今年も2020年度シーズンのブラウンズの試合を冷静に1試合づつ振り返りつつ、サムネで特技の書道をただの自己満足で披露するシリーズを開始します。

2020年開幕前はHC交代で一から出直しになるのかなぁと、前評判も五分の星で上等かなと。ワイルドカードが一枠増えたから争いにギリギリ参加できるかどうかという予想状況でした。ただその評判を覆す見事なシーズンとなりました。

ということで今年の題名はなぜブラウンズは雪辱を果たしたのか冷静に見直すと題し1試合づつ冷静に振り返っていきます。


今年は例年よりちょっとだけ長い振り返りとなると思います。

 2019の成績を簡単に振り返る


2019スタッツ07 ブラウンズ

What's Wrong With Baker Mayfield? | by Tim Dix | Medium
プレッシャーをかけられまくったQBベイカー・メイフィールド

プレーオフ進出の期待が大きかった2019年シーズンでしたが、残念ながら不発に終わったシーズンでした。

今振り返るとOLの悪化とQBベイカー・メイフィールドにポケットにとどまるように指示されたかのようなフットワークの悪さが重なり、パス攻撃がうまく行きませんでした。

ラン攻撃はRBニック・チャブが好調でした。結果論ですがもう少しランに頼るプレイコールでも良かったなぁと。

Myles Garrett's helmet beating of Mason Rudolph on Thursday Night Football  made it easy for the NFL to suspend him.
EDGEマイルズ・ギャレットの暴行事件

守備は後半戦EDGEマイルズ・ギャレットのヘルメット暴行事件により大失速。EDGE不足に陥り相手QBにまったくプレッシャーがかからなくなってしまいました。

ラン守備もかなり不振でした。パス守備もパスラッシュが効かなくなったことで厳しくなりました。

1人いなくなるとここまで違うのかという感じでしたね。

NFL on Twitter: "Browns fire head coach Freddie Kitchens.… "
更迭となったフレディ・キッチンズ前HC

この結果によりフレディ・キッチンズHCは1年で更迭となってしまいました。2018年度の攻撃を作ったコーチだったので期待していたのですが、悪いところを修整する力が劣っており、ワンパターンなプレイコールになったのが問題だったかなと。

Browns, Crew advocate for greater efforts 'to end racism,' promote 'justice  and equality'
2020年新HC ケビン・ステファンスキー

2020年度はバイキングスのオフェンスコーディネーターだったケビン・ステファンスキーをHCとして招集しました。HC経験はない38歳という若い人選となりました。

バイキングスではRBダルビン・クックのラン攻撃を中心に据えていましたので、RBニック・チャブ カリーム・ハントの起用法に期待されていました。


2019年シーズンについては『なぜブラウンズは好転したのか冷静に見直す』の記事をご覧ください。





 2020のドラフト指名を見る


順位 ポジション 選手名
1 10 T ジェデリック・ウィルズ
2 44 S グラント・デルピット
3 88 DL ジョーダン・エリオット
3 97 LB ジェイコブ・フィリップス
4 115 TE ハリソン・ブライアント
5 160 C ニック・ハリス
6 187 WR ドノバン・ピープルズ=ジョーンズ
   ロースターに残った選手

画像
1巡目指名 T ジェドリック・ウィルズ

昨年のドラフト指名選手7名は全員開幕ロースター入りとなりました。ただ1巡目のウィルズ以外は先発ではなく控え選手として残った感じでした。それでもロースターを勝ち取ったので優秀なドラフトだったと思います。

2巡目のデルピットはキャンプ中にACL断裂となりシーズン全休となってしまいました。先発Sとして期待されていただけにかなり計算が狂いました。今年復帰し活躍してくれることを期待しています。




 2020の選手の放出・補強を見る

 【攻撃編】 

2020cle-00-01

NFL Rumors: Austin Hooper, Top Free Agent TE, Nearing Deal With Browns -  NESN.com
TE オースティン・フーパー

スキルポジションはTEオースティン・フーパーをFAで獲得しました。TEデイビット・ヌジョクーはレシービングは良いもののブロッキングがいまいちということもあり、プロテクション強化も目的とした補強でした。

Report: Browns Have Interest In Signing OT Jack Conklin
Tジャック・コンクリン

2019年の弱点だったOLのプロテクション問題は先発Tを両方取り替えることで弱点克服を図りました。RTには前タイタンズのジャック・コンクリン LTには1巡目指名のジェデリック・ウィルズを据えました。

新人のウィルズはカレッジ時代はRTだったのでLTコンバートとなるので開幕までは心配でした。

前RTクリス・ハバートは控え 前LTグレッグ・ロビンソンは再契約せず。ロビンソンは昨年オフにマリファナ所持で逮捕もされました。ちなみに所持量が157ポンド(約70キロ)ということでとんでもない量でした。公判はどうなってるかわかりませんが、有罪なら20年の懲役となるらしいです。

What does 157 pounds of marijuana look like? - YouTube
157ポンドのマリファナ


 【守備編】 

2020cle-00-02


EDGEマイルズ・ギャレットの暴行事件の件で出場停止が解け、開幕から出場可能となった点が一番の補強だったのかなと。

正直守備は大きな補強はなく、EDGEもベテランのモーリス・クレイボーンの補強だけに留まり。LB CB Sも補強しましたが、レベルアップした感はまったくありませんでした。

逆にLBジョー・ショバートを失ってラン守備やばいんじゃないかという不安は大きかったと思います。

Jaguars trade former Alabama safety, Ronnie Harrison to Browns
Sロニー・ハリソン

開幕直前になってジャガーズのSロニー・ハリソンをトレードで獲得したのが一番の補強だったのかなと。ただ直前すぎて連携がうまく行かなかった感は強かったですがね。




ちなみにUSA TODAYの2020年の順位予想はこちらとなっています。
Nate Davis on Twitter: "No, I don't hate #Bears. But schedule doesn't set  up well and, aside from the mess at QB, I don't see much on offense aside  from Allen Robinson.

私の予想も8勝8敗と強気には出られませんでした。



COVID-19のせいでプレシーズンなしのぶっつけ本番でしたので、どのような状況となっているのかがまったく見えなかったのでちょっとでも上積みできていればいいなぁと。


次回は開幕戦 Week1 レイブンズ戦を冷静に振り返ります。
例年どおり週に2回程度の更新を予定しています。今年も完走するようがんばっていきます。