現地3月8日午後4時に締め切られたフランチャイズ指定 それ以外でも大きく動いたFA関連ニュースをまとめておきます。ちなみに今年のサラリーキャップの上限は想定どおり208.2Mとなりました。


 フランチャイズ指定選手


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ブラウンズがTEジョクにフランチャイズタグを使用
ベンガルズがSジェシー・ベイツ三世にフランチャイズタグを使用
チーフスがOTブラウンにフランチャイズタグを使用
パッカーズがWRアダムスにフランチャイズタグ
バッカニアーズが2年連続でWRゴッドウィンにフランチャイズタグ
カウボーイズがTEシュルツにフランチャイズタグ
ドルフィンズがTEマイク・ガシキにフランチャイズタグを指定
ジャガーズ、OTキャム・ロビンソンに2年連続でフランチャイズタグ指定

今年のフランチャイズ指定は8選手となりました。内ジャガーズTキャム・ロビンソン バッカニアーズWRクリス・ゴッドウィンが2年連続のフランチャイズ指定となりました。

ちょっと驚きだったのはブラウンズTEデイビット・ヌジョークと2年連続となったジャガーズTキャム・ロビンソンでしょうか。正直なところそこにタグつけるんだという印象です。ブラウンズがヌジョークの評価がここまで高いとは正直思っていませんでした。レシービング能力はまあ一番高いというのは間違いないですけどね。

他の6選手は順当な印象です。

タグ有力候補で張られなかった選手としては
ペイトリオッツ CB J.C・ジャクソン
チーフス Sタイラン・マシュー
シーホークス Sクアンダー・ディグス

当たりかなと、守備選手にはあまりタグが張られないシーズンとなりました。




 ポジション   フランチャイズ 
指定
 トランジション 
指定
QB 29.7M 27.2M
RB 9.6M 8.0M
WR 18.4M 16.7M
TE 10.9M 9.4M
OL 16.7M 15.3M
DE 17.8M 16.0M
DT 17.4M 14.7M
LB 18.7M 15.8M
CB 17.2M 15.2M
S 12.9M 10.8M
K/P 5.2M 4.7M

今年のフランチャイズ指定 トランジション指定の1年契約のサラリーは上記の通りです。例年と違うところははDEよりLBの方が高い点です。

このフランチャイズ指定のサラリーは同ポジションの高額契約TOP5の平均値となっており、PITのワット LACのボサ CHIのマックなどがLB登録のため逆転現象が起きたようです。

TEが3選手タグを張られたのはやはり10.9Mと他のポジションよりお安く引き止められるからでしょうね。ドルフィンズTEマイク・ゲシキーは『自分はWRとしてタグを張られるべき』という主張をしているそうですが、数年前にペイトリオッツ時代のTEロブ・グロンコウスキーも同じ主張で却下されているので、おそらく今回も却下されることでしょう。

今年の8選手は全員フランチャイズ指定なので、トランジション指定選手はいません

フランチャイズ指定 トランジション指定の細かい説明は下記の記事をごらんください。




 ここまでのトランザクション

シーズン終了からのトレード 再契約 引退 解雇 加入選手を一度まとめておきます。

 トレード 



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ブロンコスがシーホークスとの大型トレードでQBウィルソン獲得へ、QBロックを含む選手や複数の指名権を譲渡

フランチャイズ指定期限日と同時のビックサプライズトレードとなりました。詳細は上記に別記事として書いています。

ブロンコスはスキルポジションは揃っていてあとはQBという戦力だったこともありTEノア・ファントはいなくなり代償もたくさん払いましたが、ラストピースを手に入れたことで楽しみが増えたチームとなりまし。

他、カウボーイズWRアマリ・クーパー パンサーズRBクリスチャン・マキャフリー 49ersQBジミー・ガロポロなどがトレードの噂があります。これからさらに活発になるかもしれませんね。


 再契約選手 

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パッカーズとQBロジャースが4年231億円の契約延長に合意
チャージャーズがWRマイク・ウィリアムスと3年69億円の契約へ
タイタンズがOLBランドリーと5年101億円の契約延長

こちらもフランチャイズ指定期限日に大型契約が飛び込んできました。

トレードの噂が多かった2年連続シーズンMVPのパッカーズQBアーロン・ロジャースが4年200M(年平均50M)保証153Mの超大型契約で残留となりました。年平均で考えるとQBパトリック・マホームズとタイとなる契約となりました。ただMVPのQBとは言え39歳のQBに4年契約はちょっと驚きです。

パッカーズはWRダバンテ・アダムズをフランチャイズ指定したため、サラリーキャップが45Mほどオーバーとなっています。ロジャースの4年間のキャップの振り分けの詳細はまだわかっておらず、そこである程度今年のキャップスペースは確保できるかもしれません。ただ45Mを空けるのは無理なので、まだ動きはあることでしょう。


チャージャースWRマイク・ウィリアムスも3年60M(年平均20M)保証40Mで再契約となりました。フランチャイズ指定候補でしたが3年契約を結び安泰となりました。今年もWRキーナン・アレンと2枚看板レシーバーが揃い攻撃は万全と言えるでしょう。


タイタンズEDGEハロルド・ランドリーも5年87.5M(年平均17.5M)保証52.5Mで再契約となりました。こちらもフランチャイズ指定候補でしたが5年の長期契約がまとまりました。年平均17.5Mと思いの外リーズナブルな契約かなと、ただ保証が大事ですからね。これでエースパスラッシャーをとどめタイタンズ守備は一安心ですね。


 引退選手 

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トム・ブレイディが正式に引退を表明
スティーラーズQBロスリスバーガーが18シーズンにおよぶNFLキャリアに幕

ファルコンズTEリー・スミスが11年のキャリアに幕、今後は苦しむ若者の指導者に
9シーズンを経てコルツTEドイルが引退を発表
10年のキャリアを送ったイーグルスGブルックスが引退を表明
7年活躍したバッカニアーズのプロボウラー、Gアリ・マーペットが引退を発表
NFLから2度目の引退後、高校フットボールのコーチに転身するエリック・ウェドル
7年のキャリアを送ったベンガルズSアレンが引退を発表

トム・ブレイディ ベン・ロスリスバーガーの引退により、一つの世代が終わったのが強く印象にのこるオフでした。

引退者はこれから増えていくと思われます。


 解雇選手 

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サラリーキャップに対応するジャイアンツがベテランTEルドルフをカット
ファルコンズがベテランパスラッシャーのファウラーをフリーエージェント前に放出
ペイトリオッツがベテランLBバンノイを放出
シーホークスが8度のプロボウラーであるLBワグナーをリリース

まだ活躍できる30歳前後の選手が多い印象です。実績も十分な選手が多いので試したいチームが現れるといいですね。

そして今日の最後のサプライズ シーホークスLBボビー・ワグナーが解雇となりました。キャップスペースを16.6M確保できFA補強も視野に入ったとは言え、プロボウル8回選出 オールプロ6回選出されたリーグトップクラスのLBの放出ということで、シーホークスは好守の軸を一気に放出することとなりました。解雇となったのはトレードしてくれるチームがなかったんということなんでしょうね。FAとなったことで飛びつくチームはたくさんありそうですね。FA解禁前に交渉できることもあり、すぐ所属が決まる可能性もありそうです。

シーホークスは思い切った再建をするシーズンとなりました。どういうチームを作るのかも注目ですね。


 加入選手 

昨年シーズン終了時点でPS他未所属の加入選手を羅列しておきます。

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 2019年ドラフト選手の5年目オプション

最後に今年4年目を迎える2019年ドラフト1巡目選手の5年目オプション行使した場合のサラリー額が決定しました。



順位 チーム ポジション 選手名 サラリー クラス
1 ARI QB カイラー・マレー $29,703,000 >1 Pro Bowl
2 SF EDGE(DE) ニック・ボサ $17,869,000 >1 Pro Bowl
3 NYJ DL(DE) クイネン・ウィリアムス $11,500,000 Basic
4 OAK EDGE(DE) クレリン・フェレル $11,500,000 Basic
5 TB LB デビン・ホワイト $11,706,000 Playtime
6 NYG QB ダニエル・ジョーンズ $22,384,000 Playtime
7 JAC EDGE(DE) ジョシュ・アレン $11,500,000 Basic
8 DET TE T.J・ホッケンソン $9,392,000 1 Pro Bowl
9 BUF DL(DT) エド・オリバー $10,753,000 Playtime
10 PIT LB デビン・ブッシュ $10,892,000 Basic
11 CIN T ジョア・ウィリアムス $12,604,000 Basic
12 GB EDGE(LB) ラシャン・ゲイリー $10,892,000 Basic
13 MIA DL クリスチャン・ウィルキンス $10,753,000 Playtime
14 ATL G クリス・リンドストーム $13,202,000 Playtime
15 WAS QB ドゥエイン・ハスキンス
16 CAR EDGE(DE) ブライアン・バーンズ $16,012,000 1 Pro Bowl
17 NYG DL デクスター・ローレンス $10,753,000 Playtime
18 MIN C ギャレット・ブラッドベリー $13,202,000 Playtime
19 TEN DL ジェフリー・シモンズ $10,753,000 Playtime
20 DEN TE ノア・ファント $6,850,000 Playtime
21 GB S ダーネル・サページJr. $7,901,000 Playtime
22 PHI T アンドレ・ディラード $12,604,000 Basic
23 HOU T タイタス・ハワード $13,202,000 Playtime
24 OAK RB ジョシュ・ジェイコブス $8,034,000 1 Pro Bowl
25 BAL WR マーキス・ブラウン $13,413,000 Playtime
26 WAS EDGE(LB) モンテス・スウェット $10,892,000 Basic
27 LV S ジョナサン・エイブラム $7,901,000 Playtime
28 LAC DL(DE) ジェリー・テイリー $11,500,000 Basic
29 SEA EDGE(DE) L.J・コリアー $11,500,000 Basic
30 NYG CB デアンドレ・ベイカー
31 ATL T カレブ・マクゲイリー $13,202,000 Playtime
32 NE WR ニキール・ハリー $12,425,000 Basic

※15位QBハスキンス 30位CBベイカーは指名チームから解雇されたためオプションの権利がなくなっています。

サラリーのクラスは4段階に分かれており

>1 Pro Bowl 2回以上プロボウル選出選手
1 Pro Bowl 1度プロボウル選出選手
Playtime スナップ数が2シーズンで75%以上or3シーズンで平均75%以上or3シーズン全てで50%以上の選手
Basic 上記のPlaytimeの基準に到達していない選手

となっています。ローテーションが組まれやすいRB・DLなどのポジションにとっては1度でも離脱した場合はちょっと不利な感じもしますね。

昨年から5年目オプションは全額保証となっており、行使した選手を解雇すると全額デットマネーとなる状態となるので解雇はしにくい状況となっています。

行使または破棄するかの選択は5月2日までとなっています。ドラフト後に公表されることでしょう。