2023年08月02日

【2023シーズン】ジェッツ　開幕前戦力分析【AFC東】

カテゴリ:
2023戦力分析
ジェッツ

・過去の戦績と昨年のチームスタッツ
・コーチ陣
・ドラフト加入選手
・ロースター
　【攻撃編】　【守備編】
・スケジュールと展望

過去の戦績と
昨年のチームスタッツ

年度	勝	負	引	備考
2022	7	10		地区4位
2021	4	13		地区4位
2020	2	14		地区4位
2019	7	9		地区3位
2018	4	12		地区4位

　3年連続地区最下位　最後にプレーオフに進出したのが2010年と12年はリーグ最長となっています。しかし昨シーズンは終盤までプレーオフ争いに加わり、明らかに力をつけてきたことは証明できました。

　今年は一番の問題であるQBをシーズンMVP4回と現役最多受賞のアーロン・ロジャースをトレードで獲得し、勝負をかけてきました。間違いなく台風の目となるチームとなることでしょう。どこまでいけるか楽しみですね。

2022Stats-04nyj

　守備は何もいうことがなく、リーグトップレベルの成績を収めました。1巡目CBソース・ガードナーは新人守備MVP+オールプロ選出と、ダリル・リービス2世と謳われる大活躍でした。

　ただ攻撃が・・・序盤戦好調だった新人RBプリース・ホールがシーズンエンドとなってからは、新人攻撃MVPのWRギャレット・ウィルソンのみが頼りであとは・・・今年は1巡目QBザック・ウィルソンに見切りをつけざるを得ない成績となってしまいました。逆に中途半端よりもスッキリ決断できてよかったと言えるような改善を期待したい。

　とにかく昨年のドラフトは大当たりだったので、その選手の更なる成長は楽しみなシーズンです。

コーチ陣

職	コーチ名	年齢
HC	ロバート・サラー	44
OC	ナサニエル・ハケット	44
DC	ジェフ・ウルブリッヒ	46

　3年目を迎えるロバート・サラーHC　昨シーズンは守備畑の能力を発揮し守備の立て直しに成功しました。ただ攻撃は得点力が乏しいこともあり、3年目QBザック・ウィルソンを諦めQBアーロン・ロジャースを獲得

　それに伴いOCもパッカーズでOCを務めていたナサニエル・ハケットを招聘しました。昨年はブロンコスのHCをしていましたが1年で解雇となりましたが、本職であるOCで出直しとなります。

　DCはサラーHCと共に3年目のジェフ・ウルブリッヒです。サラーHCと一緒に守備を立て直しリーグ4位の失点に抑え込んだ貢献者です。今年も強力な守備陣の形成に期待がかかります。

ドラフト加入選手

巡	順位	ﾎﾟｼﾞｼｮﾝ	選手名	大学
1	15	EDGE	ウィル・マクドナルド	Iowa State
2	43	C	ジョー・ティップマン	Wisconsin
4	120	T	カーター・ウォーレン	Pittsburgh
5	143	RB	イスラエル・アバニカンダ	Pittsburgh
6	184	LB	ザイール・バーンズ	Western Michigan
6	204	CB	ジャリック・バーナード-コンバース	LSU
7	220	TE	ザック・クンツ	Old Dominion

　1巡目はEDGEウィル・マクドナルドを指名しました。攻撃の補強はFAで済ました形となったこともあり、更なる守備の強化となりました。怪我人のよく出るOLの指名もしっかりと行った印象です。

　詳しくはドラフト記事を御覧ください

ロースター

【攻撃編】

　　　放出・離脱選手　左の番号：背番号
　　　補強選手　　　　新人選手（120位まで）
SS～D：個別選手評価（OLはなし　太字は過去3年のプロボウル選出選手）
S：プロボウル級　A：エース級
B：レギュラー級　C：バックアップ級
D：未知数　R：新人
年齢は年内に到達する年齢です

QB　アーロン・ロジャース（No.8）
パス攻撃

　3年前にドラフト1巡目2位で取ったQBザック・ウィルソンの成長が感じられず、攻撃がうまく行かなかったこともあり、今年はなんとシーズンMVP4度受賞のQBアーロン・ロジャースをトレードで獲得しました。対価は1巡+2巡×2+6巡⇔ロジャース+1巡+5巡　今年40歳を迎えること、新契約がバカ高いことなどで、実績的にはお安めな対価かもしれません。ただ40歳の選手でこれだけ対価を出すというのもすごいですが。

　ロジャースはトレードでジェッツに行くことに対し、レシーバーの補強を要求しています。WRアレン・ラザード　WRランドール・コブの補強はそのロジャースの指名選手と言えるでしょう。長年ロジャースと共に過ごしていることもあり連携が取れることは間違いないでしょう。

WR　ギャレット・ウィルソン（No.17）

　ただエースWRは昨年新人攻撃MVPを獲得したギャレット・ウィルソンです。1103ヤード　4TD　投げ手が悪いながらも1000ヤード超えは立派な記録です。レシーブ数も83となんでもこなせるタイプで、アクロバティックなキャッチもできます。ロジャースとのホットライン形成となった場合、今年のレシーブ王候補の1人となる可能性を秘めている選手でしょう。

　ここ近年調子を落としている元エースWRコーリー・デービスは放出と思われましたが、残留となりロジャースの元で復帰を図ります。上記のパッカーズからの補強陣に加え、スピード狂のWRメコール・ハードマンも補強し、レシーバーは充実していると言っていいでしょう。

　※追記　

　コーリー・デービスは引退を表明となりました。復活も期待したいところでしたが、残念ですね。残っていれば面白かったチームだっただけに。

　TEは昨年チーム2番目の536ヤードを記録したタイラー・コンクリンが先発。中堅のC.J・ユゾマが2番手と実績のあるTE2人を擁しています。ここもロジャースのパス攻撃の手助けとなることでしょう。

ラン攻撃

RB　プリース・ホール（No.20）

　2年目のRBプリース・ホールは前半戦で463ヤードラン　4TDを記録しましたが、Week7で怪我を負いシーズン・エンド　前半戦だけであれば新人攻撃MVP候補の1人だっただけに、残念な離脱でした。その後もホールの穴埋め補強をしましたが埋まらず、チームのラン攻撃は下がる一方となってしまいました。今年はホールの復活そして1年過ごすことが目標となることでしょう。

　2番手は3年目のRBマイケル・カーター　1年目から成績を落とし先発は厳しいと判断された1年でした。今年はホールのサポート役として、二人三脚でチームのラン攻撃を改善していくこととなります。

プロテクション
　昨年はLTメキー・ベクトンがシーズン開始前にシーズンエンドとなり、急遽デュアン・ブラウンを獲得し、ジョージ・ファントとともにベテラン勢で埋めきりました。今年はベクトンの復活が最大の補強ですが、昨年の怪我もあり結構厚い補強をしています。その層がいらないくらいの復活劇を期待したいところです。

　IOLは昨年と同じメンバー　昨年補強したGレイクン・トムリンソンが中心となり中央のプロテクションはさほど問題ありませんが、ラン攻撃はホールをしっかりと支える役として重要となってきますので、今年のラン改善の鍵を握るユニットと言えるでしょう。

スペシャルチーム
　キッカーは昨年同様グレッグ・ズーライン　成功率は81.1％ですが50ヤード以下の失敗は2本であとは50ヤード超えが6/11なので、十分なレベルのキッカーです。

　パンターはトーマス・モーステッドを獲得　少し飛距離が落ちてきており全盛期から比べると衰えてきていますが、プロボウラー時代と比べていますので、リーグ平均レベル超えくらいなパンターかなと思います。ハングタイムが長いのが特徴です。

　リターナーのブラックストン・バリオスはドルフィンズに移籍　一昨年オールプロに選ばればトップレベルのリターナーでした。その穴埋めは今年は今年加入したWRメコール・ハードマンが務める予定のようです、ハードマンも2019年にリターナーとしてプロボウル選出経験があり走力にも期待は出来そうですね。

【守備編】

　　　放出・離脱選手　左の番号：背番号
　　　補強選手　　　　新人選手（120位まで）
SS～D：個別選手評価
S：プロボウル級　A：エース級
B：レギュラー級　C：バックアップ級
D：未知数　R：新人
年齢は年内に到達する年齢です

フロント7

DL　クイネン・ウィリアムス（No.95）

　5年目のDLクイネン・ウィリアムスは昨年キャリアハイの12.0サックを記録。DL内では2番目の多さ（1位はチーフスDLクリス・ジョーンズの15.5サック）となり、初のプロボウル・オールプロに選出されました。今年は5年目オプション契約ですが、来年度から4年96Mの契約延長を結び、ジェッツの守備の顔として今後も活躍することでしょう。

　昨年先発だったDLシェルドン・ランキンスはテキサンズに移籍　今年はパワープッシュ型のクイントン・ジェファーソン　重量級のアル・ウッズを補強　ちょっとランストッパー型が居ないのが気がかりではありますが、ウッズが壁になってくれればいいなという感じでしょうか。

　EDGEは昨年と変わらずカール・ローソン　ジョン・フランクリン-マイヤーズが先発となりそうです。ちょっとDLウィリアムス頼りになりすぎているところがあり、今年はこの2人がもっとサック数を挙げてほしいところですね。特にフランクリン-マイヤーズの方が。

LB　C.J.モズリー（No.57）
LB　クインシー・ウィリアムズ（No.56）

　LBはC.J・モズリー　再契約したクインシー・ウィリアムスのデュオが今年も先発となります。昨年モズリーは158タックルと全盛期の力を取り戻しやっと復活しました。ウィリアムスも106タックルとどちらも縦横無尽にランストップをしました。ウィリアムスはブリッツもプレッシャー・サックにも期待したい。

ディフェンスバック

CB　ソース・ガードナー（No.1）
CB　D.J・リード（No.4）
S　エイドリアン・エイモス（No.0）

　昨年ドラフト1巡目4位で指名されたCBソース・ガードナー　新人年から20パスディフェンス　パスターゲット非成功率53.3％　非QBレーティング62.7ととんでもない数字を残し、新人守備MVPはもちろん、プロボウル・オールプロにも選出　すでにNFLを代表するCBとして君臨しました。ダリル・リービス2世と言われますが、それをも超える存在にやもしれません。今年もパス守備の大注目の選手です。

　反対側のD.J・リードも昨年補強し12パスディフェンス　80タックルと堅実な働きをしてくれました。この2人が今年もジェッツのパス守備の中心となることでしょう。ただINTがもうちょっと増えると更に良くなるのでそこが今年の課題となりそうです。

　Sは昨年と陣容が少し変わり、FSにジョーダン・ホワイトヘッド　SSには補強したエイドリアン・エイモスが入る予定です。

　当初はトレードで補強したチャック・クラークがSSに入る予定でしたが、ミニキャンプ中にACL断裂となりシーズンエンドとなり、急遽エイモスを補強という形となりました。

　てかエイモスという実績十分のベテランがFAで残っていてよかったですね。これで十分な戦力となったと思います。

スケジュールと展望

　スケジュール　

2023Schedule-04nyj

　開幕戦で地区3連覇のビルズとの対戦は注目の試合となります。ジェッツでのロジャース始動の最初の試合　ここでビルズを倒すことになるとAFCの構図が大きく変わっていくかもしれません。

　この地区は昨年のスーパーボウル進出したチーフス　イーグルスと当たるのが厳しいところですね。ここに土をつけたチームが浮上するような気がします。

　展望　

　昨年は攻撃さえまともであればプレーオフ圏内だっただけに惜しかったシーズンでした。そこで今年はしっかり昨年の守備を維持し、攻撃はQBアーロン・ロジャースに託すという作戦に出ました。これがハマれば間違いなく地区をかき回し優勝までかっさらう可能性も出てきます。一番長い12年間プレーオフ進出なしのチームを4回のシーズンMVP獲得のロジャースがフィットするのか、今年はその一点張りとなります。

　もちろんRBプリース・ホールの復活　2人の新人MVP　WRギャレット・ウィルソン　CBソース・ガードナー　にオールプロのDLクイネン・ウィリアムスと戦力は十分そろっています。蓋を開けてみるまでわかりませんが、楽しみなチームであることは間違いないでしょう。

　ただスーパーボウル優勝しちゃうと、お世話になっているジェッツ狂の宴さんがブログをやめてしまうので、それだけは回避してくださいｗ（てか優勝しても辞めないでくださいね。今年マジその可能性十分あると思うんで）

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コメント一覧 (10)

- 1. むっとん
- 2023年08月02日 18:41
- MINバイキングスのRB Cookも来そうですもんね。かなり楽しみです
- 0
  
  茶王
  
  がしました
- 2. シムロ
- 2023年08月02日 20:03
- week7と8がbye weekになっています。
- 0
  
  茶王
  
  がしました
- 3. 通りすがりのNFL初心者
- 2023年08月02日 20:19
- RBホールとともに昨シーズン序盤の快進撃を支えたGベアタッカーもホールと揃って離脱したのが痛かったですから、彼ら2人が健康にシーズンを過ごせるかが重要でしょう。あと攻守の新人王となった2人の陰に隠れてしまったもう1人の1巡指名入団ジャーメイン･ジョンソンが期待通りのパスラッシュを見せることができればBUFもうかうかできなくなりそう
- 0
  
  茶王
  
  がしました
- 4. LL
- 2023年08月03日 19:15
- 今年のA東は注目チームが多いですねえ
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  茶王
  
  がしました
- 5. 寒林檎
- 2023年08月04日 04:41
- JTES狂の終了にまで言及してるのは草
  それだけ注目されてるチームでファンからの期待からも高いんだろうけど。
  ロジャースの去年がレシーバーいなくなった影響だけなのか、衰えもある気はするのでファンが描くほどうまくいきますかね。
  あと、ラフルアーと離れた影響。
  不確定要素が多いのでうまい方にハマればとんでもない爆発起こすかもしれませんが。
  
  ただ序盤が強敵揃いなので、ここでつまづくとかなりマズそう。
  あと鬼が笑う話だけど、PO出た時NY含めて寒冷地多いのが……どうも雪中でうなだれるイメージ抜けないんですよね。
- 0
  
  茶王
  
  がしました
- - 6. 茶王
  - 2023年08月06日 08:07
  - >>1
    むっとんさん
    
    施設には来たらしいですが、まだ決まってませんのでどうでしょうね？
    
    >>2
    シムロさん
    
    修正しました。ご指摘ありがたい！たぶんまたどっかで間違いありそうなので、見つけたらご報告してください！よろしく尾根がします。
    
    >>3
    通りすがりのNFL初心者さん
    
    あーべアタッカーもいなかったのは失念していました。ホールの復活でランが今年は楽しみですね。若手の成長が一番楽しみですし、ロジャースとのケミストリーが発生したら一番怖いチームです。
    
    >>4
    LLさん
    
    AFC東は一気に魔境になりました。
    
    >>5
    寒林檎さん
    
    JETS狂さんにはやめては困ります！それくらい今年チャンスがありそうなチームです。ただ通ってきた道はファーブみたいな道なので、1年でバイキングスという道まで一緒にたどることだけはなんとか避けてほしいですね。
  - 0
    
    茶王
    
    がしました
- 7. ※
- 2023年08月20日 11:24
- ＪＥＴＳという同地区ライバルが常に長期政権を敷く不遇の地区は
  ＧＯＡＴが去ったと思ったらアレンが台頭し　ドラフトはバストバストバスト
  偶に当たっても移籍と歯がゆい思いをしていたが
  昨年のルーキー大当たりで自信を取り戻しＱＢ獲得という一世一代の大勝負に出た今シーズン。
  タレントはいるが纏りは無くＷＥＥＫ１０あたりで上向けば御の字か？
  ロジャースが殿堂入りするのが先か。ＪＥＴＳが優勝するのが先か。
- 0
  
  茶王
  
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- - 8. 茶王
  - 2023年08月21日 10:07
  - >>7
    ※さん
    
    昨年新人MVPを攻撃守備どちらも独占したこともありますし、勝負を思いっきり掛けた年ですね。もう神様ロジャース様という感じでしょう。攻撃はロジャースにまかせて首脳陣は守備だけを見ておく体制はできたことでしょう。あとは結果だけです。
  - 0
    
    茶王
    
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- 9. ふて猫
- 2023年08月28日 22:42
- 盾🛡（D#）は良いJETSが矛（O#）が改善されれば不気味な存在になりそうですね😅序盤戦のスケジュールがハードなのが気になりますがね
- 0
  
  茶王
  
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- - 10. 茶王
  - 2023年08月29日 17:31
  - >>9
    ふて猫さん
    
    序盤五分で乗り切ったらそのままいくかもしれませんね。とにかく注目チームですね今年は
  - 0
    
    茶王
    
    がしました