総括は攻撃編 守備編 ST・チーム総括編 の3部構成です。


 K・P・STの総括

【キッカー・パンター】

◆K コーディ・パーキー(15試合)

 20ヤード台 5/5 30ヤード台 4/6 40ヤード台 10/11
 FG 19/22 成功率86.4%
 XP 43/47 成功率91.5%

シーズン当初は2年目のオースティン・サイバートがキッカーを努めていましたが、開幕戦でFG・XPを失敗、早々に解雇した後緊急契約したパーキーが最後までキッカーを務めることとなりました。

非常に安定したキックで今年もこの精度を維持していただきたい。ただエクストラポイントのキックの精度がイマイチなんですよね。リーグの平均が94%前後なので、もう少し気を引き締めて蹴っていただきたい。


◆P ジェイミー・ギラン(16試合)

 51回 2244ヤード(平均44.0) 最長 59ヤード
 タッチバック 3 インサイド20 14

2年目のシーズンだった愛称『スコッティハンマー』新人年と比べるとかなりパフォーマンスは悪かったです インサイド20ヤードの回数は昨年28回に対して今年は14回と半減 パントした回数が減った(63回→51回)こともありますが、それでも減ったことは間違い有りません。飛距離もそこまで飛ばせてなかったですし、残念な出来だったかなと思います。

ただセーフティに絡むコントロールパントがあったのでその点は良かったと思います。今年は巻き返してほしい。



【リターナー】

◆ドノバン・ピープルズ-ジョーンズ(WR)

・キックオフリターン
 18回 379ヤード 最長33ヤード
・パントリターン
 18回 77ヤード 最長13ヤード

開幕当初からリターナーを努めていた5巡目指名の新人。ちょっとキックを取る時たまーにジャックルしそうになってるところもあり、見てて怖いところはありました。リターナーとしては平凡な成績だったので、今年のリターナーはジョーンズのままかどうかは微妙なところですかね。


◆ディアーネスト・ジョンソン(RB)

・キックオフリターン
 14回 351ヤード 最長43ヤード

昨年はRBとしても活躍を見せたジョンソン。リターナーとしてもまずまずの結果だったと思います。今年はパントも含めてジョンソン固定でいいんじゃないですかね。今年は一発入れてくれると助かります。


 2020ブラウンズの勝敗表


スコアクリックでその週の振り返り記事に飛びます。

Week 対戦相手 スコア 勝敗
1 @レイブンズ 6-38
2 ベンガルズ 35-30
3 ワシントンFT 34-20
4 @カウボーイズ 49-38
5 コルツ 32-23
6 @スティーラーズ 7-38
7 @ベアーズ 37-34
8 レイダース 6-16
9 Bye
10 テキサンズ 10-7
11 イーグルス 22-17
12 @ジャガーズ 27-25
13 @タイタンズ 41-35
14 レイブンズ 42-47
15 @ジャイアンツ 20-6
16 @ジェッツ 16-23
17 スティーラーズ 24-22
WP @スティーラーズ 48-37
DP @チーフス 17-22


レギュラーシーズン11勝5敗 18年ぶりのプレーオフ 26年ぶりのプレーオフ勝利とこれまで苦杯を舐め続けた悪しき記録を止めることに成功しました。後半戦4連勝と勢いに乗れましたし、連敗がなかったのが良かったですね。敗戦後うまく立て直しチームが成長したなと感じさせてくれました。

ただ悔しいところは同地区で3敗と勝ち越せなかったことです。同地区で勝たない限り優勝はありません。レイブンズ スティーラーズを倒さないとやはり更に上は目指せません。ベンガルズも底上げしてきているので怖い存在です。今年は勝ち越しをしたい。



 2020ブラウンズのチームスタッツ


2020スタッツ07 ブラウンズ

【攻撃】
やはりラン攻撃が軸となった攻撃でした。プレイセレクションもランの割合がほぼ半分でリーグでもラン起用の割合は高めな結果となりました。RBニック・チャブ カリーム・ハント 2枚のエース格がいることでフレッシュな状態で使えることがかなりの強みでした。今年もこの2枚看板のランが軸となることでしょう。

パス攻撃はヤードこそ出ていませんが十分な攻撃となっています。QBベイカー・メイフィールドのリズムに乗ったパス攻撃を今年も期待したい。流れを止めるターンオーバーがほとんどなかったことも好成績につながりました。レシーバーも昨年と変わらないメンバーが揃っていますし期待大です。

昨年はOLユニットが申し分ない出来でした。被サック数 被プレッシャー率も上位となっておりNFLトップクラスのプロテクションと言っていい出来でした。今年も先発ユニットは全員残留していますので、昨年のパフォーマンスを維持してくれれば文句なしです。

表には載せていませんが、唯一気になる点として4thダウンギャンブル成功率の低さ 8/24 成功率33.3%でNFL30位となっています。負けゲームで仕方がなくしなければならない場面が少なかったことを考えると、かなり低い数字だったと思います。ここは今年絶対に改善してほしいところです。しっかり取り切る策を練っていただき成功率50%くらいにしてほしい。(リーグ平均成功率は55.0%)


【守備】
EDGEマイルズ・ギャレットのプレッシャーは素晴らしかったのですが、チームのQBプレッシャー率で見るとかなり数字は悪かったようです。ただそこまで悪い印象はないので、あまり数字に惑わされなくてもいいかなと思います。

逆にパス守備はこれで踏みとどまったのはCBデンゼル・ウォードの存在とパスラッシュがあったからこそだったと思います。印象としてはもっと悪いです。とにかく今年はウォードだけが頼りという感じにならないようになってほしいです。補強はかなりしましたし、新人年全休となってしまったSグラント・デルピットの復帰も戦力向上につながるをこと期待したい。

ラン守備もそんな良かったかなぁという感じで、なんか数字通りではない守備だったと思います。こちらも表には載せていませんが被4thダウンが 22/27 成功率81.5% リーグ31位とかなり悪い数字となっています。とにかく耐えきれない守備は改善しなければなりません。おそらくラン守備の印象を悪くしているのはこれかなと。

【ペナルティ】
ペナルティ回数 罰退ヤードは悪い方ではありましたが、そこまで反則によって苦しめられる場面は少なかった印象です。オートマチックファーストダウンになる反則が27回と結構少なかったのがそういう印象になっているのかもしれません。反則は少ないに越したことはないですが、勝負に行かなかったら意味がないので、昨年くらいの積極性はあっていいかなと思います。

【気になったデータ】

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昨年は2Qだけが得失点+で他は-だったことです。後半は緩めるのが下手なのでわかりますが、1Qもできれば+になってほしいところですね。しかし2Qがなんでこんな強かったんだろうなぁ。確かに前半最後のドライブで点を取り切る試合は多かったような気がします。後半に向け1本取れるのはかなり試合にいい影響を与えるのでこの点は今年も維持してほしい。



 全体総括



新HCに迎えたケビン・ステファンスキーは見事最優秀ヘッドコーチ賞に輝きました。開幕戦の惨敗で不安な立ち上がりとなりましたが、その後攻撃を見事立て直し、1年間勢いを持続させることに成功しました。修正能力があり連敗をしなかったというのが素晴らしかった。今年は守備にもそれができるといいのですが、非専門分野に手を加えるのは難しいかな・・・

今年もコーチ陣は前年と同じ面々となりました。攻撃は昨年の力を維持できれば十分期待が持てることでしょう。守備はドラフトを含めFAでもかなり補強しました。昨年から比べれば明らかに戦力が上がったのでしっかりまとめきれるかが鍵となることでしょう。DCジョー・ウッズには巻き返してもらわないと困るよほんと。


ということで
2020cle-22-04



オフシーズンお付き合いありがとうございました。今年もプレーオフ行きたい!

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