9/6最終更新 QB・RB・CB・S 追記あり


 過去の戦績と
 昨年のチームスタッツ

 過去5年間の成績 

年度  勝   負  備考
2021 10 7 地区3位
CC敗退
2020 6 10 地区2位
2019 13 3 地区1位
SB敗退
2018 4 12 地区3位
2017 6 10 地区2位

 QBジミー・ガロポロが怪我をするかしないかで成績が山あり 谷ありとなっています。谷の部分は怪我をして、山の時はシーズン通してプレイしたというわかりやすい成績となっています。ガロポロ自体はすごい突出したQBというわけではないのですが、ゲームコントロール能力の高さで勝ち星を積み重ねられる選手なのでしょう。

 今年はガロポロが残留していますが、チームの方針としては2年目QBトレイ・ランスを先発で使いたい。果たしてどちらを選択するのか気になるところです。


 2021チームスタッツ 

2021チームスタッツ-031sf

 昨年はWRディーボ・サミュエルが序盤はWRとして大活躍し、中~終盤にかけてはRBも兼務でラン攻撃をし、攻撃は戦略サミュエルと言っていいレベルで、とにかくボールを持っていた記憶しかありません。一人で攻撃の軸となっていた印象が強いシーズンでした。



 サミュエルはこのめちゃくちゃな起用法に不満を募らせ、今オフはトレードを要求していますが、今のところはチームに残っています。この落とし所も気になるところです。

 守備はラン・パスどちらもTOP10のスタッツを記録し、強力な守備ユニットを形成しました。特にパスラッシュが強い印象で、それがパス守備にも良い影響が出ていたのだと思われます。チームの要であるLBフレッド・ワーナーもランストッパーの他縦横無尽の活躍でした。LBの中心人物のいるチームは総じて守備が良いですよね。


 コーチ陣


コーチ名 年齢
HC カイル・シャナハン 43
OC

DC デメコ・ライアンズ 38

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HC カイル・シャナハン

 6年目を迎えるカイル・シャナハンHC ガロポロの使い方がうまいと言っていいのか、居ない時にもう少し勝ち星を拾ってほしいという 極端な成績を取っているからこその個人的意見です。

 今年はOCだったマイク・マクダニエルがドルフィンズのHCに招聘され、OCは不在となります。元々プレイコールはシャナハンHCが務めていたので、その点は問題ないが、OC不在で2年目のQBトレイ・ランスは育つのか気になるところです。

 DCは今年もデメコ・ライアンズが務めます。昨年は守備が素晴らしいパフォーマンスを見せました。今年もこの守備を維持してほしい。ライアンズは2015年までプレイヤーをしており、10年のキャリアで970タックルを記録 プロボウル2回選出のLBでした。テキサンズ時代はリーグを代表するLBでしたねぇ。

 ドラフト加入選手


順位 ポジション 選手名 大学名
2 61 EDGE ドレイク・ジャクソン USC
3 93 RB テリオン・デービス-プライス LSU
3 105 WR ダニー・グレイ SMU
4 134 T スペンサー・バーフォード UTSA
5 172 CB サミュエル・ウォマック Toledo
6 187 T ニック・ザケル Fordham
6 220 DL カリア・デイビス UCF
6 221 CB タリク・カストロ-フィールズ Penn State
7 262 QB ブロック・プーディ Iowa State

2022 Draft61
2巡目 EDGE ドレイク・ジャクソン

 1巡目は昨年トレイ・ランスを指名するために放出しています。2巡目でEDGEドレイク・ジャクソンを指名。正直今EDGE余っているのに増やしてどうする気?という指名でした。指名したのはいいけど、出場機会がもらえるのかはなんとも言えない指名となりました。

 詳しくはドラフト記事を御覧ください



 ロースター


 【攻撃編】 

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   放出・離脱選手  右の番号:NFL TOP100
   補強選手     新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



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左 QB ジミー・ガロポロ
右 QB トレイ・ランス


 QB 


 今年の開幕先発はトレイ・ランスが有力とされています。昨年のドラフトで1巡目3つ使って取った選手なだけに、フランチャイズQBになってもらわないといけないQBです。

 昨年はまだプレイに粗さが目立った感じで、パス精度の成長が見えなければちょっと厳しいところです。ただスポット起用のQBキープなどはなかなか良かった印象ですので、パスとQBキープをバランスよく出して上手く進める攻撃を目指してほしい。



 ジミー・ガロポロは移籍を目指していましたが、トレード先が見つからず、今年はサポートに回ることになりそうです。ただ実績は十分で勝てるQBなのでもったいないところはありますね。サラリーと怪我が多いこと、オフに肩の手術をおこなったことなどが重なった結果、敬遠されてしまったみたいです。

 出場したシーズンは10勝以上をしプレーオフでもスーパーボウル進出 チャンピオンシップ進出としっかり勝ち上がっているのもポイントです。これが武器というものはあまりあるQBではないのですが試合巧者で勝てるQBであることは間違いありません。先発試合での成績は33勝14敗で勝率7割超えですからね。

 ランスの成長が見られない場合はガロポロがリリーフということも考えられるでしょう。うまく2人のQBを起用していきたい。

 ※追記 



 チームはジミー・ガロポロと契約を見直し1年契約を結び直しました。サラリーは下がりましたが、大幅にキャップが下がったことにより、トレード相手が見つけやすくなったとも言えます。ただトレード拒否も可能の契約で、来年確実にFAとなれる条件も含まれているそうです。ガロポロ自信が納得するチームでなければ移籍はないでしょう。ガロポロにとっては解雇されて、今から就職活動をするより、確実なサラリーとじっくり移籍先を選定できるというのが利点なのかなと思われます。出場によるインセンティブもあるので、サラリーは上がる可能性も十分あるようですしね。



 RB 
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FB カイル・ユーズチェック

 2年目のイライジャ・ミッチェルがエースとなります。昨年は離脱期間もあり11試合の出場でしたが、963ランヤードを記録 加速力が高くすぐマックススピードまであげることができ、カットバックをしてもスピードが落ちないのが特徴的なランです。今年はフル出場でランヤードトップ戦線に繰り出してほしい

 2番手はジェフ・ウィルソンが有力ですが、ジャマイカル・ヘスティ トレイ・サーモンなども昨年離脱者が多かった時に穴を埋める活躍をしたRBでした。3巡目指名でもテリオン・デービス-プライスを獲得しており、RBも層はかなり厚い。毎年怪我人が多く出るポジションなので、全員に出番が回ってくる可能性も十分ある。怪我人が出ないことが一番なのですがね。

 この驚異のラン攻撃を生み出しているのはFBカイル・ユーズチェックのリードブロックがあるからこそです。なかなか目立つポジションではないのですが、ユーズチェックはFBとして最高サラリーの5年27Mで昨年契約、それだけ出す価値のある選手です。ランの道をこじ開けるプレイは注目してみても面白い選手なので、一度ユーズチェックだけ観察して見るのもおすすめです。レシーブ能力もあるのでセーフティバルブでのランアフターキャッチも期待できる選手です。

 ※追記 

 ジャマイカル・ヘスティ トレイ・サーモンを解雇しました。昨年怪我人が多かったポジションなので、ちょっと層を薄くしたのは疑問なところはあります。



 WR 
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WR ディーボ・サミュエル


 今オフ契約問題で度々話題となっていたディーボ・サミュエル キャンプ前に3年73.5Mの契約延長を結ぶことができました。

 昨年はレシーバーとしてだけではなく、RBのポジションでの起用もされ、戦略サミュエルと言われるくらい攻撃の軸としてレシーブ1405ヤード ラン365ヤード 14TDを記録し初のオールプロに選出されました。流石に無茶させすぎたことで、サミュエルもこの起用方に疑問を呈しており、今年はレシーバー一本となるのかなと思われます。サミュエルにRBさせないように現RBは頑張っていただきたい。

 コンビを組むのは今年もブランドン・アユークとなります。昨年あ826レシーブヤードを記録。ランアフターキャッチでヤードを稼ぐスピードタイプのWRです。エンドアラウンドなども得意で策を凝らす攻撃にぴったりの選手です。

 正直変化球タイプのWRで固めているところがあるので、QBランスよりもガロポロの方があっているユニットなのかもしれませんね。



 TE 
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TE ジョージ・キトル


 ジョージ・キトルは昨年は3度目のプロボウルに選出されました。オールプロにも選出経験のある、リーグを代表するレシービングTEです。体格差を活かしたレシーブと強引が突破力が武器の選手で、信頼度抜群のレシーバーです。49ers内では一番の正統派レシーバーかもしれません。

 2番手のロス・ドウェリーはどちらかというとブロッキングメインで起用されています。今年も起用方法は変わらないことでしょう。



 OL 
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T トレント・ウィリアムス



 昨年のOLのプロテクション ランブロックはリーグトップクラスでした。しかし今年はCアレックス・マックが引退 Gレイクン・トムリンソンが移籍となり、その穴埋めがうまくいくかが今年の鍵を握りそうです。どちらも穴埋め補強はせず、現有戦力から穴埋め選手を決めるらしく、Cは無名の実績なしの選手が務める可能性が高いようです。今年の不安要素の一つに挙げられることでしょう。

 Tはトレント・ウィリアムスとマイク・マクリンチーが昨年と変わらず先発の予定です。ウィリアムスは9年連続プロボウルに選出中で、オールプロは昨年初めて選出されました。リーグを代表するLTです。今年もパスプロテクションは問題なさそうですね。



 スペシャルチーム 
 Kロビー・ゴールドは昨年の成功率は87.0%と安定したキックを見せています。今年で40歳となりますが、まだまだ衰え知らずです。

 Pミッチ・ウィシュノフスキーはキック力はリーグ平均レベルですが、コントロールパントはまずまずでした。プロボウルレベルまではまだまだな感じはあるので、もっとレベルが上がってほしい選手です。



 【守備編】 

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   放出・離脱選手  右の番号:NFL TOP100
   補強選手     新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



 DL 
 昨年先発だったD.J・ジョーンズはブロンコスへ移籍となりました。今年の先発はアリク・アームステッド ジャボン・キンロウのコンビが務めることになりそうです。

 アームステッドはEDGEでも起用されている選手ですが、パスラッシュ ランストップにも長けています。中央からのプレッシャーに今年も期待したい。

 キンロウは昨年怪我で序盤で離脱となり復活をかけるシーズンとなります。ドラ1巡目指名選手としてもう少し結果を出したいところです。

 ローテーションメンバーはチャールズ・オメニフが務めると思われます。他にも選手はいるので生き残りをかけた競争は激しそうです。



 EDGE 
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EDGE ニック・ボサ
 先発はニック・ボサ サムソン・エブカンが昨年同様務めることとなるでしょう。

 ボサは昨年15.5サックを記録 リーグ最多の21ロスタックルも記録し2度目のプロボウル選出となりました。今年は更に記録を伸ばせば守備MVPもみえてくるでしょう。十分狙えるポテンシャルはあるので期待したい。

 エブカンはあまり記録は残せていない選手ではあるので、キャンプの出来次第では先発が変わる可能性もあるかもしれません。

 ローテーションでケリー・ハイダー キモコ・ターレイ 2巡目指名のドレイク・ジャクソンなどがおり、ちょっと過剰補強すぎるんじゃないかなと思うメンバーが揃いました。どう起用するのかはDCの手腕次第でしょうね。うまく使い分けられるんでしょうかね?



 LB 
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LB フレッド・ワーナー

 先発はフレッド・ワーナーが確定 アジーズ・アル-シャイア ドレ・グリーンロウが2番手を争うことになりそうです。

 ワーナーは昨年はチーム最多の137タックルを記録しチームの守備の軸として働きました。プロボウル・オールプロ選出経験があり、昨年は選出とはなりませんでしたが、昨年も十分力を見せたシーズンでした。今年もチームの中心選手として活躍が期待されます。

 アル-シャイアは昨年ブレイクした選手で102タックルを記録しました。グリンローは昨年怪我で3試合の出場にとどまっている間にアル-シャイアが穴を埋めきった形となりました。競争となるでしょうけど、昨年のパフォーマンスを見るとアル-シャイアが有利かなとは個人的に思います。



 CB 
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CB チャーバリウス・ウォード

 補強したチャーバリウス・ウォードとエマニュエル・モズリーが先発となるでしょう。

 ウォードは昨年までチーフスのエースCBとして活躍し、相手エースWRとの競り合いでも互角に張り合うことができる選手です。ちょっと怪我で離脱が多いので、そこだけは気をつけてほしい選手です。

 モズリーもマンカバーに長けている印象ですがこちらも怪我が多い、どちらも怪我で離脱しないことだけが心配な点ですが、昨年よりもパス守備は強化と言っていいでしょう。

 昨年までNBを務めていたケイワン・ウィリアムスが移籍となり、その代わりとなる選手が誰になるのか現状不明です。中央のパス守備はウィリアムスで安定していたので、穴を埋める存在が出てくること願いたい。

 ※追記 

 ジェイソン・ベレットがPUPリストスタートとなりました。DB陣の離脱者が目立っていることもあるので、これ以上は離脱者を出したくないところですね。



 S 
 FSはジミー・ウォードが務めます。元々CBが本職だっただけにパスカバーには長けています。今年も最後の砦としてパスカバーとタックルで堰き止めてほしい

 SSはジャキアス・タートがイーグルスに移籍となってしまい。補強したジョージ・オーダム タラノア・フファンガが争う事になりそうだが、昨年よりも戦力ダウンは否めないかもしれません。タートの穴埋めができるかがDB陣の鍵を握るかもしれません。

 ※追記 

 ジミー・ウォードはPUPリストスタートとなり序盤戦欠場の見込みのようです。DB陣のリーダー的存在の序盤離脱は痛いところです。なんとかこの穴を埋めきって戻ってくるのを待ちたい。



 スケジュールと展望


 スケジュール 

2022スケジュール31sf

 AFC西とNFC南と当たりかなり厳しいスケジュールとなります。昨年のように同地区から3チームプレーオフに出ることは結構難しいかもしれません。

 同地区も戦力が拮抗していることもあり、今年は昨年にも増して激しい争いが予想されます。同地区対決で負け越したら今年はプレーオフを逃す可能性はありそうです。


 展望 

 昨年よりも良い点 
  • 怪我人が多かったRBが戻ってくる
  • CBウォードの補強でパス守備が更に強化
 昨年よりも不安な点 
  • QBランスの2年目の成長度合い
  • Cマック引退後だれが先発C?
  • SSの戦力ダウン
 今年は良くも悪くもQBランスが開幕先発でどうなるかにかかっているでしょう。控えに昨年の先発だったQBガロポロが控えているので、うまく行きそうもなかった時すぐ方針転換することができるのは、上記には書いていませんがいいところなのかもしれません。

 昨年RBが毎試合変わっていたレベルでRBの離脱が多かったので、最初は全員揃うことはプラスでしょう。

 Cマックの穴埋めが誰になるのかよくわからない状態です。しっかり後釜を育てているとは思いたいが蓋を開けてみるまでわかりません。

 DB陣はCBウォードの補強とSタートの移籍で相殺される感じかなぁと。エースCB補強と考えるとプラスの方がおおきいかもしれませんね。守備は今年も昨年レベルを維持できていると思います。

 最初に書いた通りQBランス次第です。攻撃ユニットも守備も戦力は十分揃っているので、プレーオフを狙えるチームなのは間違いありません。とにかくQB次第です。


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