9/11最終更新 OL・S 追記あり


 過去の戦績と
 昨年のチームスタッツ

 過去5年間の成績 

年度  勝   負  備考
2021 9 8 地区2位
2020 12 4 地区1位
DP敗退
2019 13 3 地区1位
WC敗退
2018 13 3 地区1位
CC敗退
2017 11 5 地区1位
DP敗退

 QBドリュー・ブリーズが引退となった初年度のシーズンは勝ち越しはしたものの、地区優勝は4連覇でストップとなりました。ブリーズの偉大さを改めて感じるシーズンだったのかなと思います。

 開幕先発のQBジェイミス・ウィンストンが前半戦最後の方でシーズンエンドとなってしまったのが非常に痛かったですね。そんな状況でもなんとか勝ち越しにもっていったのはチームの地力があったということでしょう。今年はウィンストンが怪我をしないことを祈りたい。


 2021チームスタッツ 

2021チームスタッツ-026no

 QBドリュー・ブリーズのハイパーオフェンス時代と一変し、昨年はランのプレイセレクションが非常に多かったです。ただRBアルヴィン・カマラがそれに応える活躍は出来ておらず、ちょっと無理に頼りすぎたのかなと思う攻撃でした。パスヤードも最下位となり、攻撃は全体的に苦しんだシーズンでした。

 守備は攻撃とは対照的に素晴らしいスタッツを挙げ、勝ち越しに持っていったのは守備のおかげだったと言えるでしょう。ターンオーバーも多いし、文句の付け所がないと思います。今年もこの守備を維持しつつ、攻撃がQBジェイミス・ウィンストンの復活で改善されれば、面白いチームとなることでしょう。

 コーチ陣


コーチ名 年齢
HC デニス・アレン 50
OC ピート・カーマイケル 51
DC ライアン・ニールセン 43
DC クリス・リチャード 43

2022-22no-01
HC デニス・アレン



 15年間セインツのHCを務めたショーン・ペイトンが勇退となりました。ブリーズ引退後1年がんばりましたが、もう一度作り直しという作業をするというのはなかなか難しいですよね。いい引き際だったのかもしれません。通算152勝89敗 プレーオフ9回 2009年にスーパーボウル制覇 名HCと言っていいコーチでした。おつかれさまでした。



 今年のHCはデニス・アレンがDCから昇格となりました。2015年から7年守備コーチとDCを務めてきており、チームのことは熟知している存在です。1度レイダースのHCを務めた経験はありますが、残念ながら成績が残せず解任となりました。今回はペイトンの采配を近くで見て同じチームを率いるので前回のHCのようにはいかないはずだと思いたい。

 OCは昨年に引き続きピート・カーマイケル 新DCにはライアン・ニールセン(DLコーチ兼任)クリス・リチャード(DBコーチ兼任)の共同DCとなりました。攻撃の改善はカーマイケルに託されていますので結果を残してほしい。守備はアレンHCがトップとして、昨年同様のスタイルで行くことになるでしょう。


 ドラフト加入選手


順位 ポジション 選手名 大学名
1 11 WR クリス・オラーベ Ohio State
1 19 T トレバー・ペニング Northern Iowa
2 49 CB アロンテ・テイラー Tennessee
5 161 LB ディマルコ・ジャクソン Appalachian State
6 194 DL ジョーダン・ジャクソン Air Force

2022 Draft11
1巡目 WR クリス・オラーベ

 1巡目指名でWRクリス・オラーベを獲得 セインツの弱点であるWRを補強となりました。復活するであろうWRマイケル・トーマスとのコンビでハイパーオフェンス復活を期待したい。

 同じく1巡目指名でTトレバー・ペニングを獲得 Tテロン・アームステッドが移籍した穴を埋める選手として期待がかかります。

 詳しくはドラフト記事を御覧ください



 ロースター


 【攻撃編】 

2022-22no-03
   放出・離脱選手  左の番号:背番号
   補強選手     新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



2022-22no-02

 QB 


 先発はジェイミス・ウィンストンとなります。昨年は開幕先発から5勝2敗と好調な出だしだったのですが、ACL断裂でシーズンエンドとなり悔しいシーズンとなりました。その後リリーフしたトレバー・シーミアンはなかなか苦しくチームのパス成績は最下位となってしまいました。

 この好調な出だしの結果2年28Mで再契約となり再び復活のチャンスをもらうこととなりました。元ドラフト1位指名QBとして遅咲きながら開花となるか注目のシーズンとなるでしょう。

 バックアップにはアンディ・ダルトンを補強しました。昨年はベアーズで開幕先発をつとめました。



 RB 
2022-22no-03
左 RB マーク・イングラム
右 RB アルヴィン・カマラ




 RBアルヴィン・カマラはプロボウル前日にナイトクラブで客に暴行を働いたことで出場停止となる可能性があります。ただまだ処分は下っていません。ラスベガス開催のプロボウルではしゃいだとは言え、暴行はあかん。5年連続プロボウルRBが不在となるとはランは苦しみそうです。処分がいつくだされるかも気になるところですね。

 もし不在となった場合はベテランRBマーク・イングラムに頑張ってもらうしかありません。昨年レイブンズ解雇後セインツに戻ってきましたが、7試合で260ランヤードとなんとも言えない成績でした。33歳を迎えるシーズンでエースRBとしての力を出すのは正直むずかしいだろう。カマラの不在となった時だけでも全力投球で力を振り絞ってほしい。



 WR 
2022-22no-04
WR マイケル・トーマス


 昨年足首の負傷で全休となったマイケル・トーマス。今年は復活のシーズンとなるかがチームの攻撃の鍵をにぎることでしょう。2019年にNFL記録となるシーズン149レシーブを記録し、リーグを代表するオールラウンドレシーバーとして名を広めました。QBはドリュー・ブリーズからウィンストンに変わりましたが、十分同じ記録を残せる力は残っているはずです。復活を期待したい。



 今年はジャービス・ランドリーを補強しました。ブラウンズから解雇されましたが、5回のプロボウル選出経験のあるこちらもオールラウンドでなんでもこなせるレシーバーです。トーマスとの新コンビの期待度は高い。

 もう一人のレシーバーは1巡目指名のクリス・オラーベが有力となりそうです。ディープスレットで使えるタイプみたいなので、ランドリーがスロットに入るということになるでしょう。
 
 昨年の主力レシーバーだった、デオンテ・ハリス マークウィス・キャラウェイは控えとなりそうです。3番手くらいであれば使いやすいところだったんですが、今年は出場機会は減りそうです。シーズン中にトレード要請もあるかもしれませんね。



 TE 
2022-22no-05
TE/QB テイサム・ヒル



 昨年までQBとしての起用が多かったテイサム・ヒルですが、今年は本格的にTEとしての起用をすることとなりました。正直常設QBとしての成績はよくありませんでしたので、この起用法のほうがいいのかもしれませんね。

 昨年はTEがイマイチだったこともあり、ヒルの常時TE起用が補強ということになるでしょう。一年固定ポジションでどこまで記録を伸ばせるのか気になるところです。

 2番手以降は誰になるかわかりません。3年目のアダム・トラウトマンが最有力なのかなと思われます。



 OL 
2022-22no-06
RT ライアン・ラムジック



 昨年はGアンドラス・ピート Tテロン・アームステッドの離脱でプロテクションは例年から比べると苦しんだシーズンでした。アームステッドは今年ドルフィンズに移籍となっています。プロボウル3回選出のリーグトップクラスだったので、後釜をなんとかしなければなりません。

 ということで1巡目指名でTトレバー・ペニングを指名となりました。RTライアン・ラムジックとコンビとなりLTを任されることになるでしょう。アームステッドの穴がこれで埋まればプロテクションは問題ないでしょう。離脱が多かった昨年よりは強化されたユニットとなることでしょう。

 ※追記 



 先発の予定だった1巡目Tトレバー・ペニングが靭帯断裂で怪我人リスト入り、手術が成功し11月上旬の復帰を目指します。控えとして加入していたGフォレスト・ランプはシーズンエンド。開幕からOLの離脱者が目立ちちょっと不安ですね。



 スペシャルチーム 
 Kウィル・ルッツは昨年開幕前に怪我でシーズンエンドとなりました。2019年プロボウル選出キック精度も良いキッカーなので復活を期待したい。

 昨年キッカーを務めたブレット・マーハーは現在未所属です。昨年のFG成功率88.9%とルッツの穴を埋めてくれた選手なので、どこか拾われるといいですね。



 【守備編】 

2022-22no-04
   放出・離脱選手  左の番号:背番号
   補強選手     新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



 DL 
 先発はデビット・オニヤマタが確定 2番手・ローテーション争いはシャイ・タトル ケンタビウス・ストリートとなることでしょう。

 オニヤマタはパワープッシュでOLを押し込む能力が高くQBにプレッシャーをそのままかけられる選手です。DLの軸として今年も期待したい選手です。



 EDGE 
2022-22no-07
EDGE キャメロン・ジョーダン
 キャメロン・ジョーダンは昨年12.5サックを記録し、5年連続7度目のプロボウル選出となりました。昨年はキャリア100サックも記録し殿堂入り候補になることは間違いない選手です。

 とにかくパワフルで、ブロックを押し込みまくり、外からだけでなく中央からも飛び込んできます。DT並の体格ながら瞬発力もあり、QBへのプレッシャーは半端ないです。今年もセインツのパスラッシュを牽引してくれることでしょう。

 コンビを組むのは昨年9.0サックを記録したマーカス・ダベンポートが有力でしょう。ただ若手選手も多くうかうかしていたら逆転ということもありえるので気を引き締めたいところです。

 昨年の1巡目指名のペイトン・ターナーは1年目は力を発揮出来ず離脱となったので、今年巻き返しを図りたい。



 LB 
2022-22no-08
LB デマリオ・デービス

 デマリオ・デービスは昨年もチーム最多の105タックルを記録し、オールプロセカンドチームに選出されています。

 ランストップはもちろんブリッツ能力も高く、昨年は13ロスタックルを記録しています。今年33歳を迎えますが、まだまだ素早い反応は衰えておらず、セインツのラン守備の要として今年も活躍が期待されます。

 コンビを組むのが決まっておらず、2年目のピート・ワーナーが有力とされています。ただ無名若手選手の台頭もあるかもしれません。



 CB 
2022-22no-09
CB マーション・ラティモア

 マーション・ラティモアは3年連続プロボウルに選出されました。マンカバーでもゾーンカバーでもトップクラスの実力を発揮できる反応の良いCBです。今年もエースWRを封じる役として活躍が期待されます。

 コンビを組むのは2年目のポールソン・アディーボとなるでしょう。昨年は全試合先発出場し3INTを記録しています。今年はさらに記録が伸びることが期待される選手です。

 控えにはP.J・ウィリアムス ブラッドリー・ロビーの先発経験が豊富な選手の他 2巡目指名のアーロン・テイラーもかなり充実なユニットとなっています。



 S 
2022-22no-10
S タイラン・マシュー


 今年のセインツはかなりSの補強が充実しています。まずはタイラン・マシューと3年33Mで契約しました。昨年まではチーフス所属で2年連続3回目のプロボウルに選出 オールプロにも3回選出経験がある、リーグを代表するSです。

 ポジションとしてはSSですが、パスカバーも良く昨年は3INTを記録、とにかく反応が良く、守備範囲も広い選手です。今年30歳を迎えますが今がピークな選手でしょう。



 FSとしてマーカス・メイを補強しました。昨年まで先発だったマーカス・ウィリアムスがレイブンズに移籍となりの穴埋めとして補強となりました。

 メイは昨年までジェッツに所属 昨年は怪我で6試合の出場にとどまりましたが、パスカバー能力の高い選手で、能力はプロボウル選手レベルと言っていいでしょう。ウィリアムスの穴埋めは間違いがない。

 NBはチャウンシー・ガードナー-ジョンソンが今年も務めることになるでしょう。スロットWR対応の能力は高く中央のパスカバーに長けている選手です。ただ良く相手選手を煽って乱闘を起こしやすい性格なのでもう少し抑えてほしいが・・・

 昨年までチーフス所属のダニエル・ソレンセンも補強しており、ソレンセンが控えに回りそうというちょっともったいないレベルの層の厚さとなりました。



 昨年先発だったウィリアムス そしてマルコム・ジェンキンスが引退ということもあり、ユニットとしてはほぼ総入れ替えとなったことで、連携がとれるかという不安もあり過剰補強となったのかもしてませんね。ただ楽しみなユニットとなりました。

 ※追記 



 チャウンシー・ガードナー-ジョンソンがイーグルスにトレードで移籍となりました。NBとして安定したパフォーマンスを披露している選手だったのでちょっと残念ですが、これでダニエル・ソレンセンがNBとして穴埋めしてくれることでしょう。



 マーカス・メイが銃器による荷重暴行の疑いで逮捕となりました。現状はロースターに残っており、開幕戦は出場となるようです。ただ事件が事件なので今後なんかしらの処分があるかもしれません。いまいちどういう状態の犯罪なのかもよくわかりませんしね。銃をぶっぱなしたのか、どうなのか・・・今後わかることでしょう。



 スケジュールと展望


 スケジュール 

2022スケジュール26no

 開幕から同地区3連戦があります。3連勝してアドバンテージを取れるのが理想ですね。逆に3劣敗だけは避けたい。優勝するためにはここでバッカニアーズだけには勝っておきたいところです。

 バイウィークがWeek14と深い位置なので、スタミナ配分を間違えないようにしたい。特に中盤戦は大事に行きたいところです。


 展望 

 昨年よりも良い点 
  • QBウィンストンの復活
  • WRトーマスの復活 WRランドリー補強でWRの層はかなり厚くなった
  • Sマシューの他補強で充実なユニットに
 昨年よりも不安な点 
  • RBカマラの出場停止はどうなるか?
  • Tアームステッドの移籍
  • LBの層は薄い
 QBウィンストン WRトーマスの復活となれば攻撃は間違いなく良くなることだろう。WRランドリーも補強したことで弱点だったWRの層問題は一気に解決となることだろう。

 RBカマラの出場停止がどうなるかによってランは厳しいことになる。もし出場停止となった場合はRBイングラムの頑張り次第です。Tアームステッドの移籍は残念ですが、昨年全休で補強もしたので、昨年よりはプロテクションは良くなるとは思いたい。

 守備はSマシューの他余剰するほど補強しました。怪我人が出ても安心ですが、4人先発級の選手をどう使うかは悩みどころかもしれない。LBの層の薄さは気になりますが、離脱しなければ問題はない

 昨年はQBウィンストンの穴埋めが出来ず失速、QBウィンストンの復活とWRトーマスも戻ってくれば戦力は大分上がるだろう。プレーオフ争いには加わってくるチームだろう。


【NFL 選手名鑑2022】8/31発売!