開幕戦はアウェイで同地区のライバル レイブンズとの対戦でした。


 Week1 @レイブンズ 

開幕戦は敵地に乗り込み、同地区のレイブンズと対戦となりました。

レイブンズは2019年シーズンはQBラマー・ジャクソンがQBランヤード記録を更新し2年目でシーズンMVPを獲得。チームランヤード記録も更新と、パス全盛時代と言われる中でモバイルQBでラン攻撃主体の試合を展開し第1シードを獲得しました。残念ながらプレーオフではそのランを封じられて敗退となり、2020年はそのリベンジの年という感じでした。

ブラウンズのQBベイカー・メイフィールドとは同じ年のドラフト指名(歳はメイフィールドが上)でハイズマントロフィー(大学MVP)を取った同士ということで、今後もライバルとして切磋琢磨していく同士の選手だと思います。今はジャクソンが上なので、これ以上引き離されないようにしなければなりません。

2020cle-01-03
レイブンズ QB ラマー・ジャクソン


 主なロースター


2020cle-01-01
  今季加入選手    新人選手    欠場選手 
選手評価は 高SS→C-低 Dは未知数 Rは新人
OLの太字は過去2年でプロボウルに選出経験ありの選手です。
右の順位 NFLTOP100に選出された選手 その順位

CBグリーディ・ウィリアムスが欠場となっていますが、結局ずっと戻ってこれず全休となってしましました。CBについては1年ずっと人材不足に悩まされていた気がしましたね。

2年目のLBマック・ウィルソンも開幕出遅れとなりLBの不安は更に募る状況に。ましてやラン攻撃最強のレイブンズ相手なのでどれだけランを食い止められるか不透明だなという試合前でした。


【当時の展望】



 スコア


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https://nfljapan.com/score/50335

 同地区にボロ負けからのスタート 

埋め込み動画

プレシーズンがなかったこともありこの年の初めてのチームでの動きを見る試合でしたが、前半でほぼ大勢が決してしまった試合となってしまいました。後半は策が尽きた感が出ており、2019年シーズンをそのまま見ているようで、何も変わってない???という不安になる開幕戦となってしまいました。

この試合があったことで 『こりゃ今年厳しいだろうなぁ』と前半戦はそういう目で見ることとなってしまいました。

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ちなみにこれでブラウンズは16年連続開幕戦勝利なしとなったようです。そういや数年前スティーラーズ相手に開幕引き分けがあったなぁ。今年はまずこの記録を止めましょう。


 ゲームハイライト動画 

https://www.youtube.com/watch?v=kGKusJg6hqE

細かいSTATS(PDF)



 ポジティブPOINT


 メイフィールド-ヌジョクーホットライン 


この試合の唯一の得点であるTEデイビット・ヌジョクーへのパスは良かったです。ただ良かったのはこれだけだったかなと。ヌジョクーへのパスは3/3 50ヤードとこの試合一番合っていました。

メイフィールドも強力なレイブンズ守備のプレッシャーを結構受け、21/39 189ヤード 1TD 1INT レーティング65.0と低調な記録となってしまいました。OLはまだ試運転という状態だったかなと思います。

ランはチャブとハントで138ヤード走ってたみたいですが、あまり効果的なランは出せておらずそんな走った印象も無かったですねぇ。

ポジティブポイントなのに、初っ端からネガティブなこと書きまくってますが、それだけこの試合は何もなかったんだよなぁ・・・・



 ネガティブPOINT


 メイフィールド-ベッカムが不通 



決め手的にWRオデル・ベッカムJr.に投げているんですが、とにかく通らない。結果的に3/10 22ヤードと低調な出来で、ここが通らなかったことで攻撃が止まってしまったと言っていいでしょう。

前半最後のベッカムのドロップ→KサイバートのFG失敗→残り44秒からのドライブでTDを取られるという最悪のコンボで試合が終わった形となってしまいました。


 TEアンドリュース他パスを止める術がなかった 


なんかブラウンズのパス守備が悪いとわかってるかのように、パスがポンポンと決められまくりました。ランのチームなのにパス多用で圧倒されてしまいました。

レイブンズQBラマー・ジャクソンは20/25 275ヤード 3TD レーティング152.1と文句のつけようのない出来でした。WRマーキス・ブラウン TEマーク・アンドリュースへ通る通る。特にアンドリュースは止める術がまったく見つからず。どうにもなりませんでした。

レイブンズの攻撃と策が見事で、ブラウンズの守備が不安をそのまま露呈した形となってしまいました。



 Pギランのフェイク失敗 Kサイバート ミス連発 



前半で自陣でパントフェイクという奇策。相手の裏をかくというのはいいのかもしれませんが、無理する必要はなかったかなと。リスクの高い奇策は結果論で語るしかありません。今回は失敗したのでまったくもって駄目というしかありません。成功したところでまだ得点圏まで遠かったですしね。

レイブンズ相手では現状では厳しいからこのギャンブル成功からモメンタムつかもうと思ったのでしょうが、失敗したらそうなりますよねという試合となってしまいました。賭けに出るのはもう少し後でも良かったかなと。

Kオースティン・サイバートもFG XPどちらも1本はずしました。スペシャルチームの開幕戦も残念ながらひどい出来となってしまいました。

なおKサイバートは試合後に解雇となり、新Kとしてコーディ・パーキーを獲得しました。2016年に一度キッカーを務めた経験のあり、6チームを渡り歩いているジャーニーマンキッカーです。ポール当て職人というちょっと皮肉めいた愛称も持っている選手です。


 冷静じゃない当時の感想ツイート

試合当時の感想ツイートを載せるおまけのコーナーです


2019年度と同じような攻撃で嘆いているところで、返信で『オリックスブラウンズ』と返す・・・オリックスファンの方々ごめんなさい。今オリックスは吉田とラオウ杉本が好調ですし、これからブラウンズと共に上がっていきましょう。



ということで題名とはまったく真逆な開幕戦の振り返りでした。
次回はWeek2 ベンガルズ戦を冷静に振り返ります。