FA解禁まで1週間弱となりトランザクションの動きが激しくなってきています。ここまでのニュースをまとめておきます。


 J.J.・ワット カーディナルスと2年契約


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先月テキサンズから解雇されていたDL J.J.・ワットの新たな所属チームがアリゾナ・カーディナルスに決定しました。総額31M(保証23M)の2年契約となりました。

カーディルスは昨年WRデアンドレ・ホプキンスをテキサンズからトレードで獲得しており、旧知の仲であるホプキンスと合流する形となりました。テキサンズと別カンファレンスというのも決め手となったのでしょうね。

カーディナルスは昨年8勝8敗でギリギリプレーオフに届きませんでした。ワット加入でEDGEチャンドラー・ジョーンズとのパスラッシュコンビ形成で守備の強化が期待できます。

今年32歳となる3度のシーズン守備MVPを獲得したレジェンドがカーディナルスのラストピースとなるか注目です。


 A.スミス ワシントンFTから解雇


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昨シーズンのカムバック賞を受賞したQBアレックス・スミスがワシントンFTから解雇されました。

昨年Week8からベンチ入り、その試合でQBカイル・アレンが負傷し急遽出場となりそこから5勝1敗の成績をおさめワシントンFTの地区優勝に貢献しました。



昨年のシーズン中はこのような記事もあり、24Mほどのキャップヒットがあるものの残留かなと思っていたんですがね。

今年のサラリーキャップ限度が180~185Mと予想され、昨年から15~20Mほど下がることが原因だったのでしょう。残念ながら解雇となってしまいました。これによりワシントンは15Mほどキャップスペースを作ることができました。

どのチームもキャップのやりくりが大変な状況なので、あまりサラリーを出してくれるチームはいないかもしれませんが、それを妥協してくれるのであれば経験豊富なブリッジorバックアップとして需要はあるはずです。せっかく復活できたのにここでキャリアが終わるのは寂しすぎます。どこか拾ってくれることを願いたい。



ワシントンFTは今年プレーオフで活躍したQBタイラー・ハイニキと2年契約を結んでおり、スミスの放出によりほぼ先発が確定的となっています。

まだ先発はプレーオフで1試合ということもありかなりギャンブルではありますが、あのパフォーマンスを安定して出せるのであれば問題はないですし結構期待はしています。がんばってほしい。


 他主なトランザクション

FA解禁まで1週間ちょっととなり戦力整理がはげしくなってきました。シーズン終了後からの動きをまとめておきます。

 AFC主な解雇選手一覧 

2021FA 03-001

LBバンノイに1シーズンでのリリースを告げたドルフィンズ
3シーズンを経てレイブンズがQBグリフィン三世をウェイバーに
リリース予定を知らされたレイブンズRBイングラム
テキサンズがDEワットをリリースへ
テキサンズがRBジョンソンとCマーティンを放出
レイダースが新リーグイヤー開始時にWRウイリアムスをリリースへ
ブロンコスが1シーズンの後にベテランDTケーシーをリリース

ドルフィンズLBカイル・バンノイ ブロンコスDLジュレル・ケイシーは昨年大型補強として加入した選手でしたので1年で放出となったのはちょっと驚きでした。特にバンノイはパフォーマンスは良かった印象でしたしね。ブラウンズの補強候補に入りそう。



 NFC主な解雇選手一覧 

2021FA 03-002

スミスのワシントン離脱が決定、話し合いを経て「要請に応じてリリースを許可」とリベラHC
ジャイアンツがWRテイトとLBメイヨをリリース
イーグルスが2シーズンを経てWRジャクソンをリリース、本人はプレー続行を希望
イーグルスがWRジェフェリーを放出へ
TEルドルフが10シーズンを過ごしたバイキングスからリリース
セインツがTEクックとTEヒルの契約を終了
セインツが12シーズンを共にしたPモーステッドをカット
パンサーズが8シーズンを共にしたDTショートをリリースへ
ファルコンズがベテランのSアレンとDEベイリーを放出
シーホークスがWRジョシュ・ゴードンをリリース

バイキングスTEカイル・ルドルフ セインツPトーマス・モーステッド パンサーズDLカワン・ショートなど、チーム一筋だったベテランの放出が目立ちました。

NFCのチームは今年サラリーキャップで苦労しているチームも多く、それによりチームの顔であっても放出しなければならないという懐事情もあったのでしょう。残念ではありますが、新天地が見つかることを願いたいです。


 主な補強選手 

2021FA 03-004

イーグルスがQBウェンツをコルツにトレード、ドラフト指名権2つを獲得
ライオンズがQBスタッフォードをラムズにトレード、ラムズからはQBゴフとドラフト指名権を獲得

ライオンズが元レイダースWRウイリアムスと1年契約
J.J.ワットがカーディナルスと2年契約

トレードの件についてはそれぞれ別記事でまとめています。あとはテキサンズQBデショーン・ワトソンが今後どうなるか注目です。





補強としてはレイダースから解雇されたWRティレル・ウィリアムスがライオンズと1年契約を結んでいます。他は現時点では解雇の選手のみ契約なので、FA解禁前の静けさという感じです。




 引退選手 

2021FA 03-003

スティーラーズTEマクドナルドが8シーズンの現役生活に終止符
双子のCモーキスとマイク・パウンシーがNFL引退を発表
コルツQBリバースが引退、17シーズンを過ごしたNFLから退き高校のコーチへ
元プロボウラーでSB王者のチーフスFBシャーマンが引退
TEウイッテンがカウボーイズで17年のキャリアに幕
元オールプロのLBトーマス・デービスがパンサーズの一員として引退
元テキサンズ、現ファルコンズQBマット・ショーブが引退
TEグレッグ・オルセンが14年のNFLキャリアに幕


QBフィリップ・リバース TEジェイソン・ウィッテン Cマーキス・パウンシー Cマイク・パウンシーなどプロボウル常連選手達の引退は残念でした。

リバースやウィッテンは地元に戻り高校でコーチを行うようで、今後レジェンド選手に指導を受けたNFL選手が誕生するか楽しみですね。


 フランチャイズ指定情報

3/9(日本時間3/10 AM5:00)が期限のフランチャイズ・トランジション指定
現在まで2選手のタグ付けが行われました。

 ブロンコス S ジャスティン・シモンズ 2年連続タグ 

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ブロンコス S ジャスティン・シモンズが2年連続でフランチャイズ指定となりました。

ポジションTOP5の平均or今年の1.2倍のサラリーの高い方で1年契約となるので、昨年の1.2倍
13.7Mで契約となりそうです。昨年も全スナップ出場とタフネスであり高いパフォーマンスのプレイヤーですので、流石に流出は出来きませんでした。



 パンサーズ T タイラー・モートン 

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パンサーズ T タイラー・モートンは2017年ドラフト2巡指名 全試合出場 先発は2年目からで48試合先発出場の4年目のRTです。

ここまで大きな怪我もなく安定したプロテクションで不動のRTとしてどうしても外せない戦力となりました。


 今年のフランチャイズ指定のサラリー 

SnapCrab_2021No-00041
https://overthecap.com/franchise-transition-and-rfa-tenders/

上記の表は正式決定額ではなく、予定金額なので多少前後する可能性はあります。

キャップが下がったこともあり昨年よりも全体的に下がっているようです。ただSジャスティン・シモンズは2年連続フランチャイズ指定なので、上述の通り1.2倍のサラリーとなります。

近年タグの1年契約は敬遠されがちではありますが、今年に限ってはどこのチームもキャップに悪戦苦闘しており、1年のタグを選手側も受け入れた上で来年のFAを待ったほうが得策かもしれません。



今年のサラリーキャップは180M以上になることは決定しました。185Mくらいに収まるのではと予測されています。

昨年は199Mだったこともあり15~20Mくらい減ることとなり、大物選手一人分に相当するキャップが減るのでFA記事でも書いているとおりどのチームも大変です。オーバーキャップするとドラフト権剥奪など厳しい処分が下ります。

リーグイヤー開始日の3/17(FA解禁日と同じ)までにキャップをまとめきれるか。というか今年はマジでまとめきれないチームもあるかもしれません。特にイーグルスとセインツにはその危険性があります。こちらも注目となるかもしれません。



 マイア・チャカ 初の黒人女性審判員に


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https://twitter.com/NFLOfficiating/status/1367853118835277831
https://operations.nfl.com/updates/the-officials/maia-chaka-added-to-nfl-officiating-roster/

2021年度からメイヤ・チャカさんが初の黒人女性審判員としてフィールドに立つことになりました。

昨年はサラ・トーマスがスーパーボウルのサイドラインジャッジに選ばれ話題となりました。現時点2人目の女性審判員となるチャカさんは2014年にオフィシャルデベロップメントプログラムというNFL職員養成機関的なものに選ばれ参加 2020年にはXFLの審判員として参加していました。



この経験も審判員選出で考慮されていたのでしょうね。

コーチでも女性を起用したチームが好成績を収めています。(ビルズ ブラウンズ ワシントンFT バッカニアーズなど)

先月にはペイトリオッツのベルチックHC タイタンズのブラベルHCが女性コーチ育成のためのプログラムに参加など、ジェンダーレス化はかなり進んでいると思います。



これだけ結果を残していることもあり、どんどん女性採用が増えていきそうです。

最終的には女性だから話題になるということがなくなるところまで、結構早い段階でなるかもしれませんね。



チアリーダーもジェンダーレスとなるようです。ワシントンFTは今年から男女混合のダンスチームを結成するそうです。どういった形のものになるのか想像ができませんが、違った形の応援スタイルを確立できるといいですね。




 リーグ会議に向けて様々な改定案





2021年度に向けルール改正などを行うリーグ会議 現時点では日程は決まっていませんが、ルール改正案が様々出ているようです。

・ラフィングザパサーのレビュー(チャレンジ)導入
・オンサイドキックの代替で自陣25yから4th15プレイ
・スカイジャッジ適用


2019年に一度パスインターフェアに対するレビューを行いましたが、あまり成果が上がらず1年で終わりました。今回のラフィングザパサーのレビューということで、同じ反則でのレビューということでちょっとどうなるか微妙なところかなと。

正直審判のさじ加減が完全に統一できていないところもあり、果たしてそこまで覆るのかなと個人的に疑問符は付きます。もちろん正しく判断できればいいので、賛否両論になるかなぁと推測します。

オンサイドキック スカイジャッジ(スカイカメラで判断する審判員増員)など昨年詰められず否決された案も再度提案される予定みたいです。こちらもどうなるか気になるところですね。



 しまむらNFLグッズ販売



しまむらの店舗で枕 オンラインストアでクッションが販売しているようです。ちょっとしまむらの店舗が近くにないので確認はしていませんが、ツイッターで枕を手に入れた方が多数いました。

実際NFLグッズってショップなどはめっちゃ高いみたいですし、海外のオンラインショップで買うのは敷居が・・・ということもあり手軽にお安く買えるのは結構需要が高いかもしれませんね。今後グッズが増えることを期待したいですね。



 その他ニュース



1972年に立てられたアローヘッドスタジアムですが、これまで名称を変えたことがなく、初めてのネーミングライツとなります。

ただアローヘッドの名称は残した上での名称変更なので例年どおり呼び名はあまり気にならないかなと思われます。


Tマルクス・キャノン LBドンタ・ハイタワー Sパトリック・チャンが今シーズン戻ってくることが発表されました。昨年は離脱者が一番多かったペイトリオッツでしたので、戻ってきて巻き返すことができるかは復帰した3選手の活躍にもかかっているでしょう。


チャージャースとバッカニアーズでエースレシーバーとして活躍していたビンセント・ジャクソンがホテルで死亡したという衝撃の発表がありました。

原因はわかりませんがまだ38歳という若さで私も現役のプレーを見ていた選手なので驚きでした。

チャージャース時代はリバース トムリンソン ゲイツと共に攻撃の主力としてプレーしており、移籍したバッカニアーズでも1000ヤードレシーブを記録した、レシーブの正確さに定評のある選手でした。ご冥福をお祈りします。


NBAがロックアウトした2011年 レブロン・ジェームがNFL挑戦するのではと確かに話題になっていました。当時はどこまで本気なのか微妙だなと思ってましたが、本当にあったかもしれないなぁとインタビューで発言したそうです。

当時チャージャースのアントニオ・ゲイツ セインツのジミー・グレアム(現ベアーズ)が元バスケットボールプレイヤーということもあり、バスケ選手はTEの素質があるという風潮があった時代でした。1年だけでもいいので見たかったですねぇ。ただバスケ続けてよかったとは思いますがwww


・CLE メイフィールド UFOを見たとツイート


車に乗っている時にUFOが落ちるのを見たらしいです。

UFOかどうかはわからないけど、何か落ちるのは確実に見たので他の人も見た人いるよね??って確認したかったんでしょうね。

このツイートに4万いいねがつきバズっています。オフシーズンらしいどうでもいいニュースでした。ブラウンズの話題もなかったですしねwww



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2010年ブロンコス1巡目指名 2012年のジェッツ所属時代に出場以降アメフトをプレイする機会がなくなり2016年からMLB挑戦をしましたが5年間メジャーに上がることが出来ず引退を表明しました。

カレッジフットボールからファンが多く、2011年にはプレーオフQBとして劇的なサヨナラ勝ちを収め、フィールドで膝を付きお祈りをする「Tebowing」はアメリカで大ブームを起こしました。

プレイ実績は少ないものの強烈なインパクト 献身的なキリスト教教徒という真面目な性格で未だファンが多い選手した。

今後の活動はどのようなことを行うかわかりませんが、選手生活おつかれさまでした。


世界に1枚だけみたいなカードなんでしょうね。こういう価値が出てくるから色々集めるのが楽しいというところもあるのでしょう。しかし1億超えはすげえなぁ。