総括は攻撃編 守備編 ST・チーム総括編 の3部構成です。


 DLの総括

【先発】

◆シェルドン・リチャードソン
(16試合 798スナップ)


 64タックル 4.5サック 1ファンブルフォース
 10QBヒット 5ロスタックル 3パスディフェンス 10QBハリー 2ミスタックル

昨年のDLのリーダー格で、DTというポジションで64タックルはなかなか出来ない記録です。それだけランを抑えた証拠と言っていいでしょう。ラン守備はもちろんですが、QBへのプレッシャーも素晴らしく見事なシーズンでした。

それなのにキャップ圧迫という理由で解雇 バイキングスへ移籍となりとても残念です。キャップも今年だけであればなんとかなりそうでした。来年以降を考えてのことだと思いますが、できれば今年までは残してほしかった選手です。


◆ラリー・オグンジョビ
(15試合 642スナップ)


 46タックル 2.5サック 1ファンブルフォース
 6QBヒット 5ロスタックル 5QBハリー 7ミスタックル

生え抜き4年目でそろそろ大ブレークしてくれないかなと思っていた選手でしたが、残念ながら一昨年までのペネトレイトする能力は影を潜め、期待されたパフォーマンスではありませんでした。

今年はFAで同地区のベンガルズに移籍となりました。スティーラーズ・レイブンズ戦では頑張ってほしいですが、うちと当たる時はあまり頑張らないようにお願いします。


【控え】

ジョーダン・エリオット
(16試合 307スナップ)

 15タックル 3QBハリー

ドラフト3巡目指名 ローテーションとしてプレイしました。目立った活躍はあまりなかったかなと。ただ先発が抜けることもあり今年は先発を狙えるチャンスです。成長に期待したい。


ヴィンセント・テイラー
(15試合 206スナップ)

 12タックル 1ファンブルリカバー 1QBヒット 2ロスタックル
 2ミスタックル

ローテーションメンバーとしてちょっとだけ目立つことができました。FAでテキサンズに移籍しております。



 EDGEの総括

【先発】

◆マイルズ・ギャレット
(14試合 757スナップ)


 48タックル 12.0サック 4ファンブルフォース 2ファンブルリカバー
 18QBヒット 10ロスタックル 2パスディフェンス 9QBハリー 2ミスタックル

エースパスラッシャーとして見事な活躍と言っていいシーズンでした。ラフィングザパサー アンネセサリーラフネスなどパーソナルファールが0で抑えられ、一昨年のヘルメット殴打事件の反省しているプレイだったなと思います。とにかくフェアプレイに徹しようという姿勢が見えたシーズンでした。

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DEでオールプロ 1stチームにも選出され、NFLを代表するパスラッシャーという位置づけに成長しました。

ギャレットの能力で12.0サックはまだまだ低いと思うので今年は15.0サック以上を期待したい。



◆オリビエ・ヴァーノン
(14試合 804スナップ)


 36タックル 9.0サック 1ファンブルフォース 1ファンブルリカバー
 16QBヒット 12ロスタックル 3パスディフェンス 9QBハリー 4ミスタックル

ギャレットとのコンビ2年目でまずまずの成績でした。ギャレット不在時にしっかり仕事してくれたのは大きかったです。週間MVPにも選出されましたし、悪くはありませんでしたが、高額サラリーに見合うかが問題だったかなと。

現在FAで所属チームが決まっていない状況ですが、パスラッシュが不安なチームには悪くない補強ですしローテーションで納得してくれるのであればまだ十分力を出せそうです。



【控え】

エイドリアン・クレイボーン
(15試合 404スナップ)

 12タックル 3.5サック 1ファンブルフォース
 7QBヒット 3ロスタックル 1パスディフェンス 5QBハリー

ローテーション・控えとしていい活躍だったベテランパスラッシャーでした。パワーが十分あり押し込む能力はまだまだ健在です。

FAで所属チームは決まっていませんが、ローテーションメンバーとして使うのであればまだまだいける選手です。


ポーター・ガスティン
(14試合 326スナップ)

 30タックル 2QBヒット 2ロスタックル 3QBハリー
 3ミスタックル

2年目のシーズンで成長を期待した選手でしたが、クレイボーンのほうが目立ちまだまだ壁は高いなというシーズンだったかなと思います。


 LBの総括

【先発】

B.J.グッドソン
(14試合 804スナップ)

 91タックル 0.5サック 2インターセプト 1ファンブルリカバー 32ブリッツ
 3QBヒット 2ロスタックル 6パスディフェンス
 5ミスタックル ターゲットコンプリート48/60 ターゲットレーティング105.8

不動の先発としてまずまずの活躍だったかなと思います。ポジショニングが大事な選手でそれなりな範囲でカバーできていたと思います。ちょっと瞬発力と走力はイマイチで外側のランの対応は厳しかったかなぁと感じます。

FAで現在所属チームは決まっておりません。中央のラン TEのパスカバーもまずまずですのでMLBが不安なチームにはピッタリな選手かなと思います。


マルコム・スミス
(15試合 558スナップ)

 72タックル 1.0サック 1インターセプト 1ファンブルフォース 30ブリッツ
 1QBヒット 3ロスタックル 2パスディフェンス
 5ミスタックル ターゲットレーティング83.9

かつてはシーホークスでスーパーボウルMVPを獲得した実績もあるベテランLB 予想以上にボールへの反応がよく動けていました。LB陣で一番いいパフォーマンスだったように感じます。正直お安い買い物だったと思います。

今年もチームに残ることとなり控えとなると思われます。1Mちょっとと安いままですしほんとありがたいです。


シオネ・タキタキ
(15試合 434スナップ)

 67タックル 1.0サック 1インターセプト 20ブリッツ
 2QBヒット 2ロスタックル 1パスディフェンス
 4ミスタックル ターゲットレーティング74.7

2年目で一応先発も務めることとなりました。たまーに目立つプレイをして驚きもありますが、ボールに絡む率は低めなことは変わってないです。

今年は補強もありましたのでロースターに残れるかギリギリの争いとなる可能性もあります。まだまだ成長しなければなりません。



【控え】

マック・ウィルソン
(13試合 372スナップ)

 39タックル 10ブリッツ
 1ロスタックル 1パスディフェンス
 7ミスタックル ターゲットレーティング108.3

昨年の先発候補であった2年目でしたが、出遅れから完全に居場所を奪われた形となってしまいました。プレイでも目立てずちょっと厳しい立場となるかもしれません。新人時はボールへの臭覚がありプレイに絡む率が高く成長を期待した選手なだけに復活してほしいところです。


ジェイコブ・フィリップス
(9試合 169スナップ)

 25タックル 1QBヒット 5ブリッツ
 1ロスタックル 1パスディフェンス
 1ミスタックル ターゲットレーティング60.4

3巡目指名選手で先発争いも期待されましたが、ちょっと壁に阻まれた感じでした。成長が見せられないとロースター落ちもあるかもしれません。2年目の逆襲に期待しましょう。



 CBの総括

【先発】

◆デンゼル・ウォード
(12試合 775スナップ)


 46タックル 2インターセプト 18パスディフェンス 2ブリッツ
 1ファンブルフォース 1QBヒット 1ロスタックル
 5ミスタックル ターゲットレーティング78.3

ウォードが居る居ないのではパス守備がまったく違うものとなります。とにかく居てもらわないとボロボロになります。居ても反対側で勝負されることにはなるんですが、両側を攻められるよりはマシという感じです。

シャットダウンコーナーとしてエースレシーバーを封じる役目として見事な働きを見せてくれました。もう少し怪我に強くなってほしいというところだけですね。今年もエースレシーバーを封じる役目を頑張っていただきたい。

5年目オプションがありますので契約は来年までありますが、そろそろ契約延長も考えなければなりません。放出だけは絶対しないように。


◆テレンス・ミッチェル
(16試合 1070スナップ)

 65タックル 13パスディフェンス 0ブリッツ
 3ファンブルフォース 2ロスタックル
 5ミスタックル ターゲットレーティング103.1

ウォードの反対側で頑張っていたことは頑張っていた。レシーバーにしっかり張り付いて居たことも見ています。でも一歩足りないことが多すぎました。ほんともう一歩出てればボールに届くのに・・・っていうのが多かったです。28歳ではありますがこれが衰えなのかもしれません。元々安定してるタイプではないものありますけどね。

ほぼ全スナップ出場でインターセプト0というのも寂しい結果となってしまいました。今年はFAでテキサンズと契約となりました。


ケビン・ジョンソン
(13試合 575スナップ)

 25タックル 0.5サック 3パスディフェンス 23ブリッツ
 1ファンブルフォース 1ファンブルリカバー 3QBヒット
 6ミスタックル ターゲットレーティング92.3

NBとしてプレイしましたが、正直あまりプレイに絡む機会が少なくなく印象薄いまま終わった感じがします。正直期待したほどではなかったかなぁ。

今年はFAでタイタンズと契約となりましたが、その後突然引退を表明しました。



【控え】

タヴィエール・トーマス
(16試合 203スナップ)

 30タックル 1.0サック 13ブリッツ
 1ファンブルフォース 1QBヒット 2ロスタックル
 1ミスタックル ターゲットレーティング113.2

3年目でジョンソンが開幕出遅れたことで出番をもらえた選手です。前に突っ込むプレイは勢いもありタックルも正確でした。ただパスカバーはまだまだという感じで、CBというよりSSで使うのが良さそうな選手でした。

FAでテキサンズに移籍となりました。


M.J.スチュワート
(16試合 229スナップ)

 22タックル 1.0サック 2インターセプト 3パスディフェンス 11ブリッツ
 1QBヒット 2ロスタックル
 1ミスタックル ターゲットレーティング78.1

控えCBとして補強 シーズン前半はあまり出番がありませんでしたが、終盤戦からCB離脱で出番が増え2試合連続インターセプトなど存在感を示すことができました。

今年も控えとなるでしょうけど、昨年のパフォーマンスを維持してくれれば頼もしい存在となるかもしれません。



 Sの総括

【先発】

◆アンドリュー・センデホー
(14試合 918スナップ)

 67タックル 4ブリッツ
 2パスディフェンス 1ファンブルフォース
 10ミスタックル ターゲットレーティング144.0

昨年一番やきもきした選手でした。もともとSSタイプで前に突っ込むプレイが得意な選手をFSで使ってたのが問題だったんすよねぇ。

数年前にも当時新人だったジャブリル・ペッパーズ(現ジャイアンツ)に無理してFSにコンバートさせて駄目だったのを思い出します。DCはその頃と違うんですが同じ過ち犯してるなぁと感じる出来事でした。

開幕前にFSを務めるはずだった新人Sグラント・デルピットがシーズンエンドになったことで、代役をベテランに託したのですが、33歳ということもあり走力は衰えが見え、カバーの受け渡しミスでワイドオープンになりまくりと、散々な出来でした。

それでも使い続けたDCジョー・ウッズの采配に不信感を抱くことも多々ありました。ウッズは一度貫いた物は貫き通す派で、なかなか采配を変えないことが多かったです。誰に変えてもどうにもならなかったかもしれませんが、センデホー使うならもう少し他も試してほしかったなぁと個人的には思っています。

センデホーはFAとなり現在無所属。ちょっと昨年のパフォーマンスでは手を挙げるチームはないんじゃないかなぁ・・・


カール・ジョセフ
(14試合 659スナップ)

 67タックル 1インターセプト 4パスディフェンス 4ブリッツ
 2ファンブルリカバー 2ロスタックル
 11ミスタックル ターゲットレーティング110.4

FAで補強しSSでプレイ。ジョセフのパスカバーはまだ悪くなかったこともあり、ジョセフを後ろに下げたらどうだったんだろうなぁと素人采配ながら思います。悪くは無いんですが良かったとも言いづらいところがあった感じでした。

今年はレイダースに戻ることとなりました。



【控え】

◆ロニー・ハリソン
(11試合 325スナップ)

 38タックル 1.0サック 1インターセプト 7パスディフェンス 7ブリッツ
 1ファンブルリカバー 1QBヒット
 2ミスタックル ターゲットレーティング88.7

昨年開幕前に緊急トレードで補強 序盤は連携がまだ取れてなかったこともあり出場は少なかったです。怪我で欠場も多かったのも残念でしたが、パスカバー面では間違いなく一番パフォーマンスが良かった選手です。それだけにもう少し起用を増やしてほしかったなぁと感じます。

今年はどう使うかがわかっていませんが、フレッシュな状態で起用できれば結構いい結果を残せると思います。問題はDCが使うかどうかですが・・・・



シェルドリック・レッドワイン
(15試合 275スナップ)

 19タックル 0.5サック 1インターセプト 1パスディフェンス 8ブリッツ
 1QBヒット
 3ミスタックル ターゲットレーティング65.6

3年目を迎え出番が多少増えました。タックル力が弱点なのは変わらないなぁという感じでした。1対1で倒してもらえないとSで起用は怖いところがあります。パスカバー面は悪くはないのでタックルがうまくなればもう少し起用してみたい選手なんですけどね。SSでの起用は最後の砦として置いておくのは不安というのもあったのでしょうね。





 2020シーズン 守備ハイライト 

次回は最終回 ST・チーム総括です。