※9/7更新 追記あり



 2019のチーム成績


2019スタッツ04 ドルフィンズ

昨年は主力選手を大量放出し、ドラフト指名権に変えるという所謂『タンク』という戦法で2019年シーズンを捨てたという印象が強かったです。正直この戦力は全敗の可能性が結構あると思われていましたが、結果は5勝。シーズン終盤にプレーオフ進出のイーグルスやペイトリオッツにも勝利。ペイトリオッツがシード権を失うということにもなりました。新HCだったブライアン・フローレスの手腕が光るシーズンだったと思います。

その5勝を演出したのがQBライアン・フィッツパトリックでした。やっぱこの人はミラクル起こすんですよね。ジャーニーマンでドルフィンズは8チーム目の所属となりましたが、なんだかんだである程度の結果は残すんですよね。今年はバックアップとなりますが、バックアップになったらなったでオカルトですが先発が怪我して出番がくるんですよね、その呪いだけはなんとか阻止していただきたい。

守備は正直1.5~2軍レベルのメンバーでしたのでこうなるのは目に見えてました。これでしっかり勝つ試合を作るんだからほんとフローレスHCはすげえよと思います。



 コーチ陣


コーチ名 年齢
HC ブライアン・フローレス 39
OC チャン・ゲイリー 68
DC ジョシュ・ボイヤー 43

Everyone Wants To Play For Brian Flores,' Says SportsLine's Larry Hartstein  – CBS Miami
HC ブライアン・フローレス

昨年からHCを務めるブライアン・フローレス 全敗してもおかしくない戦力状況だった昨年のドルフィンズを5勝もさせたのは素晴らしい手腕だったんじゃないかなと思います。試合内容も結構食い下がる試合が多く、思ったよりもやるじゃんドルフィンズって思うことも多かったです。まだ今年も戦力は入れ替えの途中と言った形ですが、もしかするとはあるかもと感じさせるHCです。

OCは今年はチャン・ゲイリーを呼び寄せました。2016年を最後にコーチ業を引退したみたいですが、培った経験を今年ドラフトで獲得したQBツア・タゴバイロアに詰め込んでほしいということで就任したものと思われます。どう育てるかは注目です。

DCはジョシュ・ボイヤーがCBコーチから昇格となりました。フローレスがドルフィンズのHCをする際に一緒にペイトリオッツから連れてきたコーチでフローレスの右腕となることでしょう。



 ドラフト加入選手


順位 ポジション 選手名
1 5 QB ツア・タゴバイロア
1 18 T オースティン・ジャクソン
1 30 CB ノア・イグビノーゲニー
2 39 G/T ロバート・ハント
2 56 DL レクワン・デービス
3 70 S ブランドン・ジョーンズ
4 111 G ソロモン・キンドレイ
5 154 EDGE ジェイソン・ストロウブリッジ
5 164 EDGE カーティス・ウィーヴァー
6 185 LS ブレイク・ファーガソン
7 246 RB マルコム・ペリー
   120位までの選手

2020 RotoUnderworld Rookie Profile: Tua Tagovailoa
QB ツア・タゴバイロア

1巡目5位で指名したQBツア・タゴバイロアには開幕から先発を期待したいのですが、昨年股関節の大怪我を負い、その負傷の回復具合次第となるでしょう。プレイを見たいところですが新人年なので無理しないようにしてほしい。

タンクのおかげで1巡目3指名 2巡目2指名を行うことが出来ました。この指名選手達が今後のドルフィンズを背負っていく選手達となることでしょう。当たりが多いといいですね。


より詳しくはドラフト記事を御覧ください




 ロースター


 【攻撃編】 
202004mia-03
   放出・離脱選手
左の番号:背番号
   補強選手
   新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級
A:エース級
B:レギュラー級
C:バックアップ級
D:未知数
【備考欄】
 順位 :NFL TOP100
OPT:オプトアウト(離脱)
SUS:サスペンション(出場停止)
PUP:リザーブPUPリスト
NFI:ノンフットボールインジュリーリスト



 QB 
先発は1巡目 ツア・タゴバイロアになってほしいですが、前述の通り怪我の回復具合がどこまでなのかが問題となります。あとタゴバイロアは左投げということで、ブラインドサイドが逆となります。その影響がどうなるかはやってみてからでしょうね。近年左投げが大成してないので活躍に期待したい。

バックアップには昨年先発だったライアン・フィッツパトリックがつとめることになります。タゴバイロアの回復具合では開幕先発ということにもなるかもしれません。ハーバード大卒の頭脳を持ち合わせますがプレイスタイルは強引にぶん投げる野蛮なところも魅力です。

3年目のジョシュ・ローゼンは1巡目指名(10位)QBなのですが、結果が出ず1年でカーディナルスからトレードで来ましたが、ドルフィンズでも結果が出せず出番が来るかというところまできてしまいました。現状巻き返しは難しいでしょうねぇ。

 ※追記 
ジョシュ・ローゼンが解雇されました。残念ながらロースターで拾ってくれるところは現れず、バッカニアーズのPS(練習生)契約となりました。練習でトム・ブレイディに触れ何かをつかめるといいですね。



 RB 
トレードでマット・ブレイダ FAでジョーダン・ハワードを補強しました。ふたりとも実績十分のランナーです。特にジョーダン・ハワードは結果を結構出している割に評価があまりされてない選手なのでドルフィンズでインパクトを残したいところです。

Dolphins news: 49ers trade RB Matt Breida to Miami
マット・ブレイダ



 WR 
エースのデバンテ・パーカーは昨年1202yレシーブのキャリアハイの記録を残しました。今年はタゴバイロアが出場できればホットラインを形成が期待されます。一緒にインパクトを残したいですね。

アルバート・ウィルソン アレン・ハーンズがオプトアウト(シーズン離脱)を表明しました。2番手の有力候補の2人だっただけに、残りの先発争いは混沌とした状態となっています。先発もそうですがロースターにこれだけ残ることはないので生き残りもかけたキャンプでの争いとなるでしょう。

Don't Crown The Buffalo Bills AFC East Champions Yet - Miami Dolphins
デバンテ・パーカー



 TE 
3年目のマイク・ゲシキーが先発です。昨年は570yレシーブとなかなかの成績を残し攻撃に貢献できました。若いので更なる成長にも期待ができます。



 OL 
大量の補強を行いました。現状補強したCテッド・カラス Tジュリーン・ダベンポートが先発が決まってる感じで、あとはキャンプでの競争となるでしょう。新人もたくさんとったので先発を勝ち取って欲しいですね。特に1巡のTオースティン・ジャクソンにはぜひ開幕先発となって欲しい。



 スペシャルチーム 
キッカーは3年目のジェイソン・サンダースが務めます。昨年はFG成功率77.0%と低調な出来でした。ただレシービングTDを記録するという珍事がありました。このプレイはここ数年の中で1番記憶に残るプレイかもしれません。
FGからシフトしてパンターがパス キッカーがレシーブという見たことのないスペシャルプレイでした。もう二度とみれないかもしれませんね。今年は本業で記憶の残るプレイを見せてほしい。

リターナーはWRジェイキーム・グラントが務めます。キャリア4年で4回のリターンTDを記録しているスペシャリストです。



 【守備編】 
202004mia-04
   放出・離脱選手
左の番号:背番号
   補強選手
   新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級
A:エース級
B:レギュラー級
C:バックアップ級
D:未知数
【備考欄】
 順位 :NFL TOP100
OPT:オプトアウト(離脱)
SUS:サスペンション(出場停止)
PUP:リザーブPUPリスト
NFI:ノンフットボールインジュリーリスト
IR:怪我人リスト



 DL 
先発はデイボン・ゴドショー 2年目のクリスチャン・ウィルキンスです。2巡目のレクワン・デービスはローテーションメンバーとなるでしょう。これからの成長に期待が持てる若いユニットとなっています。



 EDGE 
FAでシャック・ローソン エマニュエル・オグバーを補強 昨年の先発ヴィンス・ビーゲルと先発2枚がどうなるか、中堅に差し掛かった選手の競争となるでしょう。もうちょっとフレッシュさが欲しかったところもありますが、一気に変えるのも難しいということで実績重視のメンバー構成となりました。



 LB 
ペイトリオッツからカイル・バンノイ エランドン・ロバーツを補強しました。フローレスHCは2年前までペイトリオッツのLBコーチでしたので、知り得ている選手の補強ということで期待度は高いでしょう。ラン守備 ショートパス対策の強化は間違いなく出来たと言っていいでしょう。

Kyle Van Noy Trolls Patriots Teammates Over Having Fun At Practice ...
カイル・バンノイ



 CB 
バイロン・ジョーンズを補強しました。昨年怪我で離脱していたエースCBザビアン・ハワードとのコンビは今年の守備の注目ポイントとなることでしょう。一気にパス守備が強化される可能性が高いでしょう。

1巡目のノア・イグビノーゲニーはNB(ニッケルバック)での起用が濃厚のようです。

画像
右 バイロン・ジョーンズ
左 ザビアン・ハワード



 S 
昨年怪我で離脱していたリシャード・ジョーンズを解雇しました。ここまでチームを支えてきたベテランなんでちょっと残念です。

あまりめぼしい補強もないですしジョーンズ残しておいた方が良かったんじゃないかなぁと思う戦力です。3巡目のブランドン・ジョーンズにも先発のチャンスはありそうです。



 スケジュールと展望


ドルフィンズ
Week 対戦相手
1 @ペイトリオッツ
2 ビルズ
3 @ジャガーズ
4 シーホークス
5 @49ers
6 @ブロンコス
7 チャージャース
8 ラムズ
9 @カーディナルス
10 ジェッツ
11 Bye
12 @ジェッツ
13 ベンガルズ
14 チーフス
15 ペイトリオッツ
16 @レイダース
17 @ビルズ


対戦相手の昨年の勝敗
30位 .529

【スケジュール】
ペイトリオッツ ビルズの同地区対決2連戦からスタートとなります。新生ドルフィンズの船出としてはペイトリオッツ撃破できれば強烈なインパクトを残すスタートとなるでしょう。ペイトリオッツの戦力が今年は厳しそうなこともあり結構期待できるかもしれません。

今年はAFC西 NFC西との対戦となります。どちらも厳しい地区との対戦となります。若手が多いこともありますのでいい経験を積んでほしいですね。

【展望】
昨年から比べると十分戦えそうな戦力は揃って来ています。補強した選手がフィットすることができれば面白い存在となることでしょう。

攻撃はやはり1巡目のツア・タゴバイロアのパフォーマンスがどれほどプロで通用するかですね。怪我からの復帰となるシーズンなので、最初は無理させない可能性はあるでしょう。ただ先発がライアン・フィッツパトリックでも結構面白い攻撃にはなりそうですよね。OLの出来が今年の鍵となるでしょう。

守備はベテラン補強と新人の融合がどこまでうまくいくかによります。間違いなく昨年のようにはならないと思います。あとはどれだけ改善されるかですね。パスラッシュがまだ物足りないですが他はある程度うまくいきそうな感じはします。

まだ未知数なところは多いですが、今年は結構面白いんじゃないかなと思わせる戦力となりました。台風の目になる可能性は結構高いと思います。対戦するチームは気を引き締めないと目に飲まれるかもしれませんね。