【2022シーズン】ブロンコス　開幕前戦力分析【AFC西】 : 🐕 茶犬 🐕 NFLブログ

9/6最終更新　WR・TE・OL　追記あり

・過去の戦績と昨年のチームスタッツ
・コーチ陣
・ドラフト加入選手
・ロースター
　【攻撃編】　【守備編】
・スケジュールと展望

過去の戦績と
昨年のチームスタッツ

　過去5年間の成績　

年度	勝	負	引	備考
2021	7	10		地区4位
2020	5	11		地区4位
2019	7	9		地区2位
2018	6	10		地区3位
2017	5	11		地区4位

　2015年QBペイトン・マニングが引退以降プレーオフ進出はなく、厳しいシーズンを送っている印象です。QBがなかなか固定できず攻撃が苦しいシーズンが続いてしまっています。

　ただ守備はリーグトップレベルを維持していることもあり、それなりに勝ち星は拾えている状態です。

　今年はトレードでシーホークスからQBラッセル・ウィルソンを獲得しました。育てるのを諦めて大物を取って一気に攻撃の改善に取り組むことになります。ブロンコスの浮上によりAFC西が大混乱に陥ることになりそうです。魔境のAFC西は傍から見ている分には楽しみですね。

　2021チームスタッツ　

2021チームスタッツ-016den

　昨年はテディ・ブリッジウォーターを先発QBに据え戦いました。安定感はあるが爆発力はなく、連敗を止めるのに苦しんだ時期があったのが残念なところでした。決定力の低さで得点力が乏しかったです。今年こそは攻撃の改善が期待されます。

　守備は相変わらず安定感抜群ですね。高齢化が懸念されていたDB陣も新人CBパトリック・サーテインが加わり活性化されました。ほんと守備のチームとして世代交代がしっかりできているなぁと感じるところですね。このスタッツに対してターンオーバー数が少なかったのが勝ち星につながらなかった原因かなと思います。ただ攻撃さえ改善されれば気にするところではないと思います。こっちがリードしている展開になれば自然と増えるでしょうしね。

コーチ陣

職	コーチ名	年齢
HC	ナサニエル・ハケット	43
OC	ジャスティン・オッテン	39
DC	エジロ・エベロ	41

HC　ナサニエル・ハケット

　3年HCを務めていたビック・ファンジオを解任　勝ち越しなしでしたからね。守備畑だけあって守備は良かったのですが、攻撃が如何とも仕方がなかったですね。今シーズンはお休みをするそうです。

　新HCにはパッカーズのOCだったナサニエル・ハケットを招聘しました。気難しいQBアーロン・ロジャースを3年間コントロールしたことが認められたものでしょう。今年のQBラッセル・ウィルソンは気難しさはないと思うので、上手く連携してほしい。

　OCにはパッカーズのTEコーチだったジャスティン・オッテンを連れてきました。ハケットと共に弱点である攻撃の改善を期待したい。

　DCにはエジロ・エベロを招聘しました。昨年までラムズのセカンダリー（DB）コーチを務めており、チャンピオンチームを育てた実績を発揮してほしい。

ドラフト加入選手

巡	順位	ﾎﾟｼﾞｼｮﾝ	選手名	大学名
2	64	EDGE	ニック・ボニート	Oklahoma
3	80	TE	グレッグ・ドウチッチ	UCLA
4	115	CB	ダマリ・マシス	Pittsburgh
4	116	DL	エイオマ・ウワズリケ	Iowa State
5	152	S	デラリン・ターナー-イェル	Oklahoma
5	162	WR	モントレル・ワシントン	Samford
5	171	C	ルーク・ワッテンバーグ	Washington
6	206	DL	マット・ヘニングセン	Wisconsin
7	232	CB	ファイオン・ヒックス	Wisconsin

2巡目　EDGE　ニック・ボニート

　QBラッセル・ウィルソン獲得のために1巡目を放出しました。2巡目でEDGEニック・ボニートを指名　EDGEは層が厚いとは思いますが、離脱が多いため出場機会は巡ってくることでしょう。

　下位指名が豊富でこの中から戦力となる選手が出てくることに期待ですね。守備が多めだったのはそろそろ世代交代させなければならないという感じなのでしょう。

　詳しくはドラフト記事を御覧ください

ロースター

【攻撃編】

　　　放出・離脱選手　右の番号：NFL TOP100
　　　補強選手　　　　新人選手（120位まで）
SS～D：個別選手評価（OLはなし　太字は過去3年のプロボウル選出選手）
S：プロボウル級　A：エース級
B：レギュラー級　C：バックアップ級
D：未知数　R：新人
年齢は年内に到達する年齢です

QB　ラッセル・ウィルソン
QB

NFL@NFL
.@DangeRussWilson’s Top 10 plays of 2021!

Can’t wait to see him with the @Broncos. https://t.co/V4xDTWLl1b
2022/03/09 05:00:01

　長年固定できなかったQBですが、今年はラッセル・ウィルソンをトレードで獲得しました。流石に数年は固定できることでしょう。

　ウィルソンは昨年までシーホークスに所属し、2014年スーパーボウル制覇　プロボウル9回選出のリーグを代表するQBです。モビリティとパスを兼ね備えたハイブリットなQBで、自分の足で時間を稼ぎフリーになったレシーバーにロングボムを投げることに長けています。パス精度も抜群に良く、怪我にも強い　とにかく勝てるQBです。

　昨年は長年なやまされていたOLのプロテクションの脆弱問題が爆発した形で、キャリア10年で初めて負け越しのシーズンを味わいました。今年はブロンコスを立て直す役割となります。混戦のAFC西の中でどう戦うのか楽しみですね。

　昨年の先発だったテディ・ブリッジウォーターはドルフィンズと契約しバックアップQBに　ドリュー・ロックはシーホークスにトレード移籍となり、先発QB争いのチャンスをもらっています。

　バックアップQBにはベテランのジョシュ・ジョンソンを獲得しています。

左　RB　メルヴィン・ゴードン
右　RB　ジャボンテ・ウィリアムス

NFL@NFL
Don’t 😴 on this @Broncos RB.

@javontewill33’s Top 10 plays of 2021! https://t.co/R4Ar70fqt1
2022/03/13 00:55:00

　メルビン・ゴードンと再契約をし、今年もジャボンテ・ウィリアムスとのタンデムを組むことになりました。

　ウィリアムスはルーキーシーズン903ランヤードを記録しました。サイズは普通なんですが、非常に力強いランで、タックルをしてもなかなか倒せないRBです。

　ゴードンは昨年918ランヤード　8TDを記録しました。守備の隙間をスルスル抜けていくスピードと強引さを兼ね備えたRBです。

　今年もこの2人でスナップを分け合ってラン攻撃を構成していくことでしょう。控えの戦力がイマイチなので、離脱しないことが重要です。　

WR　コートランド・サットン

　エースWRはコートランド・サットン　ディープスレットタイプとして、QBウィルソンとのホットライン形成が期待されるレシーバーです。一発TD量産で地区戦線をかき回す存在となってほしい。

　2番手のWRティム・パトリックはキャンプでACL断裂となりシーズンエンドとなってしまいました。サットンとの長身コンビは期待度が高かっただけに、開幕前のシーズンエンドは本当に残念ですね。

　スロットはジェリー・ジューディが務める予定でしたが、ティム・パトリックが離脱となったことで、サイドに配置されることが多くなるかもしれません。ポテンシャルはあるものの安定して発揮できずにいる選手で、QBウィルソン加入で大飛躍が期待さます。オフに逮捕されましたが、現時点では出場停止などはないようです。

　ティム・パトリックの離脱の穴はK.J・ハンマー　補強したトラビス・フルガムの2人が争うと思われます。ハンマーが有利かなとは思います。

　※追記　

　トラビス・フルガムは解雇となり、K.J・ハンマーが3番手となることでしょう。

TE

　昨年の先発ノア・ファントがトレードで移籍となり、実績のある選手がいない状態となり、3巡目指名のグレッグ・ドウチッチを含めた競争となります。現時点での開幕先発は誰になるのかはわからない状態です。ウィルソンを助ける活躍ができる選手が出てくるといいですね。

　※追記　

　新人のグレッグ・ドウチッチはロースター入り後怪我人リスト入りとなり序盤戦を欠場することになりそうです。

T　ガレット・ボレス

　昨年のOLのプロテクションは被プレッシャー率は下から2番目と悪いスタッツでしたが、ポケットタイム自体は悪くなく、QBの判断のせいもあったかなぁと感じるところもあります。LTガレット・ボレスが3試合怪我で離脱した影響も少しあったかもしれませんね。

　今年はGトム・コンプトン　Tビリー・ターナーを補強し、QBラッセル・ウィルソンを守る体制が整った陣容となったかなと。ウィルソンはモビリティもあるので、ある程度のプロテクションができていればなんとかなるでしょう。Gコンプトン加入でラン攻撃が更に良くなることは期待したい。

　※追記　

　Gトム・コンプトンはPUPリストスタートとなり4試合以上の欠場が確定しました。コンプトン不在の穴を埋めきれるかは序盤戦の重要なポイントとなるかもしれませんね。

スペシャルチーム
　Kブランドン・マクマナスは昨年のFG成功率は83.9％と安定したキックを見せています。ホームスタジアムが標高1600ｍ（別称：マイルハイ）の位置にあるため、ボールが飛ぶこともあり、50ヤード以上のキックも多く、その成功率の高く信頼度はかなり高いキッカーです。

【守備編】

DL

　ドレモント・ジョーンズはキャリア3年で15.5サックを記録する、ペネトレイト（突進力）でOLを突破する能力が高い選手です。今年で契約が終わるため、3年30Mで契約延長を勝ち取りました。今年もDLの軸として活躍が期待される若手選手です。

　コンビを組むのは補強したD.J・ジョーンズとなるでしょう。昨年まで49ersに所属し、56タックルを記録したランストッパーに長ける選手です。この2人を中心に中央突破を許さないことだろう。

　4巡目指名のエイオマ・ウワズリケはローテーション候補争いにに加わることでしょう。

EDGE

EDGE　ブラッドリー・チャブ

　先発はブラッドリー・チャブ　補強したランディー・グレゴリーが有力となるでしょう。

　チャブは昨年序盤で離脱　後半戦に戻ってきましたが、7試合出場でまさかの0サックでシーズンを終了しました。復活をかけるシーズンとなるでしょう。新人時の12.0サックを上回る成績が求められます。

　グレゴリーは昨年までカウボーイズに所属　記録的には6.0サックが最高ですが、プレイを崩すことに長けているパスラッシャーです。5年70Mとかなりお金を払って取りましたが、薬物問題で無期限出場停止を食らった経験もある選手で、保証は28Mと実質2年で契約を切れるものとなっています。その点は保険をかけた契約となっています。

　3番手マリク・リードは今年も穴埋め要員となった感じです。近年怪我人が良くでることもありリードの存在は大きかったです。グレゴリーがなんかやらかした時はリードの力が必要になるでしょう。

　2巡目指名のニック・ボニートは控えスタートとなるのかなと、スポット起用で目立つプレイをしたい。

LB
　昨年は怪我人が多く、なかなか固定出来なかったLB陣でした。今年は補強したアレックス・シングルトン　昨年序盤でシーズンエンドとなったジョゼイ・ジュエルが先発有力かと思われます。

　シングルトンは昨年までイーグルスに所属し2年連続120タックル以上を記録しています。ジュエルも一昨年に113タックルを記録　2人のタックルマシーンでラン守備を向上させたい。

　2年目のバロン・ブロウニングは控えスタートかなと思われます。

　A.J・ジョンソンとは再契約しませんでした。胸筋の怪我と31歳という年齢も敬遠されたのかもしれません。現在未所属です。

CB　パトリック・サーテイン

NFL@NFL
Will @PatSurtainll elevate to superstar status in Year 2? ⭐️ https://t.co/W9j0AfU4kq
2022/07/19 21:45:00

　パトリック・サーテイン　ロナルド・ダービーがサイドのレシーバー対応となることでしょう。NBにはケイワン・ウィリアムスを補強しています。

　サーテインは昨年の新人年は見事なカバーリングを見せ4INTを記録しました。今年は更に飛躍が期待されるプロボウル候補の一人でしょう。

　ダービーはパスディフレクト数の多いカバーリングのうまい選手です。ウィリアムスは昨年まで49ers所属でNBのスペシャリストと言っていい選手で中央をしっかり固めます。

　パス守備は離脱者が出なければ強力なメンバーが揃っているので今年もパス守備は期待できることでしょう。

　カイル・フラーは今年はレイブンズに所属となります。昨年加入しましたがちょっとフィットしなかった印象でした。

S　ジャスティン・シモンズ

NFL@NFL
Justin Simmons was AWESOME in 2020.

Earned himself a big contract and another four years with the @Broncos. 💪… https://t.co/eXovOUpZ7q
2021/03/20 04:00:01

　FSジャスティン・シモンズ　SSカリーム・ジャクソンと昨年と同じ陣容となりました。

　シモンズは昨年は5INTを記録　ボールホークとして最後の砦として活躍する選手です。プロボウルの選出は1回だけなんですが、オールプロのセカンドチームには2回選出されており、リーグを代表するSといっていいでしょう。

　ジャクソンは20代はCBでしたが30代になってからSに転向。もともとタックル精度が高かったのでSの適正は高く、昨年はチーム最多の88タックルを記録しています。34歳となるシーズンですが、まだまだ衰え知らずです。

　ケーデン・スターンズは控えスタートとなるでしょう。

スケジュールと展望

　スケジュール　

2022スケジュール16den

　開幕戦でQBラッセル・ウィルソンは古巣のシーホークスといきなり激突となります。注目となる一戦となるでしょう。勝利していいスタートを切りたいですね。

　前半戦は相手のバランス的に勝ち越さなければいけない相手です。バイウィーク前までに貯金が出来てなければプレーオフは厳しいかもしれません。混沌となるAFC西の中で序盤は上位にいておきたい。

　展望　

　昨年よりも良い点　

QBウィルソンの獲得でQBが固定された
RB・WRの戦力は維持できている
OLを補強し、プロテクション強化
EDGEの層は厚い

　昨年よりも不安な点　

TEの先発が決まっていない
Tの層が薄い

　QBウィルソンの獲得で攻撃のラストピースが埋まったと言えるでしょう。WRパトリックの離脱は残念ですが、カバーできる戦力は整っています。OLも補強出来ており攻撃は期待できることでしょう。

　守備も昨年の戦力を維持できてます。EDGEが昨年は離脱で苦しんだこともあり層を厚くしました。サック数増量が期待できることででしょう。

　不安な点はTEの先発が未定なのと、Tの控えが薄いこと。Tは離脱しなければ問題ないがTEはできれば安定したレシーブができる選手が出てくるといいんですがね。

　攻守ともにトップレベルになる可能性があり、混沌とするAFC西の中でも戦力的には十分優勝を狙えるでしょう。本当にどこが勝ってもおかしくない地区です。

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コメント一覧 (2)

- 1. 寒林檎
- 2022年08月15日 21:39
- ラッセルウィルソンが来て最後のピースは揃った、というところでしょうか。
  これでSB行ったらもうドラフトでQB指名するのやめた方がいいレベルですね。
  攻撃力が上がったことで攻守のバランスは取れたかな、という感じはします。
  TEに不安あるところにパトリックの怪我は痛そうですが。
  あとはコーチ陣の能力と、何年か同地区で負けた込んでるところですね。
  
  しかしこうしてみるとホント4チームどうなるかわからない地区ですね。
  ウィルソンなんで来たってちょっと思ったけど、考えたら彼の場合移籍しなくても似たような地区状況だった……
- 0
  
  茶王
  
  がしました
- - 2. 茶王
  - 2022年08月16日 17:39
  - >>1
    寒林檎さん
    
    結局マニング引退以降QBで苦しんでしまいましたしね。トレード要求するQBはそれなりに毎年とは言わないけど出てくるので、今後もそういうQBを取りに行くというチームもあっていいかなと思います。TE含めターゲットがもう少しいるといいんですが、ウィルソンはシーホークス時代も少ないターゲットでやってたのでなんとかするかなと思います。
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    茶王
    
    がしました