9/6最終更新 OL 追記あり


 過去の戦績と
 昨年のチームスタッツ

 過去5年間の成績 

年度  勝   負  備考
2021 12 5 地区1位
SB制覇
2020 10 6 地区2位
DP敗退
2019 9 7 地区3位
2018 13 3 地区1位
SB敗退
2017 11 5 地区1位
WC敗退

 2017年からショーン・マクベイ体制になり2回のスーパーボウル進出 そして昨年はスーパーボウル制覇となりました。攻守ともに強力なユニットを形成し、安定した勝ち星を上げることができています。

 余程のことがない限り勝ち越しは続きそうですね。スーパーボウル連覇の可能性も戦力的に十分視野に入っています。


 2021チームスタッツ 

2021チームスタッツ-029lar

 QBマシュー・スタッフォードとWRクーパー・カップのホットラインで強力な攻撃を形成し、パス攻撃が攻撃の軸となっています。OLのプロテクションもリーグトップクラスでスタッフォードは安心してパスを供給できていました。

 ラン攻撃は開幕前にキャム・エイカーズのアキレス腱断裂もあり、緊急で補強したソニー・ミシェルが代わりを務めました。チームスタッツとしてはイマイチでしたが、代役としては十分な働きだったと思います。

 守備は思ったよりも失点が多かったなぁという印象です。パス守備22位は意外な数字ですね。CBジェイレン・ラムジーという存在がいるのでもっといいのかなと思っていました。守備のスタッツは全体的にもう少し改善したいですね。


 コーチ陣


コーチ名 年齢
HC シーン・マクベイ 36
OC リアム・コーエン 37
DC ラヒーム・モリス 46

2022-17lar-01
HC シーン・マクベイ

 今年で6年目を迎えるシーン・マクベイ政権。HCになる前は攻撃が主体のコーチですが、守備コーチの経験もあり、どちらにも対応し現体制を作り上げてきました。

 毎年のようにコーディネーターやコーチがHCとして引き抜かれています。今年はOCだったケヴィン・オコネルがバイキングスのHCとして引き抜かれています。

 新OCのリアム・コーエンは2020年まではラムズでWR・QBコーチなどを経験 昨年はケンタッキー大学のOCを務めていました。OCオコネルの引き抜きがあったため、1年でチームに引き戻されたようです。

 DCは昨年に引き続きラヒーム・ムーアが努めます。守備のスタッツをなんとか改善させてほしい。


 ドラフト加入選手


順位 ポジション 選手名 大学名
3 104 G ローガン・ブラス Wisconsin
4 142 CB デコビー・デュラント South Carolina State
5 164 RB カイレン・ウィリアムズ Notre Dame
6 211 S クエンティン・レイク UCLA
6 212 CB デリオン・ケンドリック Georgia
7 235 LB ダニエル・ハーディー Montana State
7 253 S ラス・イースト Kansas State
7 261 T A.J.・アーキュリー Michigan State

2022 Draft104
3巡目 G ローガン・ブラス

 QBマシュー・スタッフォード EDGEボン・ミラーの獲得により補償ドラフトの3巡目が最上位指名でした。

 基本ドラフトよりもFAで補強を行うチームなので、ドラフトで当たりを引けたらラッキーという感じです。当たりがいるといいですね。

 詳しくはドラフト記事を御覧ください



 ロースター


 【攻撃編】 

2022-17lar-03
   放出・離脱選手  右の番号:NFL TOP100
   補強選手     新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



2022-17lar-02
QB マシュー・スタッフォード


 QB 

 昨年加入したマシュー・スタッフォードは見事にスーパーボウル制覇の立役者となりました。4886ヤード 41TD レーティング102.9 と個人成績も素晴らしい数字を残しています。終盤にちょっとINTを量産してリーグ最多タイとなる17INTを喫しましたが、チームの勝敗には影響せず良かったかなと思います。なかなかチームで結果を残せず、移籍でチャンスをもらい一発で結果を出したのは素晴らしかったです。今年は連覇に向け昨年のパフォーマンスを維持したい。

 バックアップはジョン・ウォルフォードが昨年に引き続き務めます。



 RB 
 昨年はラン成績としてはリーグ下位の成績でしたが、開幕直前にキャム・エイカーズがアキレス腱断裂で離脱などバタバタした状態でスタートした割には頑張ったほうかなとは思います。パス攻撃が軸なので今年も、ランもあなどれないという状態となれば御の字かなと思います。

 昨年エイカーズの穴を埋めたソニー・ミシェルはドルフィンズに移籍となり。今年はダレル・ヘンダーソン キャム・エイカーズの2人体制となります。エイカーズは昨年プレーオフ前に復帰できており、今年は怪我なくシーズンを通して活躍することに期待したい。



2022-17lar-03
WR クーパー・カップ


 昨年レシーブ三冠(回数 ヤード TD)を達成し攻撃MVPを獲得したクーパー・カップ オフに3年80Mの大型契約延長を勝ち取りました。QBスタッフォードとのホットラインで一気にリーグを代表するレシーバーとなりました。今年も縦横無尽にフィールドを使いTDまで一気に持っていけるレシーブを見せたい。

 WR 


 今年コンビを組むのはアレン・ロビンソンです。昨年までベアーズのエースWRとして活躍したディープスレットレシーバーです。ラムズと3年46.5Mで契約しました。ベアーズではQBに恵まれなかったところがあるレシーバーだったので、こちらも一気にリーグトップクラスになるポテンシャルがあります。楽しみな補強となりました。

 3番手はヴァン・ジェファーソンが昨年に引き続き務めることになります。3番手とは言え昨年は802レシーブヤード 6TDでしっかり主力として活躍しました。今年も信頼できるターゲットとなることでしょう。



 昨年終盤でACLを断裂して離脱したロバート・ウッズはタイタンズにトレードで移籍 そのウッズの穴埋めをしたオデル・ベッカムJr.は現在未契約となっています。ベッカムは昨年チャンピオンシップでこちらもACL断裂となりました。離脱者が出たチームが獲得にのりだすかもしれませんね。



 TE 
2022-17lar-04
TE タイラー・ヒグビー

 先発は昨年に引き続きタイラー・ヒグビーとなります。信頼度の高いクラッチ力もあるレシーブを見せてくれる選手です。今年も活躍を期待したい。

 2番手以降が実績のない選手ばかりで、ヒグビーが離脱した場合はTEは不安になるので、怪我なくシーズンを通した活躍をお願いしたい。



 OL 


 昨年素晴らしいプロテクションを見せたOLですが、LTアンドリュー・ウィットワースが引退 Gオースティン・コルベットがパンサーズに移籍となり、2人の抜けた穴をどう埋めるかが今年の課題となります。



 Tウィットワースの抜けたLTにはジョセフ・ノートブームが入ることとなり3年40Mで再契約をしました。先発経験が17試合の選手にこの金額は思い切ったなぁという感じがします。先発LTと考えたら安いことは安いがしっかりプロテクションできると踏んでの契約なので期待に応えてほしいですね。

 Cブライアン・アレンとも3年契約をむすんで流出を防いでいます。Gコルベットの代わりは3巡目指名のローガン・ブラスがそのまま即戦力として先発を務めてくれることに期待したい。

 昨年から比べると大分不安要素は多いユニットかなと思います。

 ※追記 

 新人Gローガン・ブラスはACL・MCL断裂の大怪我でシーズンエンドとなってしまいました。戦力として期待していただけに残念な離脱となりました。開幕に向けGの戦力状況は不安ですね。



 Kマット・ゲイは昨年FG成功率94.1%を記録。リーグ2位の成績となり初めてのプロボウル選出となりました。今年も安定したキックを期待。

 スペシャルチーム 


 10年所属していたPジョニー・ヘッカーを解雇しました。オールプロ プロボウル共に4回選出されたパンターでしたが、近年はキック力がちょっと落ち気味でした。サラリーの圧迫も要因となり解雇となりました。残念ですが新天地のパンサーズで心機一転頑張っていただきたい。



 【守備編】 

2022-17lar-04
   放出・離脱選手  右の番号:NFL TOP100
   補強選手     新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



2022-17lar-05
DL アーロン・ドナルド
 DL 


 アーロン・ドナルドはQB以外での最高額となる3年95Mで契約を延長しました。3度の守備MVP獲得 MVPが漏れたシーズンも候補として得票されている選手で、オールプロ7回 プロボウル8回選出の最強の守備選手です。もらって当然の最高額と言えるでしょう。

 キャリア8年で98.0サックを決めており、今シーズンは100サック到達は間違いないだろう。中央配置でこれだけサックを量産できるのはドナルドだからとしか言いようがない。真正面でガッチリブロック出来なければ最後、止められることはできない突進力です。

 昨年はチャンピオンシップ スーパーボウルで相手の攻撃をドナルドが止めて試合を決めました。やっぱりドナルドだなと思わせるプレイでした。今年もMVP候補になるのは街がないだろう。

 2番手はグレッグ・ゲインズ アショーン・ロビンソンの争いとなることでしょう。先発かローテーションメンバーかという争いになります。昨年4.5サックを記録し、参加スナップ数も多かったゲインズが有利かなと思われます。



 EDGE 
2022-17lar-06
EDGE リオナード・フロイド

 先発が確定しているのは昨年9.5サックを記録したリオナード・フロイドのみとなっています。昨年も序盤は一人でEDGEで奮闘しており、シーズン途中にボン・ミラーをトレードで獲得し、強力なパスラッシュコンビとなりました。



 ボン・ミラーが移籍となり、またコンビを組む選手がいなくなってしまいました。テレル・ルイス ジャスティン・ホリンズの若手が成長してくれるといいのですが、変わらなかった場合補強がほしいところではありますね。



2022-17lar-07
LB ボビー・ワグナー

 LB 


 シーホークスを解雇されたボビー・ワグナーが5年50Mで獲得しました。昨年からずっと薄い選手層だったLBに強力な戦力がきました。オールプロ6回 プロボウル8回選出されたリーグを代表するLBです。シーホークス解雇はオーバーサラリーでトレード先が見つからなかったこと。

 32歳のベテランとはなりましたが、10年連続100タックル以上を記録を継続している選手で、まだまだトップレベルの選手です。文字道理守備の中心としてコントロールして欲しいですね。

 コンビを組むのは2年目のアーネスト・ジョーンズとなります。昨年途中から先発となりいい反応を見せるLBです。こちらも飛躍が期待される選手です。



 CB 
2022-17lar-08
CB ジェイレン・ラムジー
 ジェイレン・ラムジーは昨年3度目のオールプロ 5度目のプロボウルに選出されました。マンカバー力はリーグNo.1といってもいい選手でしょう。相手のエースWR封じのプロです。ラムジーが止められなかったら仕方がないと思える選手です。

 今年は相方だったダリアス・ウィリアムスがジャガーズに移籍となり、コンビを組むのはデビッド・ロング ロバート・シェルのどちらかになるでしょう。どちらもまだ実績が乏しく、ラムジーの反対側ということで狙われることでしょう。ここでどれだけ耐えられるかが今年のパス守備の鍵を握りそうです。

 NBにはトレードでトロイ・ヒルを呼び戻しました。しかしヒルもスーパーボウル制覇の年だけ居なかったのは残念ですね。。。運がない。中央のパスカバーはヒルがいれば安心でしょう。



 S 
 FSテイラー・ラップ SSジョーダン・フラーの布陣は昨年と変わりません。昨年はラップがプレーオフ離脱となりスーパーボウルでプレイできなかったのは悔しかったことでしょう。今年は怪我なく2人ともプレイできることを期待したい。



 昨年離脱者が多くなり現役復帰でラムズを助けたエリック・ウェドルは再び引退生活に戻りました。ウェドルが居てほんとプレーオフは助かりましたね。おつかれさまでした。



 スケジュールと展望


 スケジュール 

2022スケジュール29lar

 開幕戦の相手はビルズとなりました。2022年シーズン最初の試合どちらがいいスタートを切るか非常に楽しみな一戦です。熱戦を期待したい。

 今年もNFC西は混戦が予想されます。序盤にカーディナルス 49ersのアウェイ戦を控えており、ここで連勝できればかなりのアドバンテージが得られることでしょう。この2戦は勝ちたいですね。

 AFC西と当たるスケジュールということもあり、どの試合も気を抜けない感じですね。チャンピオンチームだけあって、相手の昨年の勝ち星は一番多いスケジュールです。果たしてこの対戦相手で2連覇ができるでしょうか。


 展望 

 昨年よりも良い点 
  • RBが揃って開幕
  • WRロビンソンの補強でWRカップとのコンビは楽しみ
  • LBワグナーの補強でLB強化
 昨年よりも不安な点 
  • TEの控えが居ない
  • OLは弱体するかも
  • EDGEがまたフロイド頼りになりそう
  • CBラムジーの反対側が狙われそう
  • スケジュールがかなりきつい
 今年の戦力状況を見るとOLと守備の弱体化がちょっと不安を感じます。OLは昨年の完璧な状態は維持するのは難しいでしょう。これによりQBスタッフォードのパフォーマンスに変化が出ないことを願いたい

 EDGE CBの先発が現時点で何とも言えない状態です。EDGEフロイド CBラムジーのコンビを組む選手がどうなるかここも気になります。

 昨年と比べるとRBが揃っていることと、WRロビンソンの存在は大きいでしょう。そして層が薄かったLBにワグナーが加入したのは間違いなくプラスです。ちょっと昨年より戦力的には劣るかもしれませんが十分連覇が狙える戦力ではあると思います。

 ただ今年のスケジュールはかなり厳しいところがあります。強敵と当たりすぎなので、いい勝負となる試合が多すぎます。今年は勝ち運に恵まれなかった場合プレーオフを逃す可能性も十分考えられます


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