今年も新人契約(4年間)が終わった2018年のドラフトを地区ごとに再評価していきます。


 チーム評価ルール 
今回はPRO FOOTBALL REFERENCEのApproximate Valueという選手の評価を数値したものを使い点数をつけています。

【評価点】-【指名点】= 【ドラフト評価点】

【評価点】
Apporoximate Value + オールプロ選出回数×3 + プロボウル選出回数

【指名点】は指名順位で点数を決めました。以下のとおりです。
1~5位 13 33~50位 8 131~160位 3
6~10位 12 51~70位 7 161~200位 2
11~15位 11 71~90位 6 201~253位 1
16~20位 10 91~110位 5

21~32位 9 111~130位 4


あくまでもドラフトの評価なので、ドラフト外選手は評価点に入れていません

昨年との変更点は 指名点21~30位 9点 → 21~32位 9点 と1巡目指名でくくっただけです。

   :2021年シーズン時点で他チームに所属
   :2021年シーズン時点でチームと契約出来ていない選手


 ラムズ

2018-29lar

【評価点】69-【指名点】28= 41点【18位】

2018-29lar-1
6巡目195位 DLセバスチャン・ジョゼフ-デイ

1巡目はWRブランディン・クックス(現在テキサンズ所属)の獲得により放出 2巡目はWRサミー・ワトキンス(現在レイブンズ所属)の獲得により放出したため、3巡目からの指名となりました。

3巡目Tジョセフ・ノートブームは主にバックアップメンバーでしたが、今年3年40Mで再契約となりました。先発Tとして期待される存在となっています。

4巡目Cブライアン・アレンは昨年先発Cとして活躍 今オフ3年24Mで再契約しています。

4巡目EDGEジョン・フランクリン-マイヤーズは1年で解雇となってしまいましたが、その後ジェッツに拾われ主力として活躍し昨年4年55Mの契約を勝ち取っています。

6順目DLセバスチャン・ジョゼフ-デイは昨年は怪我で後半戦離脱となりましたが、38試合先発出場の主力DLとして活躍しました。今オフ3年24Mでチャージャースに移籍となりました。

上位指名はなかったものの、下位指名ながら先発を勝ち取っている選手も多くオフに中~大型契約を勝ち取った選手が多かったです。ドラフトとしては成功でしょう。


 カーディナルス

2018-30ari

【評価点】63-【指名点】31= 32点【23位】

2018-30ari-1
2巡目47位 WRクリスチャン・カーク

1巡目10位で指名したQBジョシュ・ローゼンは1年目13試合先発を任されましたが3勝でいいところがなく終わり。まさかの1年でトレードで放出2巡目と交換でドルフィンズに移籍 ドルフィンズでもチャンスがなく1年で解雇、その後もPSとして転々としている状況が続いています。ここからの逆転再浮上は難しいでしょうね。

2巡目WRクリスチャン・カークは2番手レシーバーとして地位を確立しています。今オフ4年72Mでジャガーズと大型契約で移籍となりました。

4巡目RBチェイス・エドモンズも主力RBとしてチームに貢献 今オフ2年12.1Mでドルフィンズに移籍となりました。

この2人が当たったものの1巡目のQBローゼンが外れたのが大きく、悪い印象は拭えないドラフトとなりました。


 49ers

2018-31sf

【評価点】116-【指名点】43= 73点【6位】

2018-31sf-1
3巡目70位 LBフレッド・ワーナー

1巡目Tマイク・マクリンチーは先発RTとして欠かせない主力選手です。5年目オプションを行使し残留が決まっています

3巡目LBフレッド・ワーナーは2020年にプロボウル・オールプロに選出されたリーグを代表するLBとして活躍 5年95Mの大型契約で再契約をしています

5巡目CB D.J・リードは2年目のキャンプで怪我となり解雇 その後シーホークスに拾われ復活を遂げました。今オフジェッツと3年33Mで移籍しています。

6巡目Sマーセル・ハリスはLBもこなすSでローテーションメンバーとしてプレイしています

ドラ外でも先発CBエマニュエル・モーズリー 控えRBジェフ・ウィルソン ブロッキングTEロス・ドウェリーなども獲得しており、昨年の49ersを支えている主力をしっかりとれたドラフトでした。

マクリンチー ワーナーの大当たりが大きくかなりいいドラフトだったと言えるでしょう。


 シーホークス

2018-32sea

【評価点】84-【指名点】33= 51点【12位】

2018-32sea-1
5巡目149位 Pマイケル・ディクソン

一番活躍したのはドラ外のDLプーナ・フォードでチームの守備の壁として欠かせない戦力となりました。昨年RFAの際に2年12Mで再契約をしています。

5巡目Pマイケル・ディクソンは新人年にプロボウル オールプロ選出 その後も飛距離が出るパンターとしてリーグを代表する選手となりました。昨年4年14.5Mで契約延長をしています。

1巡目RBラシャード・ペニーは2番手RBで5年目オプションは破棄となりましたが1年5.75Mで再契約となっています。

3巡目EDGEラシーム・グリーンは昨年先発を勝ち取ったがもう一つな成績 今年はテキサンズと1年契約をしています。

5巡目CBトレ・フラワーズは新人年から主力CBでしたが昨年シーズン途中解雇となりベンガルズに拾われバックアップCBとなりました。今年はベンガルズと再契約をしました。

指名した選手がギリギリ先発レベルの選手が多かったが、主力となった選手は少なく点数だけは稼げましたが、今後チームを引っ張る選手のドラフト指名はできなかった感じですね。

【追記】
5巡目LBシャキーム・グリフィンは生まれた時から左の手首から先がない障害を持った隻腕の選手でした。


プロのフィールドに立ち1.0サックを記録しました。昨年はドルフィンズのPSで所属していたようです。現在は無所属。また兄弟でプレイできるといいですね。

参考データ
PROFOOTBALL REFERENCE