2022年度の新HCの成績まとめ 

チーム 新HC
 2021 
成績
 2022 
成績
A
F
C
ジャガーズ ダグ・ペダーソン 3-13 9-8
ドルフィンズ マイク・マクダニエル 9-8 9-8
レイダース ジョシュ・マクダニエルス 10-7 6-11
ブロンコス ナサニエル・ハケット 7-10 5-12
テキサンズ ラビー・スミス 4-13 3-13-1
チーム 新HC
2021
成績
2022
成績
N
F
C
バイキングス ケヴィン・オコネル 8-9 13-4
ジャイアンツ ブライアン・ダボール 4-13 9-7-1
バッカニアーズ トッド・ボウルズ 13-4 8-9
セインツ デニス・アレン 9-8 7-10
ベアーズ マット・エバーフラス 6-11 3-14

 昨シーズンは10人の新HCと大量の変更がありました。そして5チームがプレーオフに進出と素晴らしい結果を出したシーズンでした。ジャイアンツのブライアン・ダボールはシーズン最優秀HC賞も獲得しています。

 しかし、ブロンコスのナサニエル・ハケット テキサンズのラビー・スミスは1年で解任と明暗がはっきりと分かれた状態となりました。


 2023シーズン新HC一覧 


チーム  2022 
成績
新HC 前職 年齢
A
F
C
テキサンズ
3-13-1
デメコ・ライアンズ 49ers DC 39
コルツ
4-12-1
シェーン・スタイケン イーグルス OC 38
ブロンコス 5-12 ショーン・ペイトン セインツ 元HC 60

チーム
 2022 
成績
新HC 前職 年齢
N
F
C
カーディナルス 4-13 ジョナサン・ギャノン イーグルス DC 40
パンサーズ 7-10 フランク・ライク コルツ 元HC 62

※年齢は年内到達年齢

 ということで、AFC3名 NFC2名 全5名の新HCが誕生となりました。カーディナルスのクリフ・キングズベリー パンサーズのマット・ルールが解任されたことで、カレッジから呼び寄せたHCはいなくなってしまいました。カレッジスタイルからNFLへの変換は難しいことなんでしょうね。

 ということで例年通りWikipediaを参照しながら新HCの紹介していきます。

 テキサンズ
 デメコ・ライアンズ

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 49ersのディフェンスコーディネーターからHCとして引き抜いたデメコ・ライアンズ。元々はテキサンズでの先発LBとして2度のプロボウル選出された選手で、古巣にHCとして戻ってきたという印象が強いです。

 プレイヤーとしては2015年に引退 140試合出場 970タックル 新人守備MVPも獲得 オールプロにも1度選出されています。引退後は49ersでコーチ業を開始し、2021年から2年間ディフェンスコーディーネーターと務め、昨年は失点1位の強力な守備陣を牽引しました。

 古巣に戻ってきたテキサンズは攻撃も守備も現状厳しい状態にあります。今年は1巡目2位でQB C.J・ストラウドを指名。これから作り直しが始まるシーズンとなります。オフェンスコーディネーターには49ersから一緒にボビー・スローウィックを招聘し、攻守ともの49ersのやり方を取り入れる方向で行くことでしょう。

 初年度は厳しいかもしれませんが、数年でQBストラウドを中心としたチームになることができるかが注目されます。



 コルツ
 シェーン・スタイケン

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 イーグルスのオフェンスコーディネーターのシェイン・スタイケンを招聘しました。イーグルスではQBジェイレン・ハーツを育てたことが評価されて招聘した形となりました。

 カレッジプレイヤーとしてはQBでしたがその後はコーチ業に進み、NFLでは2011年からチャージャースのアシスタントコーチとなりました。攻撃畑でやはりQBを育てることには定評があるコーチです。

 コルツは今年のドラフトでQBアンソニー・リチャードソンを指名 モビリティのある素材型で、ジェイレン・ハーツとかぶるところもあるQBな気がします。ここ数年なかなかQBが固定できないチームなこともあり、リチャードソンをコルツのフランチャイズQBとして起用できるようにできるかがスタイケンの仕事となることでしょう。




 ブロンコス
 ショーン・ペイトン

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 ブロンコスはセインツで16年HCを務め、スーパーボウル制覇もしたショーン・ペイトンをHCに招聘しました。ペイトンは2021年でHCを勇退しましたが、契約はセインツとまだ残っており、トレードという形で引き抜くという珍しい形での招聘となりました。トレードの対価として今年の1巡目と来年の2巡目とかなり奮発した形となりました。

 昨年QBラッセル・ウィルソンを獲得しましたが、まったくフィットせず得点はリーグ最下位という成績となってしまいました。ということもあり、ウィルソンの復活のためにペイトンHCに託したということでしょう。

 守備は昨年は頑張っていたこともあり、攻撃さえ戻れば十分戦える戦力であるため、攻撃の再生こそが目標となります。戦力は揃ってはいますので、すぐ結果を出してもらいたいところでしょう。



 カーディナルス
 ジョナサン・ギャノン

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 カーディナルスはイーグルスのディフェンスコーディネーターを務めていたジョナサン・ギャノンをHCに招聘しました。

 ギャノンはカレッジでDBでプレイした後コーチ業に NFLには2007年ファルコンズの守備アシスタントからはじまり一昨年からイーグルスのディフェンスコーディネーターとして強力な守備を形成しました。

 カーディナルスは昨年失点はリーグ31位と残念な結果となったこと、DL/EDGE J.J.・ワットの引退もあり守備を1から立て直すことが求められることでしょう。今年はちょっと厳しい戦力と思われていることもあり、種を植え付けるところから始まることでしょう。



 パンサーズ
 フランク・ライク

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 パンサーズは昨年シーズン途中にコルツから解雇されたフランク・ライクを招聘しました。

 コルツ時代はQBアンドリュー・ラックの急な引退から始まり、なかなかQBが固定できませんでしたが、そんなチーム状態でも2度プレーオフに導いた攻撃畑のHCです。

 パンサーズは今年1巡目1位指名にトレードアップをしてQBブライス・ヤングを獲得しました。QBキャム・ニュートン以来QBが固定できなかったチームで、フランチャイズQBとして育て上げてほしいということでライクの手腕に期待した形となりました。ある程度戦力が整っている印象もあるので、初年度から十分地区をかき回す存在となるかもしれません。