NFLは毎年ルールの変更が行われています。今年はプレイ内容での変更はほとんどありませんが、追加・変更・継続したことがありますのでまとめておきます。

今年からプレーオフに限り、オーバータイム(延長戦)で先攻チームが最初のドライブでTDを取っても、後攻チームに攻撃ドライブの権利を与えられる事になりました。
昨年のAFCディビジョナルプレーオフ ビルズ@チーフスにてチーフスが延長戦で先攻を取りそのままTDで試合終了となり、プレーオフでの延長戦先攻チームの勝利が10勝2敗となりました。プレーオフではコイントスの影響がかなり大きいことが変更の要因となりました。(レギュラーシーズンではそこまでコイントスの影響はない)
やはり負けたらそこでシーズン終了という試合で、最後コイントスで勝っていれば・・・と選手やファンが悔やむ展開は悲しいですよね。1発勝負では試合は長くなっても納得の行く試合で終わりたいので賛成です。

怪我人リストの変更点
昨年まで2年間COVID-19蔓延により特別ルールでしたが、今年はちょっとだけ期間と制限をつけた形となっています。
COVID-19前までは怪我人リストからの復帰は2人まで、怪我人リスト入りしたら2人以外はシーズンエンドと結構厳し目のルールでしたので、それに比べれば今年の8人まで復帰可能は大分ゆるくなったと言えるでしょう。ただ8人も復帰させるほど怪我人が出る状態になるのかな?
※PUP(Physically Unable to Perform)リストの変更点
昨年までは6週間となっていましたが、今年から4週間と緩和されました。PUPリスト入りの選手はロースター人数に換算されないため、練習に参加していない今後復帰予定の選手はPUPリストに入れやすくなりました。
※最終ロースターカット前に怪我人リスト入りになるとシーズンエンドとなります。解除する方法は解雇以外ありません。なので昨年までは最終ロースターに入れてから怪我人リストに入れる選手などもいました。今回のPUP緩和によりロースター問題を気にせずPUPにぶち込みやすくなったのかなと思います。
ちなみに以下のPUPリスト入りの選手が開幕4週間欠場の対象となります。

PS人数増加
ロースター以外に試合には出られないがチームに所属して練習に参加できるPS(プラクティス・スクアッド=練習生)は昨年より2人増え16人まで登録可能です。労使協定では今年は14人となっていましたが、COVID-19特別ルールを挟んだため、予定より拡大を早めた形となりました。
海外選手(International Player)はPSに入る際に海外選手登録となれば人数制限に加わりません。ただしロースターに上げることはできなくなります。現時点で11人ほどこの精度を利用してPSに加わっているようです。
今年も試合前にPSから2人までロースターに一時的に上げられる制度は継続となっています。ただし1人3回までです。そしてベンチ入りは46人までとなっています。

上の写真は8人ですが、9人まで赤線の間に配置可能
昨年からキックオフでレシーブチームは『セットアップゾーン(キックオフ位置から10~25ヤードの間)』で9人以下の配置としなければならないというルールが、正式に変更となりました。リターナーの他に1人奥の方に配置しないといけないという感じです。
前目における人数を制限したこともあり、ちょっとオンサイドキックの成功が増えたような気がします。リターンで一番の悩みどころである脳震盪のリスクも回避できているのかもしれませんね。

ルーニールールの創始者 元スティーラーズ オーナー ダン・ルーニー
黒人・外国人・女性などマイノリティの雇用を促進するルーニールール。今年は全チームにマイノリティの攻撃アシスタントコーチを必ず採用しなければならないというものが追加されました。
マイノリティ差別を無くすためのルールで強制的に行わせざるを得ないのが現状況という感じです。昨年のレイダースのジョン・グルーデンの差別メールや、今オフの元ドルフィンズHCブライアン・フローレスに対するマイノリティHCへの面談の対応など、まだまた差別があるというのが露呈したこともあり、強制力を強めたというのもあるでしょう。
数年後にはこのルールがなくなるくらい差別のない雇用ができる組織となっていくことを願いたい。
プレーオフでのオーバータイムルール変更

今年からプレーオフに限り、オーバータイム(延長戦)で先攻チームが最初のドライブでTDを取っても、後攻チームに攻撃ドライブの権利を与えられる事になりました。
昨年のAFCディビジョナルプレーオフ ビルズ@チーフスにてチーフスが延長戦で先攻を取りそのままTDで試合終了となり、プレーオフでの延長戦先攻チームの勝利が10勝2敗となりました。プレーオフではコイントスの影響がかなり大きいことが変更の要因となりました。(レギュラーシーズンではそこまでコイントスの影響はない)
やはり負けたらそこでシーズン終了という試合で、最後コイントスで勝っていれば・・・と選手やファンが悔やむ展開は悲しいですよね。1発勝負では試合は長くなっても納得の行く試合で終わりたいので賛成です。
怪我人・PUPリストについての変更
怪我人リストの変更点
2021 | 2022 | ||
期間 | 3週間 | → | 4週間 |
復帰人数 | 無制限 | → | 8人 |
昨年まで2年間COVID-19蔓延により特別ルールでしたが、今年はちょっとだけ期間と制限をつけた形となっています。
COVID-19前までは怪我人リストからの復帰は2人まで、怪我人リスト入りしたら2人以外はシーズンエンドと結構厳し目のルールでしたので、それに比べれば今年の8人まで復帰可能は大分ゆるくなったと言えるでしょう。ただ8人も復帰させるほど怪我人が出る状態になるのかな?
※PUP(Physically Unable to Perform)リストの変更点
2021 | 2022 | ||
期間 | 6週間 | → | 4週間 |
昨年までは6週間となっていましたが、今年から4週間と緩和されました。PUPリスト入りの選手はロースター人数に換算されないため、練習に参加していない今後復帰予定の選手はPUPリストに入れやすくなりました。
※最終ロースターカット前に怪我人リスト入りになるとシーズンエンドとなります。解除する方法は解雇以外ありません。なので昨年までは最終ロースターに入れてから怪我人リストに入れる選手などもいました。今回のPUP緩和によりロースター問題を気にせずPUPにぶち込みやすくなったのかなと思います。
ちなみに以下のPUPリスト入りの選手が開幕4週間欠場の対象となります。
- キャンプ開始後にPUPリストに入った選手
- キャンプ前にPUPリストに入ったものの、最終ロースターカットまでにリストから抜けられなかった選手
PSの増加+海外選手について

PS人数増加
2021 | 2022 | ||
PS人数 | 14人 | → | 16人 |
ロースター以外に試合には出られないがチームに所属して練習に参加できるPS(プラクティス・スクアッド=練習生)は昨年より2人増え16人まで登録可能です。労使協定では今年は14人となっていましたが、COVID-19特別ルールを挟んだため、予定より拡大を早めた形となりました。
海外選手(International Player)はPSに入る際に海外選手登録となれば人数制限に加わりません。ただしロースターに上げることはできなくなります。現時点で11人ほどこの精度を利用してPSに加わっているようです。
今年も試合前にPSから2人までロースターに一時的に上げられる制度は継続となっています。ただし1人3回までです。そしてベンチ入りは46人までとなっています。
キックオフでのフォーメーションルール恒久化

上の写真は8人ですが、9人まで赤線の間に配置可能
昨年からキックオフでレシーブチームは『セットアップゾーン(キックオフ位置から10~25ヤードの間)』で9人以下の配置としなければならないというルールが、正式に変更となりました。リターナーの他に1人奥の方に配置しないといけないという感じです。
前目における人数を制限したこともあり、ちょっとオンサイドキックの成功が増えたような気がします。リターンで一番の悩みどころである脳震盪のリスクも回避できているのかもしれませんね。
ルーニールール拡大

ルーニールールの創始者 元スティーラーズ オーナー ダン・ルーニー
黒人・外国人・女性などマイノリティの雇用を促進するルーニールール。今年は全チームにマイノリティの攻撃アシスタントコーチを必ず採用しなければならないというものが追加されました。
マイノリティ差別を無くすためのルールで強制的に行わせざるを得ないのが現状況という感じです。昨年のレイダースのジョン・グルーデンの差別メールや、今オフの元ドルフィンズHCブライアン・フローレスに対するマイノリティHCへの面談の対応など、まだまた差別があるというのが露呈したこともあり、強制力を強めたというのもあるでしょう。
数年後にはこのルールがなくなるくらい差別のない雇用ができる組織となっていくことを願いたい。
コメント
コメント一覧 (6)
試合展開にもよるでしょうが。
いつ機会が来るかわからんけど。
ところでカートに乗せられたマスコットは一体何が……?
茶王
が
しました
そういうマイノリティ用のルールがなくなるような日が来てほしい
茶王
が
しました