カンファレンスチャンピオンシップをまとめます


 ビルズ@チーフスの短評


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『経験の差を見せつけたチーフス 2連覇へ向けスーパーボウル進出』


4年目チーフスQBパトリック・マホームズ 3年目ビルズQBジョシュ・アレンの今後のNFLを背負っていくであろう若手QB対決は。昨年度のチャンピオンのチーフスが経験の差を見せつけ盤石な試合で勝利となりました。これで2年連続スーパーボウル進出となりました。


試合はビルズがFGで先制後2度目の攻撃を防がれパント チーフスリターナーのWRメコール・ハードマンがマフってしまい、ビルズが9点リード(XP外す)というビルズペースかなと思われる序盤でした。

しかしその後は完全にチーフスペースとなり、2Qで逆転。QBパトリック・マホームズの見事なパス攻撃と堅実なランで圧倒。そのままリードを広げチーフス盤石な勝利だったかなという試合となりました。

QBパトリック・マホームズは325ヤード 3TD 脳震盪の影響はなかったものの、右つま先の負傷を圧してのプレイだったこともあり、走る際は少しぎこちのない足取りでありましたが、見事な攻撃でした。


レシーバー陣もWRタイリーク・ヒルが172ヤードとランアフターキャッチで相手守備を翻弄しました。TEトラビス・ケルシーは118ヤードと見事にミスマッチを起こし2TDと活躍しました。

先週も2人とも100ヤードレシーブを達成しており、プレーオフで2試合連続2人の100ヤードレシーバーを記録したのは初めてらしいです。お見事というしかないですね。


ビルズはこの試合攻撃が完全に封じられました。ランは戦前から苦しいと思われていたので、QBジョシュ・アレンのパス攻撃が主軸でしたが、チーフスはこの試合あまりブリッツを使用せずパスカバーを増やす作戦をし、見事それがハマった形となりました。

アレンはなかなか空いているターゲットを見つけられず、パス攻撃のリズムを作ることができませんでした。そのかわりスクランブルで88ヤードランを記録しましたが、結果にはつながらず打開出来なかったのは残念でした。RBザック・モスの離脱が本当に痛かったですね。ランがもう少し機能していればと悔やまれる試合でした。

【Highlight動画】
https://www.youtube.com/watch?v=_FojDFDN99U





 バッカニアーズ@パッカーズの短評


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『スーパーボウル ホームチーム出場なしの呪いを破りブレイディ10回目のスーパーボウル進出』


ベテラン同士QB同士となったNFCチャンピオンシップは濃密な試合となり、バッカニアーズが序盤のリードをなんとか逃げ切り、バッカニアーズは18年ぶりのスーパーボウル進出となりました。

試合は前半から両QBの見事なパスが決まり殴り合いの様相になるかと思われましたが、バッカニアーズの守備がそれを防ぐ結果となりました。


前半最後バッカニアーズCBショーン・マーフィー=バンティングの見事なインターセプト。これで終わればよかったんですが残り30秒ほどからまさかのTDまで行かれてしまったのがパッカーズとしては誤算であり、これが勝負の分かれ目だったのかなと思います。

後半もバッカニアーズがTDを奪い28-10と3ポゼ差までつき、バッカニアーズ勝利確定かなと思うところでした。


しかしここからQBトム・ブレイディが調子が狂いだし、2ドライブ連続でインターセプトをくらい、1ポゼ差となり完全にわからなくなってしましました。


この試合バッカニアーズが勝利出来たのは守備だったと言っていいでしょう。QBアーロン・ロジャースに計5つのサックを浴びせ逆転を阻止しました。

2インターセプトを食らった後も守備がそのインターセプトを帳消しにする3アンドアウト連発でパッカーズの反撃を抑え見事逃げ切りました。

パッカーズのQBアーロン・ロジャースも346ヤード 3TDとここまでプレッシャーを浴びながらさすがのプレイでしたが、この試合はランが出なかったのが痛かったですね。チームで計67ヤードと完全に抑え込まれ、パスで打開するしかなくなったことでプレイが狭まったところはあったでしょう。

あと結果論ですが、8点差で残り2分ちょっとでギャンブルせずFGを選択したのは個人的にはギャンブルがよかったんじゃないかなぁと思うところでした。


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https://twitter.com/FieldYates/status/1353695565125722117

ちなみにアメリカ4大スポーツでは10度目のチャンピオンシップゲームに出場した選手は結構いますが、大人数チームスポーツであり選手寿命が他のスポーツより短めのアメフトはなかなかこのような記録は打ち立てるのは難しいですね、トム・ブレイディが唯一の人物となっています。

この記録に並べるとしたらチーフスQBパトリック・マホームズですかねぇ。ただそれはAFCとしては今回は阻止しなければなならないでしょう。とにかくトム・ブレイディは【GOAT】(グレイテスト・オブ・オール・タイム)であることは間違いありません。おめでとうございます!

【Highlight動画】
https://www.youtube.com/watch?v=Y2bu5qENekY&t=0s






 今後の日程


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スーパーボウルは日本時間2月8日(月)8:30キックオフとなります。今回はタンパのホームスタジアム 【レイモンド・ジェームス・スタジアム】で開催となります。

55回目を迎えるスーパーボウルでホームで初めて試合が行われることとなりました。この呪いと言われたものを打破したのが10回目の出場となる【GOAT】トム・ブレイディというのは納得の行くものでしたね。スーパーボウルが楽しみです。


今年はコロナ禍ということでプロボウルの開催はありません。その代わりMADDENでなんやらの催しが行われるようです。プログラムを見ましたが、よくわからん!!  

気になる方は毎日なんやかんややってるみたいなので御覧ください。


日本時間1月31日(日曜)AM4:30~からは大学オールスターゲーム『シニアボウル』が行われます。

NFLのHCが指揮 大学卒業となる選手たちの最後の試合となります。過去にはダク・プレスコット ダニエル・ジョーンズ ジャスティン・ハーバートなどNFLで活躍するプレーヤーがMVPを取っており、ドラフト候補選手がたくさん出る試合と言っていいです。活躍=指名巡があがる可能性もあり選手もオールスターとは言え選手は本気ですので見応えは十分です。

この試合はNFL NETWORKで配信されます。NETWORKなのでGAMEPASSの無料会員も見れると思います。見れなかったごめんなさい。これを期にGAMEPASSがどんなのか体験してみてはいかがですか?



 その他気になったこと


 TBジュニアと抱擁 


バッカニアーズ トム・ブレイディ

試合終了後客席に行き「息子と挨拶していいかい?」と発し客席に居た息子と抱擁しました。いい光景でしたね。次はスーパーボウル ホームでこの姿が見れるか注目です。


 喧嘩の原因 


ビルズ@チーフスで試合を決定付ける3rdダウンでのサックの後

QBジョシュ・アレンがサックしたEDGEアレックス・オカフォーへボールをぶつけ 怒ったオカフォーは何かをアレンに対し罵声を言い それに怒ったTディオン・ドーキンス Gジョン
・フェリシアーノがいらないコンタクトをしてしまいました。

アンスポーツマンライクコンタクト パーソナルファールが入り混じりオフセットとなりました。


他にも荒れたプレイが多く見られ、勝てばスーパーボウルという意気込みが抑えられなすぎたところがあったのが残念なところでした。余計な反則はなくしましょう。



 悔しさを目に焼き付ける 


チーフスのAFCチャンピオンの表彰式 ビルズWRステフォン・ディグスは一人フィールドに残りその様子を見つめていました

悔しい気持ちを来年にぶつけるために相手のセレモニーを目に焼き付けるタイプなんでしょうね。来年こそという気持ちで活躍を期待しましょう。


 ミスにすぐ対応 


パンリターナーのWRメコール・ハードマンがエンドゾーン近くでマフってターンオーバーされてしまいました。

その後すぐTEトラビス・ケルシーとQBパトリック・マホームズがハードマンに声がけをしケアをしました。チームもハードマンを立ち直らせるため彼の走力を生かしたエンドアラウンドをプレーコールし見事ミスの借りを返すことができました。

序盤の悪い流れごとすべて吹き飛ばした素晴らしい対応だったと思います。これでこの試合のペースを握ったといって良いかもしれませんね。お見事。