日本時間2/11に行われたNFL Honors(表彰式)の受賞者一覧です。


 シーズンMVP

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 投票結果 

パッカーズ QB アーロン・ロジャース 39票
バッカニアーズ QB トム・ブレイディ 10票
ラムズ WR クーパー・カップ 1票

アーロン・ロジャースが昨年に引き続き2年連続シーズンMVPに選出されました。これで4度目のMVP受賞となりました。ちなみに最多受賞はQBペイトン・マニングの5回であと1回受賞で追いつきます。

4115ヤード リーグ10位
366/531 成功率68.9% リーグ3位
37TD リーグ4位タイ
4INT リーグ1位 ※10試合以上先発の中で最小
レーティング111.9 リーグ1位


今シーズンの高いレベルで争っていたNFCカンファレンスで第1シードを獲得し、安定した攻撃をしていたことが受賞の決め手となりました。

パスヤードリーグ1位のQBトム・ブレイディ レシーブ3冠王のWRクーパー・カップにも票が入りましたがロジャースが圧勝となりました。意外なのはMVP対抗候補のラン1位のコルツRBジョナサン・テイラーが1票も入らなかったことですね。もっと入るもんだと思っていました。


 攻撃MVP

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 投票結果 

ラムズ WR クーパー・カップ 35票
コルツ RB ジョナサン・テイラー 10票
バッカニアーズ QB トム・ブレイディ 3票
パッカーズ QB アーロン・ロジャース 2票

攻撃MVPはラムズのWRクーパー・カップが初受賞となりました。

レシーブ:145回 リーグ1位 歴代2位
レシーブヤード:1947ヤード リーグ1位 歴代2位
TDレシーブ:16回 リーグ1位


レシーブの三冠王に輝きラムズの攻撃の軸となりチームをスーパーボウル出場に導きました。

ジョナサン・テイラーは1811ヤードラン 20TD(ラン18 レシーブ2)など素晴らしい記録を達成しましたが賞には絡めずちょっと残念でしたね。


 守備MVP

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 投票結果 

スティーラーズ EDGE T.J・ワット 40票
カウボーイズ LB マイカ・パーソンズ 5票
ラムズ DL アーロン・ドナルド 3票

守備MVPにはスティーラーズのEDGE T.J・ワットが初受賞となりました。

ワットは今シーズン22.5サックを記録 ジャイアンツのEDGEマイケル・ストレイハンの記録に並び歴代1位タイのシーズンサック数となりました。

チームの攻撃は正直厳しかったものの、守備で盛りたてQBベン・ロスリスバーガーを最後のプレーオフに導き引退の花道を飾ることができました。見事な受賞でした。

ラムズのアーロン・ドナルドは4度目の受賞を目指し混ていましたが、今年はワットにさらわれましたね。




 新人攻撃MVP

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 投票結果 

ベンガルズ WR ジャマー・チェイス 42票
ペイトリオッツ QB マック・ジョーンズ 5票
チーフス C クリード・ハンフリー 2票
チャージャース T ラショーン・スレイター 1票

新人攻撃MVPはベンガルズのWRジャマー・チェイスが選出されました。

レシーブ:81回 リーグ20位
レシーブヤード:1455ヤード リーグ4位・新人歴代1位
レシーブTD:13回 リーグ3位


レシーブヤードは新人記録を更新し歴代1位となりました。チームをスーパーボウルまで導いた立役者となったのも決め手となったと思います。

ペイトリオッツのマック・ジョーンズは全試合先発で新人とは思えない落ち着きで、チームを2年ぶりのプレーオフに導きましたがチェイスのインパクトには届きませんでした。OL2人にも票が入りました。ハンフリー スレイターはプロボウル常連 いずれはオールプロとなれる選手になるだろうと思われます。




 新人守備MVP

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 投票結果 

カウボーイズ LB マイカ・パーソンズ 50票(満票)

新人守備MVPはカウボーイズのLB マイカ・パーソンズが満票で受賞となりました。

タックル:84回
サック:13.0サック
ロスタックル:20回
QBヒット:30回
ファンブルフォース:3回


インサイドLBでありながら、パスラッシュもこなし、普通にラン・パス守備もこなすマルチというか、パーソンズにしかできないような守備をしていました。ここまでなんでもこなしてしまう選手は正直初めて見たかも知れません。守備MVPも得票数2位も納得の圧巻のシーズンだったと思います。

ブロンコスCBパトリック・サーテインあたりも普通に候補だったのですが、0票でも致し方がないですかね。


 カムバック賞


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 投票結果 

ベンガルズ QB ジョー・バロウ 28票
カウボーイズ QB ダク・プレスコット 21票
チャージャース S デーウィン・ジェームス 1票

カムバック賞はベンガルズ QB ジョー・バロウが受賞となりました。

昨年シーズン途中でACL・MCL断裂の大怪我を負いシーズンエンド 復活となる2年目のシーズンでチームを地区優勝に導く活躍、その勢いのままスーパーボウルまで出場と一気に上り詰めたシーズンとなりました。

4611ヤード リーグ6位
366/520 成功率70.4& リーグ1位
34TD リーグ8位
14INT
レーティング108.3 リーグ2位


とリーグトップレベルの成績を挙げました。OLがそこまで整備されずリーグ最多の51サックを浴びましたが、昨シーズンから比べると受け方がうまくなり怪我をしない受け身ができたのが良かったところです。OLが改善されるのが一番ではありますが・・・見事なシーズンでした。

カウボーイズのダク・プレスコットも昨シーズン足首の複雑骨折 脱臼から復活のシーズンとなりチームをプレーオフに導きました。プレーオフでは初勝利ならずで残念でしたが、見事なカムバックでした。

チャージャースのデーウィン・ジェームスは2年間怪我で離脱で再起のシーズン見事15試合先発出場を果たし3年ぶりのプロボウルに選出されました。ほんと復活してよかった選手です。



 最優秀HC

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 投票結果 

タイタンズ マイク・ブラベル 25票
パッカーズ マット・ラフルーア 8票
レイダース リッチ・ビサッチア 3票
ベンガルズ ザック・テイラー 2票
ペイトリオッツ ビル・ベルチック 1票

タイタンズのマイク・ブラベルHCが初受賞となりました。

今シーズン主力の怪我人が途中で出たもののAFCカンファレンスで第1シードを獲得した手腕が決め手となったようです。この賞は今まで受賞履歴がないHCに票が入りやすいこともあり、初受賞となるブラベルに票が多くあつまりやすかったというのもあるでしょう。

2位のマット・ラフルーアも受賞履歴はありあませんでしたが、タイタンズのほうが苦しい戦力事情で持ちこたえたことで票が偏ったのかなと思われます。

3位には代理HCとなったリッチ・ビサッチアが入りました。代理HCながらプレーオフに導いたのが評価につながったものと思われます。


 ウォルターペイトン賞

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ラムズ T アンドリュー・ウィットワース

フィールド外での社会貢献をした選手に送られるウォルターペイトン賞 今年はラムズのアンドリュー・ウィットワースが受賞となりました。

ウィットワースはリーグのOLの選手で最年長となる40歳でLTという一番たいへんなポジションでありながら、選手としての体を維持するだけでも大変なことだと思われますが、社会貢献にも尽力をつくし受賞となりました。

ウォルターペイトン賞はNFL honorsの大トリのスピーチを担当することになっており、家族への感謝と社会奉仕への投資を協力を訴え スタンディングオベーションで授賞式が終了となりました。スーパーボウルでも楽しみな選手です。



 殿堂入りと逃した候補者


 殿堂入り8名 

ペイトリオッツ DL リチャード・シーモア
ジャガーズ T トニー・ボセリ
49ers DL ブライアント・ヤング
パンサーズ LB サム・ミルズ
パッカーズ S レロイ・バトラー

イーグルス・ラムズ・チーフス HC ディック・バーミル
レイダース WR クリフ・ブランチ
元NFL事務局長 アート・マクナリー



 逃した主な候補者 

ベアーズ KR/PR デビン・ヘスター
カウボーイズ EDGE デマーカス・ウェア
コルツ WR レジー・ウェイン
テキサンズ WR アンドレ・ジョンソン
ラムズ WR トリー・ホルト
49ers LB パトリック・ウィリス
バイキングス EDGE ジャレッド・アレン
ドルフィンズ LB ザック・トーマス
バッカニアーズ CB ロンデ・バーバー
ベンガルズ T ウィリー・アンダーソン

選手5名 HCスタッフなど3名 計8名の殿堂入りが決まりました。今年はなかなか殿堂入りできなかった選手が選ばれた印象です。

リターンTD19の歴代記録保持者ヘスター 歴代13位の138.5サックのウェアなどが殿堂入りできなかったのはちょっとサプライズだったかもしれません。来年度も最終選考まで残ることでしょう。