今年も新人契約(4年間)が終わった2018年のドラフトを地区ごとに再評価していきます。


 チーム評価ルール 
今回はPRO FOOTBALL REFERENCEのApproximate Valueという選手の評価を数値したものを使い点数をつけています。

【評価点】-【指名点】= 【ドラフト評価点】

【評価点】
Apporoximate Value + オールプロ選出回数×3 + プロボウル選出回数

【指名点】は指名順位で点数を決めました。以下のとおりです。
1~5位 13 33~50位 8 131~160位 3
6~10位 12 51~70位 7 161~200位 2
11~15位 11 71~90位 6 201~253位 1
16~20位 10 91~110位 5

21~32位 9 111~130位 4


あくまでもドラフトの評価なので、ドラフト外選手は評価点に入れていません

昨年との変更点は 指名点21~30位 9点 → 21~32位 9点 と1巡目指名でくくっただけです。

   :2021年シーズン時点で他チームに所属
   :2021年シーズン時点でチームと契約出来ていない選手


 チーフス

2018-13kc

【評価点】38-【指名点】27= 11点【32位】

2018-13kc-1
3巡目75位 DLデリック・ナディ

1巡目は前年のドラフトで27位→10位にアップするために放出 10位でQBパトリック・マホームズを獲得できたこともあり、トレードアップ大成功となりました。

2巡目EDGEブリーランド・スピークスは期待に応えられず2年で解雇 PSでいろいろなチームに転戦していますがチャンスは勝ち取れず未所属となっています。

3巡目DLデリック・ナディは先発DLとしてまずまずな成績を収めています。1年2.75Mで再契約となりました。

ドラ外でまずまず戦力になった選手もいましたが、ドラフト指名ではDLナディ以外はあまり戦力にならなかったドラフトとなり、最下位の成績となりました。前年にQBマホームズを獲得できたので成績に影響がでなくてよかったのですが、ここ数年EDGEの層の薄さはこの年が影響してると言っていいでしょう。


 レイダース

2018-14lv

【評価点】75-【指名点】43= 32点【23位】

2018-14lv-1
1巡目15位 Tコルトン・ミラー

1巡目Tコルトン・ミラーは先発LTとして怪我も少なく安定したプロテクションで活躍 昨年3年54.0Mで契約延長を勝ち取っています。

3巡目Tブランドン・パーカーは昨年先発RTの座を獲得しました。ただPFFの評価はイマイチだったよです。1年3.5Mで再契約となりました。

OLの指名は良かったのですが、期待していたDL EDGEの指名選手が定着しなかったのが残念なドラフトでした。リーグトップクラスのOLとなっているのはこのドラフトのおかげでしょう。


 チャージャース

2018-15lac

【評価点】89-【指名点】34= 55点【10位】

2018-15lac-1
1巡目17位 Sデーウィン・ジェームス

1巡目Sデーウィン・ジェームスは1年目からプロボウル オールプロに選出されましたが、その後2年怪我に悩まされました。昨年復活し2度目のプロボウル選出。欠場が多かったため点数は伸びませんでしたが、リーグを代表するSです。5年目オプション行使により残留しています。

2巡目EDGEウチャナ・ヌォソウは昨年先発に昇格し、まずまずの活躍でシーホークスに2年20Mで移籍となりました。

3巡目DLジャスティン・ジョーンズは35試合先発でプレイ ベアーズに2年12Mで移籍となりました。

4巡目LBカイザー・ホワイトは昨年全試合先発で144タックルを記録しました。イーグルスに1年3Mで移籍となりました。

Sジェームスは怪我はありましたが大当たりの指名でした。上位指名を守備を固めた指名で出場回数が多く記録は残し点数自体は上位となりました。ただチームの守備の改善とまでは行かず主軸となってくれる選手がもうひとりくらい欲しかったなぁと感じるドラフトでした。


 ブロンコス

2018-16den

【評価点】88-【指名点】48= 40点【19位】

2018-16den-1
1巡目5位 EDGEブラッドリー・チャブ

1巡目EDGEブラッドリー・チャブは2020年にプロボウル選出も2年目と昨年は怪我で欠場が多く点数としては伸びませんでした。1シーズン通して出場ができれば10サック前後は計算できるパスラッシャーです。5年目オプション行使で残留しています。

2巡目WRコートランド・サットンはエースレシーバーとしてチームの軸となる選手ですが、3年目に怪我 QBにも恵まれず点数は伸び悩みました。昨年4年60.8Mの延長契約をし残留となっています。
4巡目LBジョゼイ・ジュエルは2020年に全試合先発出場で113タックルを記録しましたが昨年は怪我で2試合の出場にとどまりました。2年11Mで再契約となっています。

ドラフト外RBフィリップ・リンジーは2018・2019年に2年連続1000ヤードランを記録しプロボウル1回選出されエースRBとして活躍しました、しかし3年目に怪我で離脱し昨年RFAでしたがノーテンダーでテキサンズと契約するも結果は振るいませんでした。最終所属はドルフィンズでした。

ドラフト自体はチームの主軸となる選手が取れたいいドラフトでしたが、怪我での離脱が多く点数は伸びませんでした。チャブとサットンは離脱しなければ好守のチームの顔として活躍できるので今年は期待したい。

参考データ
PROFOOTBALL REFERENCE