WC二日目のサンデーナイトゲームの展望です。

スティーラーズ(9-7-1)@チーフス(12-6)(1/16 10:15)G+ DAZN


各試合の詳しい怪我人状況は
https://www.nfl.com/injuries/
https://www.espn.com/nfl/injuries
などでご確認ください

展望で参考にしているサイトはこちら
【攻撃】
https://www.pro-football-reference.com/years/2021/advanced.htm
【守備】
https://www.pro-football-reference.com/years/2021/opp.htm



 スティーラーズ(9-7-1)@チーフス(12-6)

2021week19-041
 C COVID-19リザーブリスト(試合当日戻ってくる可能性あり)
 Q 
クエッショナブル(出場確率50%)登録
 D ダウトフル(出場確率25%)登録
選手評価は 高SS→C-低 Dは未知数
OLは個別では難しいので評価入れていません。
OLの太字は過去2年でプロボウルに選出経験ありの選手です。
右の順位 NFLTOP100に選出された選手 その順位



 ロスリスバーガーの引退ロードはいつまで続く?

2021week19-040

今シーズンをもって引退する(正式な発表ではないけど)スティーラーズQBベン・ロスリスバーガーは最後の最後でプレーオフに滑りこみ、引退が伸びました。スーパーボウル2回制覇しているQBの花道がどこまで伸びていくのかは気になるところです。負けた時点で引退となります。いい幕引きとなることを願いたい。

対するチーフスは前半戦地区最下位を経験し、今シーズンは駄目かもしれないと思われたところから8連勝をし結局地区6連覇となりました。前半戦のQBパトリック・マホームズのうまく行かなさは魔法が切れたと言われていましたが、結局立て直してここまできました。スーパーボウル3年連続出場のために、QBロスリスバーガーに引導を渡し完全に新時代へ移行となるか注目の一戦です。

【今シーズンのチームスタッツ】
2021week19-042
  TOP10    WORST10
2021week19-043



・スティーラーズ(9-7-1)





【攻撃】
今シーズンのQBロスリスバーガーは得意のポケット内での粘りがなくなり、正直苦しいシーズンでした。ショートパスで個人技でがんばってもらうか、ロングパスで一発を狙うかという極端な感じであまりパス攻撃でリズムを作ることはできませんでした

WRジョンソンが107キャッチ1161ヤードレシーブとメインターゲットとしてかなりがんばってくれました。WRクレイプールもホットターゲットとなり、この2人の個人技で大分助けられたところはありました。新人TEフライムースも頼りになるクラッチレシーバーで7TDを記録しています。そしてこの試合に序盤で肩の負傷で離脱したWRスミス-シュースターが戻ってきます。ターゲットが増えたことで、ロスリスバーガーのパスが蘇るといいのですがどうなるでしょう。

ランは新人RBハリスが1200ヤードランを記録しました。パワーがあり中央突破を得意としますがレシーブもうまくなんでもできるRBです。パスよりもハリスのランのほうが期待度は高い。攻撃はハリスのランが出るかどうかが鍵を握ることでしょう。

被プレッシャー率が3位とOLのプロテクションが良く見える記録ではありますが、被サックス数が多いので、印象としてはそこまで固くない。プレッシャーが来る前にQBロスリスバーガーがセーフティバルブにすぐ投げがちなので、ハリーの記録がつかないという面もあるだろう。なので記録ほどは信用度はないOLです。

【守備】
今シーズンもスティーラーズの守備の愛称『スティールカーテン』は健在で、守備がなんとかした試合も多かったです。ただ失点は20位となっており大負けも多かったのも事実です。

EDGEワットはシーズン記録タイとなる22.5サックを記録しました。守備の軸はパスラッシュで間違いありません。チームサック数もリーグ1位となっており、DLヘイワード EDGEハイスミスと共に強烈なプレッシャーで相手の攻撃を止めたい。QBマホームズはフットワークが軽いため捉えきれるかが難しいところですが、なんとか捕まえきりたい。

ラン喪失ヤードがリーグ最下位となってしまいました。オープンサイドのランに追いつかなかったというのは良く見た気がします。ちょっとLB陣の反応が悪かったのかなぁと感じます。チーフスのランは意外とジワジワ来るので不安ありです。

パス守備はCBの戦力不足は感じたもののSは揃っていたのでなんとかカバーしたシーズンでした。今回はWRヒル TEケルシー相手とあって厳しいことになるでしょう。エースCBヘイデンもちょっと例年から比べるとちょっと衰えがでてきてるかなと。ヒルとのマッチアップを一人で任せるのは不安ありですね。正直分は悪いだろう。



・チーフス(12-6)



【攻撃】
シーズン前半は被インターセプト王になるんじゃないかというQBマホームズの低調なパフォーマンスで、このまま沈むのかと思われましたが、中盤から徐々に復活していき、終盤はいつもどおりのパフォーマンスに戻って地区優勝をしっかり勝ち取ったシーズンとなりました。

WRヒル TEケルシーのトリプレッツは例年通り強力です。マホームズからこの2人にどれだけパスが通せるかがチーフスの攻撃の鍵です。この2人を止めることはかなり難しいだろう。特に困ったときにケルシーに投げておけばなんとかなる安心感が強いです。パス攻撃は分があるでしょう。

RBエドワース-イレアーが欠場となりましたが、終盤に復帰したRBマッキノンがなかなかよいパフォーマンスを見せていました。イレアーがいなくても意外とランがジワジワでている印象なので、リーグ最下位のスティーラーズラン守備相手ならランも期待はできそうです。

OLは今シーズン大幅に入れ替えたこともあり、序盤戦息が合わなかった印象でした。ただシーズンが進むに連れうまく連携が取れだしてきたことで、全体の流れがよくなりました。OLも被プレッシャー率が10位の好成績となり連勝に貢献したと言えるでしょう。ただ今回はサック王EDGEワット相手とあって苦戦はしそうです。QBマホームズのフットワークでなんとか交わしきってほしい。

【守備】
守備も序盤戦はDB陣がかなりボロボロでした。こちらもシーズンが進むに連れ攻撃よりも先に守備が改善していったという印象が個人的に残っています。特にパスラッシュが中盤から出だしました。EDGEイングラムをトレードで補強してから、かなり改善された印象が強いです。DLジョーンズを中心としてプレッシャー率は6位の成績となりました。プレッシャーに関しては現在好調でリーグトップレベルのパスラッシュとなっています。QBロスリスバーガーにロングボムをなげさせる時間を作らせなければ、パスラッシュだけで攻撃を封じることもできそうです。

ラン守備は新人LBボルトンの反応が良く112タックルを記録しました。ロスタックルも11個記録しており反応の良さが記録にあらわれています。RBハリスは中央突破が得意なRBですが、セーフティバルブからのランアフターキャッチも怖い選手です。ボルトンのカバー力も気になる試合となりそうです。

パス喪失ヤードが27位と記録は低迷。ただシーズン終盤に入ってからは大分DB陣が改善された印象です。Sマシューを中心としるS陣が安定しているのが強みです。QBロスリスバーガーはロングボムも時折つかってくるので、反則をせず一発は止めきりたい。パス守備もチーフスに分がありそう。




 勝敗予想 
予想はチーフス勝利とします。

この2チームはWeek16で対戦して36-10でチーフスが圧勝しているんですよね。この試合を見ている限りではスティーラーズがこの短い期間で形成を逆転するのは難しいでしょう。QBロスリスバーガーも自虐で勝ち目がないと言っているが内心では勝って引退ロードを延長したいところだろう。最後のくそ力で持っていくこともないとは言えないかもしれない。