新CBA(労使協定)が締結となり、契約面などの様々な変更点などがありました。契約は今回は省きます。レギュレーション ルールの変更点 スタジアムでのルールをまとめていきます。




 レギュレーション変更点 

 ワイルドカードが2枠から3枠に拡大 

今年から地区優勝4チームに加え、優勝逃した成績上位チームが2→3チームに増え、各カンファレンス計7チームがプレーオフ進出となります。それに伴いプレーオフ1回戦シード(ファーストラウンドバイ)は第1シード獲得チームのみとなり、1回戦のワイルドカードプレーオフは各カンファレンス3試合行われることとなります。

16チーム中7チームがプレーオフ進出となる為、10勝はほぼプレーオフ確定、9勝でも十分可能性がある状況となります。上位チームにとってはファーストラウンドバイも減るので旨味はなくなりますが、下位チームにとっては可能性が広がるものとなります。

近年は最終週前にほぼ体勢が決しますが、このレギュレーションに変わって最終週までもつれる可能性が高まりそうな気がします。今年のWeek17の最終戦がどうなるか楽しみですね。ブラウンズにも十分チャンスがありそうです。

プレーオフのトーナントはこのようになります。

2020RULE-2
ワイルドカードプレーオフは3試合 ディビジョナルプレーオフは勝ち上がったチームの中で一番低いシード巡のチームと第1シードと対戦 残った2チームが対戦となります。


 ロースター・怪我人リストなど 

 ロースター枠・ベンチ枠+2 PSは16人まで

アクティブロースターは53人と変わりませんが、PS(プラクティススクワッド=練習生)の契約のまま2人ロースターに入れれる枠が追加となりました。なのでPSのまま試合に出ることも可能となります。ベンチ枠も46人→48人となります。

PSは今年10人→12人に増加となっていましたが、今年だけコロナのため特別ルールとしてPSは16人となります。おそらくいろんなチームに移り変わりコロナウィルス蔓延させないように、なるべく選手を1チームに留めるためのルール追加と推測されます。

今年はキャリア年数が関係ないPSの契約もありです。(人数制限あり)他のPSの細かいルールはこちらから御覧ください(英語ソース)




 ロースターカット後の怪我人リスト入りは
 3週間で復帰可能・復帰人数も無制限

これもコロナによる特別追加ルールです。今年のIR(怪我人)リスト入りは3週間後に復帰可能となります。それに加え復帰人数も昨年までは2人までとなっていましたが、今年に限り無制限となります。

ただしロースターカット前にIRリスト入りした選手には適用されません。そしてロースターカット前にIRリスト入りした選手の復帰は今年は出来ません。同じIRリストで表示されるのでまざってわからなくなりそうなのが難点です。

ということで今年カット前のIRリスト入りとなり復帰できない主な選手はこちらにまとめました。
2020RULE-3
この選手達以外はだいたい復帰できるIRリスト入りと考えていいかなと思います。今年ロースターカット後にIRリスト入りが増えたのはこれが原因です。今年に限ってはIRリスト=シーズンエンドという考えは取っ払いましょう

今年はCOVID-19リザーブリストというものもあり、陽性者・濃厚接触者はこちらのリストに入り、ロースターから一度離れることとなります。こちらの復帰条件は5~10日間の待機帰還中に複数回のPCRテストの陰性が確認されれば復帰可能となります。

ちなみにこのリストに入ったからといって陽性であるかは発表されません。一緒に住んでいる家族などに陽性が出た場合とかもこちらに一度入ることになると思われます。



 ルール変更点 

 パスインターフェアのチャレンジは1年でなくなりました



昨年の大きなルール変更点だったパスインターフェアへのチャレンジリレビューは今年はできなくなりました。昨年実験として1年限定で行われましたが、今年度のリーグ会議でどのチームも議題として上げなかったため自然消滅となったようです。

レビュー結果の基準が統一化されてない印象もありましたが、もう少しその基準が統一されればいいんじゃないかなぁとは思ったんですがね。



 反則によって取り消されたTDなどの得点プレイ
 ターンオーバーは自動レビューの対象となります

これまではTD判定 ターンオーバー判定ではレビュー対象でしたが、それが拡大されることとなり、TD ターンオーバーしたけど反則判定で取り消しになったプレイもレビューされることとなりました。

上記のパスインターフェアのチャレンジがなくなりましたが、このルール追加である程度包括されるんじゃないかなと思います。


 リターナーに対する保護の強化

リターナーがボールをキャッチ後タックルを避けたりする時間がない状況でタックルを受けた際反則となるようです。

詳しくは見てみないとわかりませんが、リターナーが動き出してからじゃないとタックルできないということなんでしょうね。ガンナーにとってはちょっと辛いルールになるかもしれませんね。


 4Q・オーバータイムにてわざと反則をして
 時計を進めることを禁止


上記のプレイのように、残り時間を反則しまくって相手を止めて時間を進めるのは駄目ということになりました。このプレイずっとルール上OKだけど卑怯だなぁと思ってたんですよね。

この戦術の名前が最初に使用したHCということで『ビル・ベルチック・ルール』と名前がついていたようです。
https://en.wikipedia.org/wiki/2020_NFL_season#Rule_changes






 スタジアムでのルール 

 人工クラウドノイズの規定 

ホームチームの特権である観客のクラウドノイズ(歓声の大きさで相手の作戦伝達を邪魔できる)今年は無観客 観客人数制限 コロナによる飛沫感染防止などによりクラウドノイズを自然に発生させるのは難しい状況となりました。

今年は特別ルールとして70デシベル以下の人工クラウドノイズの発生の許可がされました。チームによってどのような人工クラウドノイズを発生させるかは試合を見てみないとわからないです。

ちなみに規定以上のクラウドノイズの発生が発覚した場合は罰金・関係者の懲罰・ドラフト指名権剥奪など厳しい罰則が与えられるようです。



 チアリーダー・マスコットのフィールドでの応援禁止
 フィールドレポーターもなし 



今年は試合関係者以外のフィールド内への立ち入りは禁止となりました。ちょっと残念ですね。

ただフィールド内ということなので、観客席であればいけるのかな?とその辺は州の規定によるものになるかなと。日本人のチアリーダーも毎年のように参加していたので目指していた方には残念な発表ですね。



 開幕前時点でのホームゲームの観客の有無 

SnapCrab_2020No-00094


開幕試合でホームに観客動員する予定チームは6チーム ベンガルズは許可はおりましたが初戦の観客動員は間に合わないため2戦目から集客する予定です。

当初よりも州との話し合いにより観客動員の可能性があるチームも増えてきた感じではあります。ほとんどのチームは9月段階では無観客で行くこととなりました。10月以降の試合は州との協議次第となりますのでまだわからない状況です。本番でウィルスを抑える結果を出して徐々に観客を動員してほしいところですね。