9/11最終更新 WR・S 追記あり


 過去の戦績と
 昨年のチームスタッツ

 過去5年間の成績 

年度  勝   負  備考
2021 9 8 地区2位
WC敗退
2020 4 11 1 地区4位
2019 9 7 地区1位
WC敗退
2018 9 7 地区2位
DP敗退
2017 13 3 地区1位
SB制覇

 2020年のチームの不調により、QBカーソン・ウエンツを放出し、昨年は1からチームの作り直しと思われていたシーズンでしたが、2年目QBジェレン・ハーツが想像以上のパフォーマンスを見せ、プレーオフに滑り込む見事なシーズンだったと思います。正直勝ち越しを予想していた人はファン以外ではいなかったとは思います。

 ただまだQBハーツはこのままフランチャイズQB確定というわけではないみたいなので、今年も結果を残してFAになる前に長期契約を勝ち取りたいだろう。


 2021チームスタッツ 

2021チームスタッツ-018phi
 QBジェレン・ハーツがモバイルQBということもあり、ラン攻撃を軸となる攻撃に変化しました。そしてリーグ1位のラン攻撃となり、得点もまずまずの成績を残すことが出来ました。

 今年の課題はパス攻撃となるでしょう。まだパス精度に問題があります。ここが改善されてラン・パスバランスの良い攻撃ができれば、更に得点力はアップすることでしょう。

 守備は被RedZoneTD率 3rdダウンでの阻止率が良くないこともあり土壇場での踏ん張りが今年の課題でしょう。サック数 ターンオーバーも少なく守備のビッグプレイがあまり見られなかったのも残念な点ですね。全部解決するとリーグトップレベルの守備にはなるけど、難しいのでどこかに絞って改善を目指したい。


 コーチ陣


コーチ名 年齢
HC ニック・シリアーニ 40
OC シェーン・スタイケン 37
DC ジョナサン・ギャノン 39

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HC ニック・シリアーニ

 2年目を迎えるニック・シリアーニHC 初年度は厳しいと思われていたチームをプレーオフまで持っていき、いきなり結果を出すことができました。元々QBコーチということもあり、QBジェレン・ハーツを1年うまく起用することができたのはシリアーニのおかげだったかもしれません。更なる攻撃の進化を今年は期待したい。

 OCシェーン・スタイケン DCジョナサン・キャノンも続投となっています。攻撃はパス攻撃の向上 守備はTDを阻止して失点を減らす。この課題がクリアできれば地区優勝に近づくことでしょう。

 非常に若いコーチ陣で今年も新世代の戦術を駆使してチームを向上させたい。

 ドラフト加入選手


順位 ポジション 選手名 大学名
1 13 DL ジョーダン・デービス Georgia
2 51 C キャム・ジャーガンズ Nebraska
3 83 LB ナコビ・ディーン Georgia
6 181 LB カイロン・ジョンソン Kansas
6 198 TE グラント・カルカテラ SMU

2022 Draft13
1巡目 DL ジョーダン・デービス

 1巡目指名はDLジョーダン・デービスを獲得 コンバインで150kgながら40ヤード4.78と驚異のスピードで注目された選手です。コンバインで話題になった1巡目指名のDLは大体活躍している気がします。(ドンタリ・ポー ヴィータ・ベアなど)その系譜に乗って欲しいですね。

 2巡目指名はCキャム・ジャーガンズを獲得 Cジェイソン・ケルシーはまだ現役ではありますが、後継者として獲得したものと思われます。GができるのであればGでの出場となることでしょう。

 詳しくはドラフト記事を御覧ください



 ロースター


 【攻撃編】 

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   放出・離脱選手  左の番号:背番号
   補強選手     新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



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QB ジェイレン・ハーツ

 QB 


 昨年先発となったQBジェイレン・ハーツ 正直厳しいシーズンかと予想されていましたが、それを覆す見事なパフォーマンスを見せ、チームをプレーオフに導きました

 モバイルQBで昨年は784ランヤード 10TDを記録しています。課題と言われていたパスも成功率61.3%と及第点といえる結果を残しました。今年はレシーバーが昨年よりも揃っていることもあり、更にパス攻撃で成長を見せられるかが課題となるだろう。

 バックアップはガードナー・ミンシューが務めます。昨年は2試合先発出場をして1勝1敗。ポケットワークがうまいQBです。出場機会があれば十分力を発揮できる選手だと思います。



 RB 
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RB マイルズ・サンダース



 1番手はマイルズ・サンダースとなります。狭いルートでもスルスル抜けていくランが特徴的です。昨年は怪我で5試合欠場となったので、今年は怪我なく全試合出場を期待したい。

 2番手はボストン・スコット ケネス・ゲインウェルが争うことになります。2人ともクラッチ力が昨年は高かったRBです。昨年もスナップを分け合ってうまく行っていた印象なので、今年も同じような起用法がいいかもしれませんね。



 WR 
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左 WR A.J・ブラウン
右 WR デボンタ・スミス



 ドラフト時のトレードでA.J・ブラウンを獲得しました。1巡目+3巡目との交換 そして4年100Mの新大型契約で迎え入れました。

 NFLでトレンドになりつつあるTE級のサイズのWRで、競り合いに球際にめっぽう強く、走力もあり一発TDが多いレシーバーです。昨年は1000ヤード超えとはなりませんでしたが、キャリア3年で2995ヤード 24TDの記録を残す選手です。これまでのイーグルスには居なかったタイプのレシーバーなので活躍を期待したい。


 コンビを組むのは2年目のデボンタ・スミスです。19年ぶりのWRでのハイズマントロフィー(大学MVP)獲得を引っ提げ、1年目は916ヤードを記録 サイズ不足が懸念されていましたが、それを吹き飛ばす結果をのこしました。ブラウンとのコンビでパス攻撃が覚醒することが期待されます。

 スロットはクエズ・ワトキンスが入るでしょう。昨年チーム最多の64レシーブ 647ヤードを記録しQBハーツとの連携が取れているWRです。今年もいい連携を見せてほしい。

 ※追記 



 ジェレン・リーゴーがトレードでバイキングスへ移籍となりました。イーグルスではフィットしませんでたが、チームを替えてフィットすることができるといいですね。



 TE 
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TE ダラス・ゴーダート

 ダラス・ゴーダートは昨年830ヤードを記録し、メインターゲットの一人として活躍したレシービングTEです。昨年序盤にダブルTEで活躍していたザック・アーツがトレードで移籍となり、独り立ちとなったシーズンでしたが、しっかり記録を残すことができました。今年も信頼度抜群のレシーブを見せてくれることだろう。

 2番手は現状決まっていません。実績では出戻りのリチャード・ロジャースですが、若手起用も考えられるでしょう。 



 OL 
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C ジェイソン・ケルシー



 チームスタッツの被QBプレッシャー率は下位の成績となりましたが、ポケットタイムは2.6秒でリーグ1位の成績で、プロテクションは十分守っておりリーグトップクラスといえます。ラン成績も1位となっており、昨年のOLはリーグ屈指のレベルといっていいでしょう。

 今年もそのユニットが維持出来ています。Cジェイソン・ケルシーとも1年再契約をしました。2巡目指名のキャム・ジャーガンズはケルシーの元で1年修行し来るべく世代交代に備えることとなるでしょう。

 LTジョーダン・マイラタは今年はプロボウル候補の一人となることでしょう。



 Gブランドン・ブルックスは引退を表明しました。序盤戦でシーズンエンドとなり引退を決意となりました。プロボウル3回選出の名選手でした。昨年ブルックスの穴を2年目のランドン・ディッカーソンが埋めきりましたので、戦力ダウンにはならないはずです。



 スペシャルチーム 
 Kジェイク・エリオット 昨年のFG成功率は90.9%を記録し初めてプロボウルに選出されました。試合を決めるキックでも冷静に決める強心臓なクラッチキッカーです。



 【守備編】 

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   放出・離脱選手  左の番号:背番号
   補強選手     新人選手(120位まで)
SS~D:個別選手評価(OLはなし 太字は過去3年のプロボウル選出選手)
S:プロボウル級 A:エース級
B:レギュラー級 C:バックアップ級
D:未知数 R:新人
年齢は年内に到達する年齢です



 DL 
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左 DL ジャボン・ハーグリーヴ
右 DL フレッチャー・コックス




 フレッチャー・コックス ジャボン・ハーグリーヴが今年もコンビを組み中央からの強力なプレッシャーをかけることでしょう。

 昨年はハーグリーヴがキャリアハイの7.5サックを記録しプロボウル選出となりました。コックスはプロボウルを逃しましたが、例年通りのプレッシャーをかけられており、どちらかというとマークをコックスに集中させるデコイ役となったという印象です。コックスは昨年まで6年連続プロボウル オールプロ1回選出のリーグを代表するパワープッシュDLマンです。

 この2人に加え今年は1巡目指名でジョーダン・デービスを獲得しました。150キロ超えの巨体ながら素早い身のこなしでコンバインで話題になった選手です。3人でローテーションをすることになり、相手OLにとっては驚異のユニットになることでしょう。



 EDGE 
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EDGE ハーソン・レディック


 ハーソン・レディックと3年45Mで契約しました。
 
 昨年のイーグルスはサック数31位とEDGEが弱点と言っていい記録でした。レディックは2年連続10サック以上を記録している今全盛期を迎え、勢いに乗っているパスラッシャーです。サック数を量産してもらいたい。レディックはOLBとしてプレイする可能性が高いようです。

 ブランドン・グラハム ジョシュ・スウェットが1列目のDEとなるようです。

 グラハムは昨年序盤でシーズンエンドとなりサック数減少の原因となってしまいました。エースパスラッシャーとしての復活を期待されます。スウェットは昨年7.5サックを記録し、代役ながらプロボウル選出となりました。

 この3人が中心となりパスラッシュ改善となるか注目です。



 LB 
 昨年はアレックス・シングルトン T.J・エドワースが共に130タックルを記録しDLと共に素晴らしいラン守備を見せました。

 今年はシングルトンがブロンコスに移籍となり、その穴埋めとしてカイザー・ホワイトを補強しました。ホワイトは昨年チャージャースで144タックルを記録しており、ダブルタックルマシーン体制を維持した形となります。今年も安定したラン守備となることを期待したい。

 3巡目指名でナコビ・ディーンを獲得。1巡目指名が期待された選手でしたが、胸の怪我の手術を拒否したためスリップしたとのことです。怪我の状態が気になるところですが、プレイに支障がないのであれば先発争いに加われる選手でしょう。



 CB 
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左 CB ジェームズ・ブラッドベリー
右 CB ダリウス・スレイ



 今年はダリウス・スレイ ジェームズ・ブラッドベリーのコンビとなり、リーグ屈指のCBコンビ結成となります。

 スレイは昨年4回目のプロボウル選出と見事なパス守備をみせました。相手のエースWRへの密着マークで封じる能力はリーグ屈指のレベルの選手です。イーグルスのDBのリーダー的存在として今年もエースWRを封じてほしい。

 コンビを組むブラッドベリーは昨年までジャイアンツに所属 パスディフレクト能力が高く6年連続10以上のパスディフェンスを記録しています。プロボウルも1度選出されており、トップクラスのCBです。スレイとのコンビで相手QBは投げるところに苦労することでしょう。

 NBはエイボンテ・マドックスが務めます。昨年はDB陣の中では最多の73タックルを記録しており、ロングゲインさせないよう止めきっています。今年はスロットでの勝負が多くなるかもしれないので、マドックスが狙われる可能性がありますのでしっかり引き締めたい。



 S 


 今年はFSアンソニー・ハリス SSジャキスキー・タートの先発が有力でしょう。

 ハリスは昨年イーグルスに来てSSを任されていましたが、パスカバー能力で先発を勝ち取った選手ではあるのでFSで最後の砦としてプレイしたほうがいいとは思います。今年補強したタートは明らかに前目に配置したいSSタイプですので、これが一番バランスがとれていると思います。ただデプス上はそうはなっていないので、素人の戯言となる可能性もありますがね。

 昨年まで先発を務めていたロドニー・マクリオドはコルツに移籍となりました。

 ※追記 



 先発有力とお伝えしたアンソニー・ハリス ジャキスキー・タートはロースターに残れず解雇となりました。

 先発としてセインツからチャウンシー・ガードナー-ジョンソンを補強 マーカス・エップスとのコンビで開幕ぶっつけ本番のユニット構成となりました。思った感じじゃなく急な方向転換となった印象ですね。序盤は連携が取れるか心配かも。



 スケジュールと展望


 スケジュール 

2022スケジュール18phi

 同地区とAFC南との対戦となり、昨年はどちらも苦戦した地区との対戦なため緩めなスケジュールとなっています。ただ今年補強して戦力がアップしているチームもあるので、油断は出来ないでしょう。

 地区優勝するにはやはりカウボーイズを叩かないといけないので、Week5 15の対戦で連勝ができるかが鍵となるでしょう。


 展望 

 昨年よりも良い点 
  • WRブラウンの補強でパス攻撃向上が期待
  • トップクラスのOLを維持
  • 新人DLデービス加入でDLのローテーションがやばい
  • EDGEレディック補強でパスラッシュ強化
  • CBブラッドベリー補強でCBスレイと最強コンビに
 昨年よりも不安な点 
  • QBハーツ パス攻撃の伸び代があるか
  • S陣のポジションがイマイチ定まっていない感
 昨年勝負に勝ち3年目のQBハーツの成長次第では安定期を迎える可能性もあります。今年は弱点をすべて埋めきった補強をした感があり、攻撃はWRブラウン加入 OLは硬い これでQBハーツが問題なければ攻撃力が向上するのは間違いないでしょう。

 昨年問題だったパスラッシュはEDGEレディックを補強 EDGEグラハムの復活もあれば間違いなく向上するでしょう。DLの強力メンバーにも注目が集まりそうです。そしてCBブラッドベリーの加入でパス守備は更に強化されました。攻撃も守備も楽しみな戦力となっています。

 ほんとQBハーツが重責に耐えられるかだけの戦力を集めた印象です。打倒カウボーイズに向けいいスタートを切って優勝を目指したい。QB以外ならカウボーイズより上の戦力かもしれない。


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