【2023シーズン】ペイトリオッツ　開幕前戦力分析【AFC東】 : 🐕 茶犬 🐕 NFLブログ

・過去の戦績と昨年のチームスタッツ
・コーチ陣
・ドラフト加入選手
・ロースター
　【攻撃編】　【守備編】
・スケジュールと展望

過去の戦績と
昨年のチームスタッツ

年度	勝	負	引	備考
2022	8	9		地区3位
2021	10	7		地区2位 WC敗退
2020	7	9		地区3位
2019	12	4		地区1位 WC敗退
2018	11	5		地区1位 SB制覇

　昨年はQBマック・ジョーンズがプロ2年目の壁にぶち当たり、途中新人QBベイリー・ザッピに先発を受け渡すこともあり、パス攻撃がうまく行かず負け越し地区3位となりました。

2022Stats-03ne

　パスもランもうまく行かず、REDZONEでのTD率はリーグ最下位と決定打が打てなかったのが厳しかった。全体の攻撃力をアップし、クラッチ力を高めなければ勝ち越しは厳しいだろう。

　守備は例年通り安定感がありました。被パスヤード20ヤード超えが26位と一発ロングを食らうことが多く、この改善ができればもっと怖い守備になるだろう。

コーチ陣

職	コーチ名	年齢
HC	ビル・ベルチック	71
OC	ビル・オブライエン	54
DC

　昨年はコーディネーターを攻撃も守備も置かずに戦いましたが、弟子のOCジョシュ・マクダニエルスがレイダースのHCに引き抜かれ攻撃失敗だったということで、元テキサンズHCだったビル・オブライエンをオフェンスコーディネーターに招聘しました。HCになる前は元々ペイトリオッツでOCをしていたこともあり、今年は攻撃専門家復活で安定することを期待したい。

　今年でビル・ベルチックはHC28年目を迎え現在シーズン298勝　今年300勝となることは間違いない。記念となるシーズンをいい形で迎えたい。DCは今年も置かずベルチックが指揮するものと思われます。

ドラフト加入選手

巡	順位	ﾎﾟｼﾞｼｮﾝ	選手名	大学
1	17	CB	クリスチャン・ゴンザレス	Oregon
2	46	EDGE	キーヨン・ホワイト	Georgia Tech
3	76	LB	マルテ・マプ	Sacramento State
4	107	C	ジェイク・アンドリュース	Troy
4	112	K	チャド・ライランド	Maryland
4	117	G	シディ・ソウ	Eastern Michigan
5	144	G	アトニオ・マフィ	UCLA
6	187	WR	イション・ブッティ	LSU
6	192	P	ブライス・バリンジャー	Michigan State
6	210	WR	デマリオ・ダグラス	Liberty
6	214	CB	アメール・スピード	Michigan State
7	245	CB	アイザイア・ボールデン	Jackson State

　1巡目はCBクリスチャン・ゴンザレスを指名　CBの薄さをまず解消する指名となりました。攻撃の要となるOLの指名を多めにしましたが、ターゲットが下位の指名となったのはちょっと残念なところです。ただ当たれば問題はないんですがね。

　詳しくはドラフト記事を御覧ください

ロースター

【攻撃編】

　　　放出・離脱選手　左の番号：背番号
　　　補強選手　　　　新人選手（120位まで）
SS～D：個別選手評価（OLはなし　太字は過去3年のプロボウル選出選手）
S：プロボウル級　A：エース級
B：レギュラー級　C：バックアップ級
D：未知数　R：新人
年齢は年内に到達する年齢です

QB　マック・ジョーンズ（No.10）
QB　ベイリー・ザッピ（No.4）

　3年目のQBマック・ジョーンズが先発の予定です。1年目は新人らしからぬ老獪なパスワークを見せていましたが、2年目はプロの壁にぶつかり思うように行きませんでした。QBベイリー・ザッピに先発を譲ることもありました。

　今年のキャンプ・プレシーズン次第では2年目のザッピに先発の座を受け渡す可能性も十分に考えられます。ザッピにとってはチャンスボールなので、先発争いの座が気になります。

　※追記　

　まさかのベイリー・ザッピを解雇　その後PSに入りました。その代わりパンサーズを解雇された2年目のマット・コーラルを補強。なんか若手をかき集めた補強となりました。これでザッピを他のチームに取られてたらどうしてたんだろ？と結構危ない橋渡った補強でしたね。

WR　ジュジュ・スミス-シュースター（No.9）

　エースWRジャコビ・マイヤーズがFAでレイダースに移籍　新たなエースレシーバーとしてチーフスからWRジュジュ・スミス-シュースターを獲得しました。

　シュースターはミドル～ロングレンジで使いたいレシーバーで、細かいパスでリズムを作るQBマック・ジョーンズと相性が合うのか？という心配はあります。そこはやってみないとわからないですね。デバンテ・パーカー　タイクアン・ソートンなどどちらかというと一発ロング派なレシーバーが揃った印象ですが、それを使いこなせればパス攻撃はうまくいくとは思いますが、どうなることでしょう。ケンドリック・ボーンが復活することに期待か？

TE　マイク・ゲシキー（No.88）
パス攻撃

　今年はFAでドルフィンズのTEマイク・ゲシキーを獲得しました。エースTEハンター・ヘンリーとダブルエース体制をつくるのかな？と思われる布陣です。WR陣には一発ロングレンジ　TE勢にはショートからミドルレンジでパス攻撃を展開することが理想なのかなという布陣となりました。このダブルTEがうまくいくかが攻撃の鍵を握りそうですね。

ラン攻撃

RB　ラモンドレ・スティーブンソン（No.38）

　RBダミアン・ハリスはFAで同地区のビルズに移籍　3年目のエースRBラモンドレ・スティーブンソン1人体制で行く予定のようです。

　スティーブンソンは中央突破が得意なパワーランとカットバックがうまいRB　昨年は1040ヤードを記録しました。

　昨年はスティーブンソンが210タッチ　ハリスが106タッチということで、300タッチに耐えられるかがちょっと不安な点ですね。300タッチできればもしかするとリーディングラッシャー争いできるかもしれない逸材です。耐久度勝負ですね。

　※追記　

　カウボーイズを解雇されたRBエゼキール・エリオットと1年契約を結びました。エースはスティーブンソンとなりそうですが、エリオットの復活にも期待ですね。2枚看板RBとなることが期待されます。

プロテクション
　昨年のOLの成績としてはまず良かったとは思います。被プレッシャー率も11位と上位の成績でしたしね。今年は怪我がちだったLTアイゼア・ウィンとは契約せず、同地区のドルフィンズに移籍となりました。

　今年はトレント・ブラウンがLTに戻りますが、RTは35歳となるライリー・リーフを獲得。なんとか1年もたせるという作戦のようです。リーフもベアーズで昨年10試合先発　16試合出場とまだまだ元気な選手なので、なんとか衰えが急に来ないことを祈りたい。

　C　Gは昨年と変わらないメンバーなので、プロテクションもパスブロックも期待は高いでしょう。新人も取りましたし層はそれなりに厚い

スペシャルチーム
　キッカーはKニック・フォークがなかなか若手にロースターの座を譲らずキャリア17年目を迎えます。昨年も成功率86.5％と安定感のあるキックでした。

　今年はドラフト4巡目でKチャド・ライランドを指名。フォークの壁をぶち破れるか、もしもロースターが勝ち取れなかった場合、別のチームが取る可能性があるでしょう。

　※追記　

　ニック・フォークはタイタンズにトレード移籍となりました。キッカー余していましたし、残して売れて正解ですかね。いい選択となることを願いたい。

P　ブライス・バリンジャー（背番号未定）

　パンターはジェイク・ベイリーがこれもまた同地区のドルフィンズに移籍　今年はドラフト6巡目でブライス・バリンジャーを指名。特徴としてメガネをかけていることです。Kロドリゴ・ブランケンシップ（今年バッカニアーズ所属）と2人目のメガネ選手の誕生となりそうです。

　リターナーは2年目のCBマーカス・ジョーンズがキック・パントともに努めます。新人年でパントリターンTDを決め、なんとオールプロに選出されています。今年もリターナーとしての期待がかかります。

　スペシャルチームのベテランガンナー（リターナーを止める役）マシュー・スレイターも今年も健在、10回のプロボウル　2回のオールプロ選出のスペシャルチームの専門選手です。今年もガンナーとして鋭い正確なタックルでチームをまとめます。

　あとペイトリオッツは毎年新人の背番号はプレシーブンが始まった頃に決まります。それまでは適当に50～指名順にふられていますが後で変わります。

【守備編】

　　　放出・離脱選手　左の番号：背番号
　　　補強選手　　　　新人選手（120位まで）
SS～D：個別選手評価
S：プロボウル級　A：エース級
B：レギュラー級　C：バックアップ級
D：未知数　R：新人
年齢は年内に到達する年齢です

フロント7

EDGE　マット・ジュドン（No.9）

　昨年はリーグ3位のサック数を誇る強力なパスラッシュが売りです。その中でもエースEDGEマット・ジュドンはキャリアハイの15.5サックを記録し4年連続プロボウル選出となりました。守備MVP候補にもなったリーグを代表するパスラッシャーです。

　そして11.5サックを記録したEDGEジョシュ・ウチェ　7.5サックのEDGEデイトリッチ・ワイスの3選手は今年も健在。今年もリーグトップクラスのパスラッシュ陣となっており、守備は安泰と言えるだろう。

　ラン守備もリーグ6位で、DLデイボン・ゴドショー　DLローレンス・ガイはランストッパーとしてタックル数を稼げるIDLです。

　司令塔のLBはジャヴォーン・ベントレー　125タックルを記録し、ラン守備の中心として、中央　サイドのランを縦横無尽に止めきります。もう一人の先発はLBジャラニ・タバイが有力です。ただ他の選手にもチャンスはあるかもしれません。

ディフェンスバック　エースCBが毎年いなくなるペイトリオッツ　今年はそういう事情もあり1巡目指名でCBクリスチャン・ゴンザレスを指名し、新たなエースCBとして育てる予定です。

　サイドの反対側は昨年のエースCBジョナサン・ジョーンズが務めます。4INTを記録したボールホークです。NBはデプス上は2年目のCBマーカス・ジョーンズを起用する予定です。リターナーとして結果を出したジョーンズがNBとしてどれだけできるかは期待ですね。しかし中堅のジャレン・ミルズの扱いをどうするか　SもできるタイプなのでFSで起用かもしれません

S　カイル・ダガー（No.23）
（EDGE　ジョシュ・ウチェ（No.55））

　SSカイル・ダガーは昨年78タックル　3INT　内2つTDとタックラーとしてもパス守備も安定した成績を残しました。

　問題はFSです。とうとうSデビン・マコーティーが引退を表明してしまいました。昨年も全17試合先発出場をしていたこともあり、この穴埋めは大変です。現状ではタックル精度の高いSエイドリアン・フィリップスが先発予定ですが、ジャレン・ミルズとベテラン同士の先発争いとなるかもしれません。どちらにせよマコーティーから比べると戦力ダウンは否めない。ただそれなりにはできるとは思います。

スケジュールと展望

　スケジュール　

2023Schedule-03ne

　開幕戦の昨年のNFCチャンピオンのイーグルス相手　同地区2連戦　そしてカウボーイズ戦と序盤戦はなかなか厳しいスケジュールとなっています。前半戦をどう乗り切るかが鍵となりそうなシーズンとなりそうです。

　対戦相手の当たりも3番目に厳しい相手ということでベルチックにとっては今までで一番頭を悩ませるシーズンとなるかもしれません。

　展望　

　守備はSデビン・マコーティーの引退によりDB陣の中心的柱を失ったことで、うまく連携がとれるかが鍵でしょう。そこさえクリアできれば強力な守備は今年も健在となるでしょう。

　あとはQBマック・ジョーンズのリズムの良い攻撃が戻れば十分戦えるチームとなるでしょう。ただジョーンズがうまく行かず、層の薄いRBに負担がかかるようになって怪我人多発とかになると厳しい戦いとなるかもしれません。ターゲットは揃っているのでQBジョーンズ次第のシーズンと言えるでしょう。

　名将ビル・ベルチックが大きく負け越すことは考えにくいが、攻撃面ではこの地区の中では一番不安を抱えるチームであることは間違いない。どう戦っていくか見どころです。

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コメント一覧 (4)

- 1. わんわん
- 2023年08月02日 02:25
- 優勝候補はビルズだけど、他のどのチームがトップにたってもおかしくない激戦区。QB次第ではあるが、ペイトリオッツにも充分チャンスはあると思う。
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  茶王
  
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- 2. 寒林檎
- 2023年08月02日 06:51
- 去年はオフェンスのコーチング部分が例外すぎて判断しづらいけど、これ見るとQBがなんとかなってもスキルポジション全体で見ると地区内じゃ少し劣るかな、って印象。
  レシーバーが2番手タイプばっかでエースいないのが……うまく指揮したらどうにかなるのかなあ。
  守備はなんとかなりそうだけど、攻撃が上がらないと多分勝てない地区だし。
  あと反則多いのが気になりますね。ベリチックの指導が届いてないってことじゃないんだろうけど。
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  茶王
  
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- 3. 通りすがりのNFL初心者
- 2023年08月02日 20:12
- ベリチックのチームですから守備はある程度計算できると思います、タレントもいますからね。でも攻撃はQBに合ったメンツなのかと言われるとちょっと疑問です
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  茶王
  
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- - 4. 茶王
  - 2023年08月06日 08:01
  - >>1
    わんわんさん
    
    今年はほんと魔境の地区でしょうね。ペイトリオッツが戦力的に劣るように見えるくらい。ただベルチックですしそんな下手に沈むことはないかなとも
    
    >>2
    寒林檎さん
    
    今年のキーポイントはオブライエンOCでしょうかね。リズムがよいパス攻撃なので、エースタイプよりも2番手がいっぱいいたほうがQBジョーンズにとってはいいかもしれませんよ。
    
    >>3
    通りすがりのNFL初心者さん
    
    そこは上記と同じ事ですがオブライエンOCがどう手腕を発揮するかですね。
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    茶王
    
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