※9/4 最終ロースター更新



 2020シーズンのチーム成績


2020スタッツ20 イーグルス

昨年はOLの主力が怪我で離脱しまくり、プロテクションが崩壊 QBカーソン・ウェンツのパフォーマンスもキャリア最低となり、チームの攻撃が崩壊となりました。終盤に新人QBジェイレン・ハーツに先発を交代して起死回生を図りましたが逆転とはでは行かず地区最下位に沈みました。

守備は淡白な攻撃の割になんとか粘った印象で良かったとは思うんですが、頑張っても攻撃がすぐ終わってしまってはという感じで可哀想な感じでした。

今年はチームを作り変えることから始まりそうです。


 コーチ陣


コーチ名 年齢
HC ニック・シリアーニ 39
OC シェーン・スタイケン 36
DC ジョナサン・ギャノン 38

HC:ヘッドコーチ
OC:オフェンシブコーディネーター
DC:ディフェンシブコーディネーター
AHC:アシスタントヘッドコーチ

2021 20 phi 001


昨年まで努めていたダグ・ペダーソンHCを解任しました。2017年にスーパーボウルを制覇し、長期政権を築くと思われていましたが、制覇後は成績が落ち込み残念な結果となってしまいました。

新HCにはニック・シリアーニが就任しました。昨年はコルツでOCを務めていました。HCは初の役職となります。チャージャース時代から今年引退したQBフィリップ・リバースを指導してきたコーチなのでQBの指導に期待したい。

OCシェーン・スタイケンはシリアーニとチャージャースで一緒にコーチを務めていたこともあり、連携が取りやすいことで招聘したと思われます。攻撃陣立て直しに期待したい。

DCジョナサン・ギャノンは昨年コルツのCBコーチを務めており、シリアーニと一緒にイーグルスに来ました。

主要コーチ全員が30代と非常に若く、シリアーニと一緒にコーチングした経験を持つ人選となりました。やり方を熟知していることもあり攻守ともにしっかり連携が取れることは期待できそうでうs。



 ドラフト加入選手


順位 ポジション 選手名
1 10 WR デボンタ・スミス
2 37 C ランドン・ディッカーソン
3 73 DL ミルトン・ウィリアムス
4 123 CB ザック・マクパーソン
5 150 RB ケネス・ゲインウェル
6 189 DL マーロン・ツイプロートゥ
6 191 DL タロン・ジャクソン
6 224 S ジャコビー・スティーブンス
7 234 EDGE パトリック・ジョンソン

2021Draft-10

1巡目にWRデボンタ・スミスを指名 昨年度の大学MVP『ハイズマントロフィ』獲得者です。攻撃にマッチすることを期待したい。

2巡目はCランドン・ディッカーソンを指名 昨年OLの離脱者が多数でたのでOLの層を厚くしました。

より詳しくはドラフト記事を御覧ください




 ロースター


 【攻撃編】 

2021 20 phi 2o
   放出・離脱選手  No.:背番号
   補強選手     新人選手(120位まで)
 IR  シーズンエンドの怪我人リスト入り
 IR  復帰可能の怪我人リスト入り
 PUP  6試合経過後復帰可能のリスト入り
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



カーソン・ウェンツをトレードでコルツに放出となりました。昨年の残念なパフォーマンスだったことで、新体制に踏み切ることとなりました。4年128Mの契約が始まったばかりでフランチャイズQBとして考えていた選手だっただけに、かなり大胆な決断だったと思います。

今年の先発は2年目のジェイレン・ハーツとなります。モバイルタイプのQBで走力に長けており昨年序盤からスポット起用 終盤には先発としてセインツに勝利するなど力を見せました。まだパス精度に不安があります。シーズンを通しての成長を期待したい。

バックアップにはジョー・フラッコ ニック・マレンズを補強しました。フラッコはスーパーボウル制覇経験者です。実績だけならトップクラスですが近年はあまりパフォーマンスはよく有りません。マレンズも49ersで先発経験が豊富なので控えは厚い。

 ※追記 
ジャガーズからガードナー・ミンシューをトレードで獲得しました。バックアップもしくはハーツの成績が上らなかった場合の先発要員となることでしょう。ミンシューの獲得によりマレンズが解雇となりました。



 QB 
2021 20 phi 002
QB ジェイレン・ハーツ



 RB 
エースは3年目のマイルズ・サンダースです。瞬発力が良くホールから抜け出す能力の高さ レシービングの旨さがある選手です。今年はモバイルQBハーツとともにラン攻撃で攻撃を牽引していきたい。

2番手にジョーダン・ハワードを獲得しました。2度1000ヤードランを記録した実績を持つRBです。

 ※追記 
ハワードはロースターカットとなりました。PS(練習生)として契約しなおしています。

2021 20 phi 003
RB マイルズ・サンダース



 WR 
アルション・ジェフリー デショーン・ジャクソンなどベテランレシーバーを放出することとなりました。ピークは過ぎたところもあり今年は新たなチーム作りとなります。

ジェイレン・ロジャー トラビス・フルガム 新人のデボンタ・スミスが先発有力かなと予想します。

ロジャーは昨年の1巡指名選手でキャンプで好調らしい、フルガムは昨年中盤から先発を勝ち取った選手で競り合いにかなり強いレシーバーです。当たりにも負けないパワーもあります。スミスはハイズマントロフィーWRですので即戦力として期待です。

他1~3年目までの若いレシーバーがそろっており、競争も激しくなることでしょう。成長を見せ抜け出してくるレシーバーが出てくることにも期待したい。

 ※追記 
フルガムがロースターカットとなりました。昨年500ヤード超えの期待の若手だと思っていたので、ちょっとびっくりしました。PS(練習生)として契約しなおしたようです。



ダラス・ゴーダート ザック・アーツのダブルTEを引く体制ですが、今オフチームはアーツに対してトレードを許可していました。
 TE 



結局トレード話は進展せず、キャンプにも参加していることもあり、今年は残留となるのかなと思われます。

ということで2人の強力なTEがいることもあり安泰なユニットです。

2021 20 phi 004
TE ダラス・ゴーダート



 OL 
昨年は開幕前にGブランドン・ブルックス Tアンドレ・ディラードがシーズンエンド シーズンエンド Tレーン・ジョンソンもシーズン途中で離脱と主力がいなくなり、プロテクションも崩壊してしまいました。

今年はこの3選手が戻ってくることでプロテクションが復活するこをと期待したい。とにかく怪我だけには気をつけていただきたい。ちょっと主力の年齢が上がってきているのが不安。ピークは過ぎていてもおかしくない。

PFFオフェンスラインランキングは17位となっています。主力の復活となればもっと上位でもいいかなと思います。



 スペシャルチーム 
キッカーはジェイク・エリオットが務めます。昨年はFG成功率73.7%とキャリア最低の記録となってしまいました。元々安定度が高いわけではなく、試合を決めるクラッチキックでの精神力の強さが売りのキッカーですが、この精度ではちょっとまずいので、今年は最低でも80%は超えてほしいところです。



 【守備編】 

2021 20 phi 2d
   放出・離脱選手  No.:背番号
   補強選手     新人選手(120位まで)
 IR  シーズンエンドの怪我人リスト入り
 IR  復帰可能の怪我人リスト入り
 PUP  6試合経過後復帰可能のリスト入り
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



フレッチャー・コックス ジャボン・ハーグリーヴが先発となります。

コックスはNFLを代表するDLです。OLを押し込むパワーに加え瞬発力もあり、QBにプレッシャーを与え続ける選手です。

ハーグリーヴは昨年スティーラーズから移籍 コックスとともにプレッシャーをかけまくりました。

今年はマリク・ジャクソンが移籍となり、強力なローテーションとはいかなくなりましたが、新人のミルトン・ウィリアムスに期待したい。今年も守備の要となるユニットとなることでしょう、
 DL 

2021 20 phi 005
DL フレッチャー・コックス



ブランドン・グラハム ライアン・ケリガンのベテランコンビが先発となります。

グラハムはイーグルスのエースパスラッシャーとして長年活躍している選手です。コックスと共に強力なプレッシャーをかけてきました。

ケリガンはワシントンFTから移籍してきました。ワシントンでは長年エースパスラシャーとしてキャリア通算95.5サックを記録しており、今年は100サッククラブの仲間入りをかけるシーズンとなります。

グラハムはまだフルでいけますが、ケリガンはローテーションが必要かと思われます。なのでデレク・バーネット ジョシュ・スウェットとしっかりローテーションを組んでいきたい。
 EDGE 

2021 20 phi 006
EDGE ブランドン・グラハム



 LB 
昨年は選手放出により戦力不足が懸念されており、その不安が的中した形となりました。

今年はエリック・ウィルソンを補強 昨年バイキングスで122タックルを記録したタックルマシーンです。ラン守備改善に期待がかかります。ただ大きな補強としてはウィルソンのみでした。

昨年先発だったT.J・エドワーズ アレックス・シングルトンが上積み出来ていることを祈りたい。



昨年補強したダリウス・スレイが見事な活躍を見せパス守備がかなり改善された印象でした。まだまだピークは過ぎていないことを証明できましたので今年も期待です。

 CB 
コンビを組むのは補強したスティーヴィン・ネルソンとなるでしょう。昨年までスティーラーズの先発を務めた選手で、キャンプ前に補強しました。実績十分の選手なので安定したプレイに期待したい。

ちょっと層が薄く離脱となるとかなり戦力ダウンとなるので気をつけてほしい。

2021 20 phi 007
CB ダリウス・スレイ



 S 
FSにはアンソニー・ハリスを補強しました。2019年シーズンにインターセプト王(6INT)となったボールホークです。ターンオーバーが少なかったのでインターセプト量産に期待がかかります。

SSはロドニー・マクリオドが務めることとなるでしょう。うまく連携をとってパス守備が更に強化されることに期待したい。



 スケジュールと展望


 スケジュール 

2021スケジュール20 イーグルス

一番緩やかなスケジュール表となりましたが、Bye Weekが14週目とかなり深い位置に配置されてしまったので、スタミナ配分に気をつけたい。

同地区対決が後半戦に集中しており、最終盤は同地区4連戦となりました。しっかり優勝争いができる立場であれば面白い終盤戦となりそうです。


 展望 

今年の攻撃はQBジェイレン・ハーツに託す形となります。一応バックアップを手厚くしていますが、ハーツのほうが期待度は高いです。モバイルQBとして自身のランで切り開くのか、パス精度を挙げてパスもバランス良く使っていくのか、蓋を開けてみてのお楽しみという感じでしょう。昨年見た感じではプレッシャーにはうまく対応してたので勢いに乗れれば面白い攻撃になると思います。

守備はまだまだNFLトップクラスを維持できています。パス守備を強化したので昨年よりも期待度は高そうです。

ハーツ次第なので、なかなか読めないチームですが、同地区のレベルがそこまで上がりきらなかったら十分チャンスはあると思います。まずは勝ち越しができるかどうかというところでしょう。