年ぶりの復帰。まだプレイする気があったとは思いませんでした。30歳で過去にシーズン19.5サックを記録した実績のある選手なだけに、実力は申し分ありませんが、果たしてどうなるでしょう。素行問題だけは起こさないようにしてほしいですね。

スミスが戦力となりえないとしても、デマーカス・ローレンス タイロン・クロフォードのコンビでパスラッシュは問題ないとは見ます。

ランディー・グレゴリーは無期限の出場停止中です。←条件付きで解除になったようです。

 ※追記 
エバーソン・グリフィンを獲得しました。パスラッシュが更に強化され期待度が更に増しました。

Cowboys news: DeMarcus Lawrence signs, is Dak Prescott next ...
デマーカス・ローレンス



 LB 
昨年はレイトン・ヴァンダーエッシュが首の負傷により欠場が続いた中、ジェイロン・スミスがその穴をしっかりカバーしました。ベテランのショーン・リーも残留となり、全員怪我の問題がなければ強力なユニットとなります。ほんと怪我だけが心配なんですよね。

Dallas Cowboys roster breakdown: Linebacker depth is a problem ...
左 ジェイロン・スミス
右 レイトン・ヴァンダーエッシュ



 CB 
DB陣の中心人物だったバイロン・ジョーンズがFAで移籍 この穴をチドビー・アウジー筆頭に若手で埋めなければいけません。FAでダリル・ウォーリー モリス・カナディーを補強しました。でも期待が高いのは新人のトレボン・ディグスですね。彼が先発を勝ち取れることに期待したい。



 S 
こちらもジェフ・ハースがFAで移籍 FAでハハ・クイントン=ディクスを補強しました。ディクスって怪我にも強いですし素行問題も聞かない、派手さはないものの実績十分なのに1年4Mとなんか評価されない選手なんですよね。キャップ問題のあるカウボーイズにとってはありがたい補強となったと思います。

 ※追記 
ハハ・クイントン=ディクスは解雇となりました。ちょっと層の薄さが目立つようになりました。しかしディクスは評価されないですねぇ・・・



 スケジュールと展望


カウボーイズ
1 @ラムズ
2 ファルコンズ
3 @シーホークス
4 ブラウンズ
5 ジャイアンツ
6 カーディナルス
7 @レッドスキンズ
8 @イーグルス
9 スティーラーズ
10 Bye
11 @バイキングス
12 レッドスキンズ
13 @レイブンズ
14 @ベンガルズ
15 49ers
16 イーグルス
17 @ジャイアンツ


対戦相手の昨年の勝敗
3位 .459

【スケジュール】
今年はNFC西 AFC北との対戦となります。ちょっと厄介なチームが多いのでここでこの対戦で勝ち越せるようであれば優勝が見えてくることでしょう。同地区は中盤と終盤に固まっています。地区優勝のライバルはイーグルスとなるでしょう。戦力的には互角と見ます。ただジャイアンツ レッドスキンズも2年目QBの成長の伸び次第で怖い存在になることでしょう。

【展望】
今年はFAでかなり戦力の入れ替えが行われましたが攻撃の主要メンバーはなんとか残留させることができました。補強はうまくいったとは思うので、選手名だけの羅列だけなら前年と変わらない戦力は維持できているかなぁとは感じます。あとはしっかり連携が取れるかでしょう。

攻撃はCフレデリクスの穴が大きくならないようにしたいですね。ここが塞がらないとラン・パスに大きく影響が出ます。あとはレシーバーの層に不安があり怪我は許されない状況です。怪我人が出た場合はターゲット不足問題が発生しそうなので注意が必要でしょう。

守備は前途の通り戦力の入れ替えが結構行われたので、どれだけ補強した選手をまとめきれるかが鍵となるでしょう。あとはLB陣の怪我からの復帰状況がどうなるかですね。ヴァンダーエッシュ リーが常時出れるようであれば不安が一気に解消されます。

将来よりも現在を取った形となったチームを名将マイク・マッカーシーHCがどうまとめ上げるか楽しみですね。