今オフは結構ニュースが多い気がしますね。2週間分をまとめておきます。


 大型契約延長
 LARカップ PITフィッツパトリック

ということで2選手の大型の契約延長が決まりました

 ラムズWRカップ 3年80Mで契約延長 

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 ロサンゼルス・ラムズのWRクーパー・カップが3年80M(保証35M)で契約延長を行いました。

 昨年はレシーブ回数・レシーブヤード・レシーブTDの三冠を達成レシーブヤードは歴代2位を記録 シーズン攻撃MVPとスーパーボウルMVPも獲得し最高のシーズンとなりました。元々はスロットタイプのレシーバーでしたが、ディープスレットでも起用できるような成長を遂げ、なんでもこなせるレシーバーとして、リーグトップクラスのレシーバーに成長しました。


 QB以外の年平均サラリーTOP10 


選手名
ポ
ジ
1 アーロン・ドナルド LAR DL $31,666,667
2 タイリーク・ヒル MIA WR $30,000,000
3 T.J・ワット PIT EDGE $28,002,750
4 ダバンテ・アダムス LV WR $28,000,000
5 デアンドレ・ホプキンス ARI WR $27,250,000
6 ジョーイ・ボサ LAC EDGE $27,000,000
7 クーパー・カップ LAR WR $26,700,000
8 マイルズ・ギャレット CLE EDGE $25,000,000
8 A.J・ブラウン PHI WR $25,000,000
10 ステフォン・ディグス BUF WR $24,000,000

 WRの中では4番目 QB以外のポジション内では7番目の給料となりました。攻撃のMVPというので当然の結果と言えるでしょう。

 先週DLアーロン・ドナルドとも超大型契約延長 QBマシュー・スタッフォードとも4年160Mの契約延長を行って居ます。その他CBジェイレン・ラムジーも2020年に5年100Mの契約と大型契約が続いています。来年以降大変そうですが、なんとかするんでしょうねぇきっと。




 PITフィッツパトリック S最高額で契約延長 

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 ピッツバーグ・スティーラーズのSミンカ・フィッツパトリックがSの最高給となる4年73.6M(保証36M)で契約延長をしました。

 フィッツパトリックは2019年にシーズン途中にトレード移籍でスティーラーズに入団しオールプロ2回 プロボウル2回選出されたリーグトップクラスのFSです。守備範囲がものすごく広く、どこにでも現れサポートする能力が高い上、ボールホークとしてスティラーズ所属3年間で13INTを記録しています。なんでトレードでそんなのよこしたのよと、ブラウンズの敵としては厄介なことこの上ない選手です。


 Sの年平均サラリーTOP5 


選手名
1 ミンカ・フィッツパトリック PIT $18.247,000
2 ジャマール・アダムス SEA $17,500,000
3 ハリソン・スミス MIN $16,000,000
4 ジャスティン・シモンズ DEN $15,250,000
5 ブッダ・ベイカー ARI $14,750,000

 キャリア4年でオールプロの常連になりつつある選手ですので、当然の給料と言っていいでしょう。上記のQB以外のTOP10を見るとまだSの給料面では開きがあると感じますね。SとTEはもう少し給料もらってもいいと思うんですがねぇ。あまりポジションでの格差が開かないことを願いたい。


 CLEワトソン さらに訴訟増える



 クリーブランド・ブラウンズのQBデショーン・ワトソンは前回に続き民事訴訟が1件増え24件目となりました。前回は1年ぶりの増加でしたが、それを皮切りにどんどん増えていきそうな勢いを感じます。

 訴訟内容は23件分と同じマッサージ師への猥褻・暴行行為による訴えです。今回の訴訟人はしっかり身元も公開した上での訴訟となって居ます。

 ワトソンの弁護士がラジオで発言した「マッサージでのハッピーエンディングはよくあること」という発言がこの訴訟を呼び込んだのかもしれませんね。

 ニューヨークタイムスが、ワトソンが1年半で女性マッサージ師から施術を受けた合計人数は66人であることをリークしました。だいたい1週間に0.7人計算 正直風俗と考えても結構多い気はします。依存系の病気と疑いもかかってもおかしくないかもしれませんね。

 一応名目としては性を売っていないマッサージサービスでの猥褻行為ということで、そういう癖もあるということは間違いないでしょう。

 ワトソンは現在ミニキャンプにしっかり参加しており、練習後に入団会見以降初めてインタビューに応じました。「暴行はしてませんし、嫌がらせをしたことはありません。強制もしてないし無礼な行為もしていない」と無実の主張は変わらず、何件か猥褻行為は認めているもののそれは合意の上の行為だったという主張というのも変わらないのでしょう。現状は和解の道は辿らない姿勢のようです。

 パットマカフィーショーにNFLネットワークの有名アナリストのイアン・ラポポートが出演し、ワトソンの処分は4~10試合出場停止と予想される。トレーニングキャンプ前に決断がくだされることだろうと発言しています。個人的には全休でスッキリして来年からワトソンでもいいやと。正直なところワトソンを今年応援するという整理まだついてないのよ。


 ブロンコス売却先決定



 デンバー・ブロンコスの売却先がウォルマートの創業者の長男ロブ・ウォルトンが率いるグループ ウォルトン家にきまりました。

 これから売却の承認を行うこととなっており正式に売却されるのはもうちょっと後にはなりますが、その売却額が46ビリオン(46000M 6200億円)と2018年にパンサーズの売却額の23ビリオンの倍となりました。

 ブロンコスは前オーナーであるパット・ボウレンが2019年に他界して以降、売却先を探しており、決着がついた形となりました。

 ブロンコスは今年QBラッセル・ウィルソンをトレードで獲得しラストピースが揃った形でシーズンを迎えます。新オーナーがいきなりリング獲得となる可能性十分あるでしょう。


 PHIロゴ・NOヘルメット変更


 イーグルス ロゴ変更 

 フィラデルフィア・イーグルスがチームのロゴを変更しました。アメリカンヒーロー的なデザインからすごいシンプルなデザインに変更となったなぁという印象です。見慣れていないのもあるでしょうけど、個人的には変更前のままがいいなぁ。


 セインツ ヘルメット変更 


 ニューオリンズ・セインツが新しいヘルメットを公開しました。今年からヘルメットを一種類に統一しなければならないワンシェルルールが廃止されたそうで、このヘルメットはまだ確定してない特定の試合で使用することを明言しています。

 モヒカンみたいな感じで小さいセインツのロゴが中央に散りばめられているヘルメットで、個人的には結構いいなぁと思います。

 この記事を見てヘルメット統一が廃止されたのを初めて知りましたが、よく考えたらブラウンズも昨年古いユニフォームを復刻した試合の時、ヘルメットに背番号入れてたなぁと思い出しました。そういう感じの変更も他のチームでも行われるかもしれませんね。

 ※ワンシェルルール廃止は今年かららしく、昨年ブラウンズがヘルメットに背番号貼り付けていたのはヘルメット自体は変えておらず数字貼り付けたくらいであればOKということだったみたいです。


 WAS デルリオDC
 不適切ツイートで大型罰金



 ワシントン・コマンダースのDCジャック・デルリオが疑問を投げかけたツイートにより、かなりの批判となったそうです。

 ジョージ・フロイドが警察官に殺された後、黒人差別として暴動に発展した事件と、昨年トランプ支持者の集団が議会を襲撃した事件 この2つの報道の差に疑問を投げかけたツイートが問題となったそうです。



 トランプ支持者の事件は私も詳しくわかっていなかったのですが、結構な犠牲者が出た事件でした。Twitterではこの件を知らず無知を披露し擁護していましたが、wikiを見て勉強した限りでは確かにこれと比べるのは良くない行為かなとも思い直しました。

 ただどちらもやるべきではない行動ではあるので、疑問を呈することは分からないではないかなとも思います。



 ということでこのツイートにより、チームはデルリオに10万ドル(1300万円)の罰金を化しました。デルリオはTwitterアカウントも消去し、HCのロン・リベラにもお叱りを受けたらしいです。

 しかし一つのツイートでここまで罰金をするというのもすごいことですし、それを化したチームがオーナーが職員への差別が問題視されており、もしかするとオーナー解任投票が行われる可能性も秘めているコマンダースというのも皮肉めいたところがあります。


 PHIの新人WR
 110mハードルで世界3位の記録



 フィラデルフィア・イーグルスのドラフト外入団WRデボン・アレン陸上大会の110mハードルで12秒84を記録 これは世界3位の記録となりました。

 アレンは2016年までカレッジでフットボールをしており、その後は陸上に専念していましたが、今年ドラフト外でイーグルスに入団しフットボールを再開することとなった選手。正直陸上選手がフットボールに挑戦という言い方のほうが正しいでしょう。

 この走力+ジャンプ力がNFLの世界で通用するか注目です。

 契約のニュースまとめ


 LVレンフロウ 2年32Mで契約延長 

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 ラスベガス・レイダースはWRハンター・レンフロウと2年32M(保証21M)の契約延長をしました。今年で契約が切れることもあり、早めに残留をさせた形となりました。

 レンフロウはスロットタイプの小兵レシーバーで、レシーブ能力とランアフターキャッチに長けたレシーバーです。昨年キャリア初の100レシーブ 1000レシーブヤードを記録しこれからが楽しみな選手です。32Mは適正価格かなと思います。

 今年はエースWRとしてダバンテ・アダムスがチームに加入したことで、レンフロウといいケミストリーが生まれることが期待されます。今年のレイダースは更に攻撃が増すことが期待されますね。



 INDウィリス キャリア3年で突然の引退 

 インディアナ・コルツSカーリ・ウィリスが引退を表明しました。キャリア3年で33試合先発を務めコルツの先発Sとして欠かせない戦力でした。引退の原因はわかりませんが、昨年終盤に怪我人リスト入りしたことも影響があったのかもしれません。

 引退後は聖職者として人生を捧げるというコメントを残しています。これからの選手だったので残念ですが、第2の人生をがんばっていただきたい。


 6/5~6/18までのTransaction 

20220618-1

 Sジャキスキー・タートがイーグルスと1年契約を結びました。49ers時代は怪我で欠場することが多い印象でしたが、出た試合では結構インパクトを残す印象の選手でした。とにかく怪我をしなければいい仕事をする選手です。


今オフのチーム別移籍状況は下記のスプレッドシートにまとめています。



 その他のニュース


・Gデュバネイ-ターディフ 研修医になる



 Gローレント・デュバネイ-ターディフは現在研修医としてモントリオールの病院に務めているそうです。医師免許をもっているターディフは2020年のシーズンをCOVID-19の蔓延の為病院で業務に務めることを決断しオプトアウト 昨年はジェッツと契約をし8試合出場をしました。

 まだ引退というわけではなく、オファーがあれば現役復帰も考えているそうで、研修医をしながらプレイできるかはわかりませんが、医療もプレイヤーとしても一流を目指す姿勢は立派ですね。昨年復帰して力はあることは証明できたので、今年もプレイできるといいですね。


・クレネル 引退を表明



 ロメオ・クレネルが51年間のコーチキャリアを引退することを表明しました。守備畑のコーチで名将ビル・パーセルズに師事しジャイアンツとペイトリオッツで計5回スーパーボウル制覇している名コーチです。

 HCもブラウンズで4年 チーフスで代理を含め2年 テキサンズで代理で1年就任しましたが、勝ち越しは1回のみで成績は奮いませんでした。HCとしては向かなかったのは悔いは残るところかもしれません。74歳と高齢になり今後は余生をゆっくり過ごすことになるでしょう。おつかれさまでした。


・シャーマン TNFのアナリスト就任



 現在チーム未所属のCBリチャード・シャーマンが、サースデイナイトフットボールのアナリストに就任しました。サースデイナイトゲームは今年からAMAZONが単独で放送することとなっており、新チームの中にシャーマンを起用することとなりました。

 ただシャーマンはまだ引退をしておらず、キャンプまで門戸は開いている状況となっています。納得の行く契約オファーがなければ今年はアナリストデビューとなることでしょう。どんな形での出演となるかわかりませんが、今年のサースデイナイトフットボールがどう変わるかは気になるところですね。


・ブレイディ 赤髪になる

 タンパベイ・バッカニアーズのQBトム・ブレイディは全米小児がん財団の寄付活動に参加し、そのキャンペーンとしてのイベントで髪を赤に染めました

 こういう楽しいイベントを行って寄付を募るのって、アメリカの得意な分野だなぁと感じます。税制の違いがあるので日本で同じような寄付文化が根付くのはおそらく難しいでしょうね。


・2026年サッカーワールドカップの会場が
 NFLホームスタジアムばかり  


 2026年のサッカーワールドカップはアメリカがホスト国となり開催されます。その試合を行う16会場が発表されました。その中で11会場がNFLのホームスタジアムが使われることとなりました。

場所 スタジアム ホームチーム
ニューヨーク メットライフ
スタジアム
ジェッツ
ジャイアンツ
ロサンゼルス ソーファイ
スタジアム
ラムズ
チャージャース
ダラス AT&T
スタジアム
カウボーイズ
サンフランシスコ リーバイス
スタジアム
49ers
マイアミ ハードロック
スタジアム
ドルフィンズ
アトランタ メルセデス・ベンツ
スタジアム
ファルコンズ
シアトル ルーメン
スタジアム
シーホークス
ヒューストン NRG
スタジアム
テキサンズ
ボストン ジレッド
スタジアム
ペイトリオッツ
フィラデルフィア リンカーンファイナンシャル
スタジアム
イーグルス
カンザスシティ アローヘッド
スタジアム
チーフス

 残りの5会場はカナダとメキシコのスタジアムとのことで、アメリカでの試合はすべてNFLのホームスタジアムで行われるみたいです。

 日程がどうなるかはまだわかりませんが、この大会から参加国が32⇒48に増えることから、結構長い日程になり、プレシーズンとシーズンで使えなくなる可能性もあるかもしれませんね。まあまだ4年先の話ですが。



・CLEメイフィールド情報 

 クリーブランド・ブラウンズのQBベイカー・メイフィールドはチームと合意で強制参加のミニキャンプの参加を免除となりました。まあ当然でしょうね。ただQBデショーン・ワトソンが出場停止が決まったときに、しゃーねーなーって言って今年1年ブラウンズで試合に出てくれることをほぼ無理だとは思いますが、個人的には願っています。



 ここに来てパンサーズがメイフィールドを獲得に乗り出すという噂が出てきました。HCのマット・ルールがインタビューで「必要なポジションの補強調査はすべて行う」と発言したことで、その中にQBも入っていると解釈し、メイフィールドを取るんじゃないかという噂になったようです。まあ記者の飛躍気味の解釈レベルですかね正直。でも取ってくれるなら歓迎ですよ。