4部構成の2話目はQB以外の攻撃陣【RB・WR・TE・OL】の総括をしていきます。



 攻撃陣の総括



 RB 
・ニック・チャブ(16試合:728スナップ)
 ラン:298キャリー 1494y 8TD 3被FF
 レシーブ:36レシーブ 278y 4ドロップ
2020 Pro Bowl players to fade and trade for in dynasty| PFN
力強さ、一発もある瞬発力でブラウンズの攻撃のキーパーソンとして活躍した1年でした。それだけにリーディングラッシャーを最終週で大逆転されたのはほんと残念な出来事でした。怪我にも強く1年健康に過ごせたことも良かったですね。今年もエースRBとして期待しています。


・カリーム・ハント(8試合:313スナップ
 ラン:43キャリー 179y 2TD 1被FF
 レシーブ:37レシーブ 285y 1TD 2ドロップ
Kareem Hunt Fantasy Outlook Makes Him Tough to Draft Despite ...
8試合出場停止があり後半戦からの出場でしたが、ランはチャブのサポート的なところはありましたが、レシーバーとしてセーフティバルブ アンダーニースのショートターゲットとして存在感を示しました。今年はシーズン開始から起用できるので、チャブとの2枚看板で攻撃を牽引してほしい。


・ドントレル・ヒリヤード(14試合:134スナップ
 ラン:13キャリー 49y 2TD 2被FF
 レシーブ:12レシーブ 92y 1ドロップ

ヒリヤードは前半戦バックアップRBとして出場していましたが、ボールセキュリティにも難がありました。信頼を勝ち取ることは出来ず、リターナーとしてまあまあの出来ではありましたが、今年はロースターに残れるか微妙なラインでしょう。




 WR 
・ジャービス・ランドリー(16試合:998スナップ
 レシーブ:83レシーブ 1174y 6TD 5ドロップ
Browns are getting everything they expected from Jarvis Landry ...
今年はフランカーでの起用が多目でした。ランアフターキャッチの旨さにも定評ある選手なので、スロットでの起用も増やして欲しかったのですが、チームの方針なのかミドルレンジでのレシーブが多くなりました。エースレシーバーとして素晴らしい活躍でプロボウルにも選出されました。ただやっぱりレシーブ数をもっと増やして攻撃のリズムを作って欲しい選手なので、HCが変わって起用方法が変わることを個人的には望んでいます。


・オデル・ベッカムjr.(16試合:1017スナップ
 レシーブ:74レシーブ 1035y 4TD 7ドロップ
 パス:1/2(50%)20y

Warrant for Odell Beckham Jr. rescinded in butt-swat case
昨年一番の期待された補強ですが、思いの外メイフィールドとのホットラインはうまくいかず、7ドロップと最後まで連携がうまくいかなかったなぁという印象でした。それでもギリギリ1000yレシーブを記録したのは基礎能力の賜物ですね。相手からもかなり厳しいマークがついていたこともありますが、もう少し今年は連携がうまくいってTD量産してほしいですねぇ。


・ダミオン・ラトリー(13試合:263スナップ
 レシーブ:12レシーブ 200y 1TD 

・アントニオ・キャラウェイ(4試合:157スナップ
 レシーブ:8レシーブ 89y 2ドロップ

・カダレル・ハッジ(16試合:130スナップ
 レシーブ:4レシーブ 76y 1ドロップ

・ラシャード・ヒギンズ(10試合:177スナップ
 レシーブ:4レシーブ 55y 1TD 1ドロップ

昨年は3番手レシーバーが定まりませんでした。一番有力だったアントニオ・キャラウェイは薬物乱用により開幕から4試合出場停止。停止明け後低調な出来、そして2度目の薬物検査で引っかかり解雇となりました。

ラシャード・ヒギンスがもう少し起用されると思ったんですが、ちょっと干され気味な感じだったのが残念でした。今年も大きな補強は無いため3番手レシーバーが確立できるかが不安なところです。RBカリーム・ハントをスロットレシーバーで起用する場面が多くなるかもしれませんね。




 TE 
・リッキー・ジェーン=シールズ(14試合:248スナップ
 レシーブ:14レシーブ 229y 4TD 1ドロップ

・デメトリアス・ハリス(15試合:565スナップ
 レシーブ:15レシーブ 149y 3TD 5ドロップ

・スティーブン・カールソン(9試合:207スナップ
 レシーブ:5レシーブ 51y 1TD

・デイビット・ヌジョクー(4試合:101スナップ
 レシーブ:5レシーブ 41y 1TD 2ドロップ

・フェロー・ブラウン(9試合:182スナップ
 レシーブ:2レシーブ 27y

デイビット・ヌジョクーの早期離脱 その代役がうまく定まらなかったシーズンとなりました。

昨年補強して2番手として期待していたデメトリアス・ハリスはブロッキングも足しになったかなぁ程度ですし、もう少しショートターゲットとして使えると良かったのですが、5つドロップを記録しておりレシーブ能力に難があることが露呈してしまったのが残念な結果となってしまいました。

リッキー・ジェーン=シールズもエンドゾーンでは多少頼りにはなるんですが、それ以外ではからっきしな印象でした。

ということも踏まえ今年はFAでオースティン・フーパーを補強しました。
Austin Hooper Injury Update Could Save Rest-of-Season Fantasy ...
レシービングTEとしての実績は十分な若手TEです。ヌジョクーとダブルTEでの起用でショートターゲット不足を解消。OLのブロッキングのサポートにも期待がもてます。いい補強だと思うので成功してほしいですね。




 OL 
LT:グレッグ・ロビンソン(15試合:876スナップ)
  ペナルティ 10回
  ジャスティン・マクレイ(15試合:332スナップ)
  ペナルティ 4回
  ケンドール・ラム(4試合:85スナップ)
  ペナルティ 0回

LG:ジョエル・ビトーニオ(16試合:1066スナップ)
  ペナルティ 3回

C:C.J・トレッター(16試合:1066スナップ)
  ペナルティ 2回

RG:ワイアット・テイラー(15試合:569スナップ)
  ペナルティ 2回
  エリック・クシュ(16試合:453スナップ)
  ペナルティ 4回

RT:クリス・ハバート(14試合:916スナップ)
  ペナルティ 8回


パスプロテクトスタッツ:被QBサック41(16位) 被QBハリー65(28位) 被QBヒット66(4位)

・プロテクションによる評価値(プレイによるヤード計算で出てきた数字だそうです)
SnapCrab_2020No-00080

・ランの方向割合
SnapCrab_2020No-00081
※赤いのはNFL平均値

FOOTBALL OUTSIDERS
https://www.footballoutsiders.com/stats/nfl/offensive-line/2019


サック プレッシャーの印象論で素人が語るのは難しいので数字拾ってきました。
これで分かる通り、両Tの状態が昨年は非常にまずかったというのが数字で表れていますね。パスプロテクションだけでなくランもなるべく両Tに頼らず、中央を切り込む率が他のチームと比べても高かったと言えます。

ただインテリアOLは結構頑張っていたという数字も出ています。RBニック・チャブのランヤードの記録のおかげでもありますが、それをサポートできたからというのもありますしこの点は仕事ができていたと思います。こうみると外側のランの割合が1割程度でよく1500y近く走ったなと思いますね。

反則の数から見ても両Tの苦戦ぶりが表れた数字となりました。このブログでも記事にしましたが、昨年はホールディングが結構厳し目に取られてました


※推測値オフェンスホールディングは686回ですが、最終反則回数は582回でした。


一昨年の硬いOLだったのはホールディングが見逃されていた可能性があったのかなと。一昨年取られなかったものが昨年は反則となってしまい、パフォーマンスが著しく下がったということもありえるかもしれません。ただそれを改善できなかったんですから結局は良くなかったという結論になりますがね。
(※この見解は私の妄想なので鵜呑みにしないでください。)

今年はこのLTグレッグ・ロビンソンとは契約せず(後に大量の麻薬所持で逮捕)。RTクリス・ハバートとは再契約しましたがバックアップ待遇となり、FAでタイタンズからプロボウル選出経験のあるジャック・コンクリン
Tennessee Titans Hoping Jack Conklin Will Be Ready For Season Opener

ドラフト1巡目指名でジェデリック・ウェルズを獲得
NFL Draft OT breakdown: Alabama's Jedrick Wills grades highest at ...

これだけ補強しましたし改善を期待したいですね。



次回は3話目 ST・フロント7の総括となります。