PFF(Pro Football Focus)で2021年の選手ランキング『The PFF 101』が先月発表されていました。今年もまとめておきます。

PFFは独自の方式で選手個別にレーティングをつけることでおなじみなサイトです。チーム成績・記録に左右されず個別のパフォーマンス重視の評価ということで、玄人好みの評価基準かなと思われます。





 PFF TOP101 順位まとめ

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2021年の1位は49ersのTトレント・ウィリアムスとなりました。OLが1位というのもPFFらしい指標となりました。ちなみにPFFレーティングはシーズン過去最高の96.6を記録したそうです。

2位は昨年の1位だったラムズDLアーロン・ドナルドとなりました。ドナルドは新人年の2014年からレーティング90以上を記録しており、過去最強クラスのDLと言っていいでしょう。スーパーボウルMVPもとらせてあげたかった。

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3位はラムズのWRクーパー・カップ スーパーボウルMVP シーズン攻撃MVP レシーブ三冠王とキャリア最高のパフォーマンスを見せたシーズンとなりました。ここまでできたのはQBマシュー・スタッフォードとの相性が抜群に良かったというのもあったでしょう。


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新人の攻撃陣では順位では26位のベンガルズWRジャマー・チェイスとなりました。新人レシーブヤード記録を更新し新人攻撃MVPを獲得しました。レーティングの数値では27位のチーフスCクリード・ハンフリーが1番だったようです。これからリーグを代表するCとなることは間違いないでしょう。

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新人の守備陣では10位にカウボーイズLBマイカ・パーソンズが選ばれました。新人の中では唯一のTOP10入り ILBながら13.0サックを記録する驚異のパフォーマンスで満票で守備新人MVPに選ばれました。来シーズンのシーズン守備MVP候補の1人となることでしょう。



 チーム別まとめ

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最多選出数はカウボーイズ パッカーズ ラムズが7人選出で1位タイとなりました。カウボーイズはOL陣 パッカーズはQB+スキルポジション ラムズはバランスよく選ばれている印象です。

ジェッツ テキサンズ ジャガーズ ブロンコス ベアーズ パンサーズ カーディナルスの7チームからは選出されませんでした。

カーディナルスはプレーオフ進出したチームでしたが選出0人 RBジェイムス・コナー TEザック・アーツ EDGEチャンドラー・ジョーンズ マークス・ゴールデン CBバイロン・マーフィー Sブッダ・ベイカーなど選ばれてもいい選手がいるんですがね。特にSベイカーは昨年も選出されず、PFFレーティングとの相性は悪いようです(ベイカーは昨年オールプロ選出)



 ポジション別まとめ

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QBは10人がランクインとなりました。

QBのトップはベンガルズのジョー・バロウ
となりました。MVPをとったパッカーズQBアーロン・ロジャース バッカニアーズQBトム・ブレイディを抑えてのTOPとなりました。

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RBは5人がランクインとなりました。PFFはRBに辛い印象はあります。

RBのトップはコルツのジョナサン・テイラー
 差をつけまくってリーディングラッシャーを獲得しただけあって納得のTOPでした。TOP101とレーティングの数値ってリンクしているわけではないみたいですね。

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WRは14選手がランクインしました。

WRはラムズのクーパー・カップが1位 レシーブ三冠王ですから納得ですね。49ersのWRディーボ・サミュエルは今シーズン大ブレークをしWR3位 全体でも8位とリーグを代表する選手に成長しました。来シーズンも期待の選手です。


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TEは5人がランクインとなりました。TEももう少し選ばれてもいいかなと

TEはレイブンズのマーク・アンドリュースが13位でトップ
となりました。107レシーブ 1361レシーブヤードとキャリアハイの記録を残しました。


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Cが7人 Gが8人 Tが14人とトップ101の内1/4以上をOLが占めました。これもPFFレーティングの特徴が現れていますね。

Cはチーフスのクリード・ハンフリー Gはカウボーイズのザック・マーティン Tは49ersのトレント・ウィリアムスがトップとなりました。


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DL(インサイドDL)は8人がランクインとなりました。

トップはラムズのアーロン・ドナルド 正直この王朝は数年崩すのは難しいでしょうね。ランクインした選手もすごいんですが、ちょっとドナルドの突き抜け方が尋常ではないかなと。

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EDGEは10人がランクインとなりました。

ブラウンズからマイルズ・ギャレットがトップとなりました。守備MVPを獲得したスティーラーズのT.J・ワットはポジション別で3位 全体で20位と思いの外低い順位となりました。

このランクの要因はおそらくプレッシャー数かなと。ギャレットが52(ハリー17 QBノックダウン17 サック16)ワットが49(ハリー14 QBノックダウン11 サック22.5)数字でギャレットが上回っているのはここでしたが、レーティングの付け方がわからないのでなんとも言えません。


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LBは5人がランクイン LBもそこまでレーティングが上がらない印象です。

トップはカウボーイズのマイカ・パーソンズとなりました。新人守備MVPに満票で選ばれたこともあり圧倒的な評価となりました。


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CBは7人がランクイン CBは他のポジションに比べるとレーティングが辛めですね。

ラムズのジェイレン・ラムジーがトップとなりました。マンカバーの競り合いの強さはリーグトップと言っていいですし納得のトップです。2位にファルコンズのA.J・ティレルが急上昇してきています。カバーの範囲が広いのが高評価のようです。


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Sは8人がランクインとなりました。

トップはタイタンズのケビン・バイヤードとなりました。タイタンズの守備の要として活躍。最後の砦として見事なパスサポートが評価されたのかなと。

チーフスのタイラン・マシュー カーディナルスのブッダ・ベイカー スティーラーズのミンカ・フィッツパトリック バイキングスのハリソン・スミス ビルズのジョーダン・ポイヤーなどが2年連続でランク外となっており、好みが分かれるレーティングかなと思うところもあります。