ということで今週からはじまった2019年度プレーオフ1回戦 ワイルドカードプレーオフ(WC)をまとめていきます。


 WC AFCの結果

 ワット復活!テキサンズがOTを制す 
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前半は完全なビルズペースの試合。オープニングドライブでフィリースペシャルを決め先制 その後もFGで得点を重ねました。守備もテキサンズのQBワトソンに4つのサックを浴びせ完全にビルズペースの試合となりました。

この試合の分岐点は第3Q DLワットのサックでTDを防ぎFGに抑えたプレイです。 これがTDまで行かれたら試合は終わっていたでしょう。そしてこのサックによりホームの観客の雰囲気がガラリとかわり、そこまで生気を失っていたテキサンズの攻撃が一気に息を吹き返しました。そこから怒涛の3ドライブ連続得点で逆点に成功しました。

その後ビルズもなんとかハウシュカの47ydのFGで延長戦まで行く、手に汗握る試合となりましたが、延長戦でQBワトソンがミラクルプレイ このロングゲインが決定打となりテキサンズの逆転勝利となりました。ホームの力・モメンタムが色濃く出た試合でした。ただビルズこの逆境の中延長戦までもつれ込ませたのは素晴らしかったですし、前半はビルズが完全に支配していた試合なだけあって本当に惜しかった試合でした。来年QBアレンにはもっとウィンストンばりに投げまくってほしいなぁ。バカ肩もっと活かしてほしい。

テキサンズは次週第2シードのチーフスとの対戦となります。


 パッツ王朝陥落 タイタンズが勝利 
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前半戦はペイトリオッツの攻撃がなかなかよく、スクリーンなどランアフターキャッチがよく出て1TD 2FGとなかなかの攻撃でした。 対するタイタンズはRBヘンリーをとにかく使い続け、それをペイトリオッツ守備が止められず2TDを献上。タイタンズがリードで終わりました。 後半は一転して地味な展開に、お互いFGレンジまで届かずパント合戦となりました。この攻防が最後まで続きました。タイタンズのオールプロPカーンが素晴らしいパントを連発し、ペイトリオッツが自陣深くからの攻撃を強いられそれを脱することができませんでした。最後も神パンからのPICK6で完全終了。
RBヘンリーとPカーンの活躍により、10年連続チャンピオンシップ進出のペイトリオッツをタイタンズが撃破しました。

今回のペイトリオッツの敗戦によりAFCの一つの時代が終焉を迎えたかもしれません。

2012年のジョー・フラッコ(レイブンズ)以来 ブレイディ(ペイトリオッツ)・マニング(コルツ・ブロンコス)・ロスリスバーガー(スティーラーズ)の3強がAFCを制してきました。今年はブレイディが敗れたため久々の新顔がチャンピオンになることが確定しました。誰がAFC新時代のチャンピオンに輝くが楽しみです。

タイタンズは次週第1シードのレイブンズとの対戦となります。

最後に42歳となったブレイディの去就についての記事です。



まあチームとしては第3シードですし、やりきった感はまだないんじゃないかなぁ。ここまできたらファーブくらいやりきってほしいですわ。


 WC NFCの結果

 下馬評を覆したバイキングスが勝利 
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全体的にバイキングスペースの試合となりましたが、セインツもなんとか粘って延長までもちこませましたが、そこまででしたね。延長戦を制したバイキングスが勝利となりました。

バイキングスの攻撃はRBクックが復活したこともあり、ラン攻撃中心に組み立てることができました。RBクックは2TD QBカズンズはWRシーレンに2本のロングボムも決まり、いい攻撃だったんじゃないかなと思います。2本目は試合を決定づけるものでしたしね。 対してセインツは攻撃 守備ともにちぐはぐだったかなぁと。QBブリーズの調子もいまいち、バイキングス守備のプレッシャーをうけまくりうまくいきませんでした。RBカマラもあまり存在感を示せず。パス守備ももう少しなんとかしかたったですね。そんな中なんでも屋のQBヒルだけは元気で、ヒルがいたことでなんとか接戦にすることができた感じでした。 勝ったバイキングスは次戦は第1シードの49ersとの対戦となります。


 得意の1ポゼ差ゲームでシーホークスが勝利 
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どちらの守備の頑張りもありジリジリとした展開でしたが、決定力の差でシーホークスが得意の今シーズン9度目の1ポゼッション差ゲームを制しました。

シーホークスは新人WRメトカーフが7レシーブ 160ydを記録この試合の決定打となるTDも決めました。 フィジカルの強さは素晴らしいですね。

ランはRBリンチがTDを奪いました。 ただランはこれ以外では厳しかったですね。ランでのファーストダウン獲得は4回のみ そのうち2回がQBウィルソンのスクランブルと、ランでの組み立てがこれでは出来ないですね。ここは不安が残ったところでした。

イーグルスは第1QにQBウェンツがEDGEクラウニーから後頭部にヒットを食らって脳震盪となり試合に戻ることが出来ませんでした。 こう振り替えるとかなり悪質なヒットでしたが、反則は出ず。試合後もこのプレイに対する批判的意見が多かったです。本当に残念なプレイでした。



まだ処分は決まっていませんが、罰金はあるでしょう。もし出場停止付きになったらシーホークスにとっては痛手となるでしょうね。

ウェンツに代わりマッカウンが代打出場 40歳となり初めてのプレーオフ出場となりました。頑張りは見せていましたが、TDまでは許さなかったシーホークス守備の勝利という感じでしたね。

ということで競り勝ったシーホークスは次週第2シードのパッカーズとの対戦となります。パッカーズとは色々因縁深いですから何か起こりそうですね。


 DPスケジュール

ワイルドカードプレーオフが終わり、ディビジョナルプレーオフに進出する8チームが決定しました。

※日本時間
1/12(日) 6:35~ 
バイキングス(第6シード)@49ers(第1シード)

1/12(日) 10:15~ 
タイタンズ(第6シード)@レイブンズ(第1シード)

1/13(月・祝) 5:05~ 
テキサンズ(第4シード)@チーフス(第2シード)

1/13(月・祝) 8:40~ 
シーホークス(第5シード)@パッカーズ(第2シード)

となっています。朝3時からの試合がなくなったので生観戦するのに楽になりましたね。成人の日なので全試合見れる方は見ておきましょう。

 BREAKING(今週のニュース)


カウボーイズ ギャレットHCを解雇 マッカーシー新HC就任


先週去就が保留となっていたジェイソン・ギャレットHCでしたが、解雇が決定しました。オーナーのジェリー・ジョーンズはこれまで擁護の姿勢を示していましたが、今季優勝を逃した波に押された形で解雇となってしまいました。

そしてその次の日に前GB マイク・マッカーシーのHC就任が決定しました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Mike_McCarthy_(American_football)



ギャレットの去就を引き伸ばしたのは、推測ですがマッカーシー一本に絞ってだめだったらギャレット残留も考えてたのかもしれませんね。名将がカウボーイズの再建できるか注目です。


パンサーズ ジャイアンツもHC決まる
パンサーズはベイラー大学でHCをしていたマット・ルールが就任しました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Matt_Rhule



経歴を見る限りでは守備畑みたいですが、テンプル大時代は攻撃系コーチも経験しており、攻守どちらでもいけるタイプのようです。2017年に低迷していたベイラー大のHCが解任された後暫定HCから正HCに昇格 今年は11-3と好成績を残したそうです。


ジャイアンツはペイトリオッツのST/WRコーチのジョー・ジャッチが就任しました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Joe_Judge_(American_football)



スペシャルコーチからHC昇格というのはあまり聞いたこと無い部類ですが、ペイトリオッツで8年コーチ経験を積んでいますし、常勝チームのやり方は熟知していることでしょう。その経験を買ったということでしょう。


これで決まってないのはブラウンズのみとなったみたいです。



ブラウンズの場合ドーシーGMも解雇したこともあり、たぶんHCとGMのタッグがしっかりした人選を考えている。。。。。。かなぁあのオーナー。。。。。そんなにハズラムオーナーのことは詳しく知らないんですが、批判的意見はよく見ます。まあ時間はそれなりにありますので、今度こそこの戦力を活かしてくれる首脳陣を作っていただきたい。


 小ネタ集

 タッチバック?? 
ビルズ@テキサンズの後半のキックオフ テキサンズのリターナーがエンドゾーンでキャッチした後、審判にボールをトス、それをビルズのスペシャルチームが確保し判定はTD。しかしその後判定はタッチバックに訂正されることとなりました。
オフィシャルはリターナーが審判にボールを渡そうとした時点でリターンする意思がないということでタッチバックとなったと見解を示しました。

正直その意思はニーダウンで示さないと相手側には伝わりませんし、今回は審判にはその意思が伝わらず一度はフリーボールと判断し笛を吹きませんでした。正直ニーダウンしないでボール離すのは想定外の出来事だったでしょうしね。ルールとしての不備もあるとは思いますが、これからみなさんちゃんとニーダウンしましょうということで。。。接戦になったこともあり、ちょっとモヤモヤが残るものでしたがね。


 どうだ!見たか! 
セインツに勝利したバイキングス。ロッカールームでのカズンズの勝利の言葉は『You like that!(どうだ!見たか!)』でした。

この言葉はレッドスキンズ時代、同期入団のロバート・グリフィンⅢ世から先発を勝ち取った2015年シーズン バッカニアーズ戦で見事なカムバック勝利後に、報道陣に言い放った一言でした。 下馬評が低かったレッドスキンズでしたが、この言葉がカズンズの代名詞となり地区優勝を果たしました。今回のワイルドカードでもセインツ優勢という声が多かった試合でしたが、それを覆す結果となりました。

個人的にこの反骨精神が結構好きで、カズンズをなるべく擁護してたところはあります。ただ今回は正直かなり厳しい戦いになると思っていただけに、この言葉がぴったり嵌る勝利となりました。この気持ちのままディビジョナルプレーオフも行ってほしいです。


 各チームのベストプレー集 
ワイルドカードプレーオフの各チームのベストプレー集とPFFのWCベストプレイヤー集です。なんとなく載せるところがなかったのでこちらで