2023年08月03日

【2023シーズン】ベンガルズ　開幕前戦力分析【AFC北】

カテゴリ:
2023戦力分析
ベンガルズ

　ブラウンズと同地区のため嫉妬が含まれる文章がところどころで出てきます。ご注意ください。

・過去の戦績と昨年のチームスタッツ
・コーチ陣
・ドラフト加入選手
・ロースター
　【攻撃編】　【守備編】
・スケジュールと展望

過去の戦績と
昨年のチームスタッツ

年度	勝	負	引	備考
2022	12	4		地区1位 CC敗退
2021	10	7		地区1位 SB敗退
2020	4	11	1	地区4位
2019	2	14		地区4位
2018	6	10		地区4位

　QBジョー・バロウを獲得してから成績がうなぎのぼり　1年目は怪我で途中離脱となりましたが、2年目でいきなりスーパーボウル進出　昨年も地区2連覇でチャンピオンシップで得意だったチーフスに惜しくも敗戦し、2年連続スーパーボウル進出は逃しましたが、AFC3強の内の一角（他チーフス　ビルズ）として数えられるチームと成長しました。いいよなぁすぐ暗黒抜けられて・・・

　今年も地区3連覇とスーパーボウル制覇を狙えるチームとなるでしょう。

2022Stats-05cin

　やはりベンガルズといえば　3枚のエース級のターゲットを揃えたパス攻撃です。見事なアンサンブルでリーグトップクラスのユニットを形成しています。3枚揃ってしまうと流石にいいCBを揃えたチームでもなかなか太刀打ちできません。ただ昨年はランが不調でした。そこだけが復活するかが気がかりなところです。

　守備は元々からパス守備が弱かったチームですが、昨シーズンはちょっとパスラッシュが不調でした。それでも失点5位に防いだのはラン守備の良さが光ったからでしょう。そしてマンカバー率も良くなったのは安定のSコンビがいたからこそでしょう。ただそのSコンビが2人ともが抜けた今シーズン。DBはどうなるか心配な点と言えるでしょう。

コーチ陣

職	コーチ名	年齢
HC	ザック・テイラー	39
OC	ブライアン・キャラハン	39
DC	ルー・アナルモ	57

　ザック・テイラーHCは今年5年目を迎えます。一時は成績が回復せず解任目前か？とまで謳われていましたが、QBジョー・バロウを覚醒させ、見事にチームを再醒することに成功しました。

　OCブライアン・キャラハン　DCルー・アナルモも5年目とこの3人で強豪チームを作り上げたと言っていいでしょう。だれか1人でもHCとして引き抜いてくれるところないかなぁ。そこから崩壊してブラウンズと対等になってほしい・・・・

ドラフト加入選手

巡	順位	ﾎﾟｼﾞｼｮﾝ	選手名	大学
1	28	EDGE	マイルズ・マーフィー	Clemson
2	60	CB	D.J・ターナー	Michigan
3	95	S	ジョーダン・バトル	Alabama
4	131	WR	チャーリー・ジョーンズ	Purdue
5	163	RB	チェイス・ブラウン	Illinois
6	206	WR	アンドレイ・イオシバス	Princeton
6	217	P	ブラッド・ロビンス	Michigan
7	246	CB	D.J・アイビー	Miami

　ドラフト1巡目はEDGEマイルズ・マーフィーを獲得　若手はいるんですが伸び悩みということで、パスラッシュ強化のために獲得したものと思われます。一気にこれでサック数が伸びると怖いなぁ。

　詳しくはドラフト記事を御覧ください

ロースター

【攻撃編】

　　　放出・離脱選手　左の番号：背番号
　　　補強選手　　　　新人選手（120位まで）
SS～D：個別選手評価（OLはなし　太字は過去3年のプロボウル選出選手）
S：プロボウル級　A：エース級
B：レギュラー級　C：バックアップ級
D：未知数　R：新人
年齢は年内に到達する年齢です

QB　ジョー・バロウ（No.9）

　2年連続チャンピオンシップゲームに進出した4年目となるQBジョー・バロウ　プロボウルは昨年初めて選出されました。おそらくプロボウルの常連　そしてシーズンMVPを狙える存在となることは間違いない。

　安定したパス精度　バッドスローの少なさが持ち味です。そして被サックの受け身がうまいことです。これは大事で毎年OLのプロテクションがうまくいかないベンガルズにとって、怪我なく倒れることこれは大事なことです。今年はサックを少なくしたいですが、これはバロウは別にボールを持ちすぎないし、OLの問題なので、今年はあまりサックされないOLとなって欲しいところですね。
パス攻撃

　ちなみにキャンプ序盤でふくらはぎの怪我で離脱。もしかすると開幕戦に影響がでるかもしれません。開幕戦はブラウンズ戦　無理せず休んでください。

WR　ジャマー・チェイス（No.1）
WR　ティー・ヒギンズ（No.85）
WR　テイラー・ボイド（No.83）

　ターゲットはQBバロウとカレッジ時代からのチームメイトでホットライン　なんでもこなせるWRジャマー・チェイス　ロングボムターゲットの長身でミスマッチの狙えるWRティー・ヒギンズ　スロットとしてレシーブを稼げてランアフターキャッチがうまいWRテイラー・ボイド
　この強力な3人のWRが強力です。おそらくここまでWRが固まっているチームは他にはないでしょう。

　昨年はプロボウルに選出されたのはチェイスのみですが、全員がプロボウル級の選手で1000ヤード超え3人ということも十分ありえるやばい奴らです。ほんと勘弁してほしい。
　
　ただTEがヘイデン・ハーストがパンサーズに移籍して、ちょっと戦力ダウンとなりました。アーバ・スミスJr.を補強しましたが怪我が多くまだ大きな実績は残せていない選手です。怪我をしたら一気に更に戦力ダウンとなるため不安なユニットかもしれません。

ラン攻撃

RB　ジョー・ミクソン（No.28）

　今年もエースRBはジョー・ミクソンです。ただ昨年はキャリアの中では最低クラスの814ヤードとランは苦戦しましたが、レシーブで441ヤードとキャリアハイの数字を記録し、レシーブもできるタイプに変貌？しました。ゴール前での力は流石で7TDを取っています。今年はどちらのタイプのミクソンでくるのか敵としては厄介な選手です。
　

　ちなみに4月に軽罪で起訴されています。NFL側の判断がどうなるかわかりませんが、出場停止にならないといいですね。敵なので少し休んでほしいけど・・・

　問題は2番手のRBサマジェ・ピーラインがブロンコスに移籍となり、2番手以降が実績不十分の選手ばかり、リストには載せていませんが5巡目にチェーズ・ブラウンという選手を取っているのでそこを使うか、開幕前にFAで残っている実績のある選手を取るかということになりそうです。

LT　オーランド・ブラウンJr.（No.75）
プロテクション

　昨年大補強したOL　序盤戦は連携不足であまり効果が現れませんでしたが、中盤くらいからやっとチームにフィットしだし、うまくQBバロウをプロテクションできるようになりました。

　今年は更にLTとしてチーフスのオーランド・ブラウンを補強し、更にユニット強化を図りました。

　しかしオフに昨年までLTだったジョナ・ウィリアムスがRTにポジション変更に不満を唱えてトレード志願をしました。しかしフロントとの交渉によりRT変更を了承。そのまま不満抱えてくれるとブラウンズは助かったのに・・・とりあえず今年もOL強化したことは間違いありません。

スペシャルチーム
　2年目のキッカー　エバー・マクファーソンは新人年より成績が落ちFG成功率82.8％　特に40-49ヤードで4本の失敗とちょっと信頼度が落ちたシーズンでした。今年巻き返したい。

　リターナーはリストには載せていませんが、新人の4巡目チャーリー・ジョーンズが務める予定のようです。どういった選手か見てみないとわかりませんが、昨年までは特にリターンは脅威的ではなかったので要注意ですね。

【守備編】

　　　放出・離脱選手　左の番号：背番号
　　　補強選手　　　　新人選手（120位まで）
SS～D：個別選手評価
S：プロボウル級　A：エース級
B：レギュラー級　C：バックアップ級
D：未知数　R：新人
年齢は年内に到達する年齢です

フロント7

DL　D.J.リーダー（No.98）
DL　B.J.ヒル（No.92）

　DLはD.J.リーダーとB.J.ヒルが今年も先発、控えもほとんど変わらない陣容となっています。この2人はものすごい派手ではないんですが、手強いんですよねほんと。とにかくでかい壁2つという感じ。ロスはしないけど、前は通れないって感じ。地味強のいやなコンビです。

　2年目のザカリー・カーターがローテーションで入る時が狙い目かもしれませんが、成長してたら厄介だなぁ。。。

EDGE　トレイ・ヘンドリクソン（No.91）

　エースEDGEトレイ・ヘンドリクソンは一昨年よりサック数は減って8.0サックだったものの、強力なプレッシャーをかけ続けた印象も残り2年連続プロボウルに選出となりました。まずはこのヘンドリクソンをどう止めるかが相手OLの一番頭を悩まされるところですね。

　反対はEDGEサム・ハバートは6.5サック　ただヘンドリクソンと同じくらいのプレッシャー数で侮れず、11ロスタックルはチームNo.1　無視はできない存在です。厄介なパスラッシャーコンビです。ただ若手は伸び悩んでいる感じで控えになっています。それまで成長されたら困るので、まだ伸び悩んでください。

LB　ローガン・ウィルソン（No.55）
LB　ジャーメイン・プラット（No.57）

　LBローガン・ウィルソンはタックルマシーンとして、チーム最多の123タックルを記録、LBジャーメイン・ブラットは99タックルに加え、10パスディフェンスとアンダーニースのパスにも対応できるLBで、バランスの良いLBデュオです。ほんとここのユニットも厄介です。

　この2人以外はまだ実績が大したこともないので、離脱したら穴埋めできるかは心配な点です。　

ディフェンスバック

CB　キャム・テイラー-ブリット（No.29）

　サイドはCBチドビ・アウジーと2年目のキャム・テイラー-ブリット　スロット対応NBがマイク・ヒルトンとなります。

　ヒルトンは個人的にトップクラスのNBと思っています。ブリッツもうまい選手ですしね。スロットWR対応が非常にうまいです。

　アウジーは昨年マンカバーしたターゲットのWRのパス成功率が19/50でなんと38.0％　被レーティング53.4と驚異的な数字を残しています。もっと評価されるべき選手かもしれません。

　そして2年目のテイラー-ブリットは昨年終盤からかなり伸びてきたCBです。イーライ・アップルと再契約しなかったのはこのテイラー-ブリットを使いたいからでしょう。特にプレーオフでビルズ・チーフスにいいパスディフェンスをしていました。3強対策として成長を期待したい選手と言えるでしょう。

　最後は今年のベンガルズのウィークポイントになってしまうかもしれないSです。長年コンビを組んでいたSジェシー・ベイツがファルコンズ　Sボン・ベルがパンサーズに移籍。今年はまっさらな状態となりました。

　今年はラムズから補強したFSニック・スコット　昨年のドラフト1巡目のSSディクソン・ヒルのコンビとなります。スコットも多少実績はあるもののそこまで信頼度はない。ヒルは昨年ほとんど試合に出ていない。

　ただ個人的にはヒルは昨年プレシーズンでの動きはすごいなと思っていたので、なんで使わないのか不思議な選手でした。ちょっとヒルには要注意かもしれないと個人的には思っています。

スケジュールと展望

　スケジュール　

2023Schedule-05cin

　地区優勝の割にはそこまで厳し目ではないスケジュールかなと、序盤の同地区2連戦で2チームとも叩ければ地区優勝ほぼ決定的かもしれないなぁ。

　AFC3強対決のビルズ戦がWeek9　チーフス戦がWeek17　どちらも大注目の一戦となるでしょう。きっとプレーオフ前哨戦と謳われることでしょう。

　展望　

　AFC北はこってりしていますが、地区優勝筆頭候補で3連覇に近い状態かなと。来年度からはちょっとサラリーキャップにより攻撃の戦力ダウンは否めないので、今年が大勝負の年となりそうですしね。今年のチャンスを逃すと、ちょっと勿体ないシーズンとなるかもしれません。

　守備はやはりSが本番でやってみないとわからないコンビになったこと。ここさえクリアできれば昨年よりはちょっと落ちるかもしれないが、総崩れになることはないかなと。ただ最後の砦のポジションなので、ほんとここだけが不安点ですね。ワイドオープン祭りになったら、また殴り合いのチームに逆戻りになります。こうだけはなりたくないですね。

　目標はもちろん地区3連覇とAFCの3強の一角として第1シードでしょう。

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コメント一覧 (8)

- 1. 通りすがりのNFL初心者
- 2023年08月03日 18:21
- ラス前のKC戦がシード順を争う戦いとなるのか、PO生き残りをかけた落とせない試合になるのかは前半の星勘定で決まってきそうですね。特にバロウが欠場しそうな開幕からの同地区対決2連戦とバイウィーク挟んだSEAからBUFまでの3試合をどう乗り切るのか
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  茶王
  
  がしました
- 2. ピケットはイケメン
- 2023年08月03日 22:27
- 揃えている選手の質に対してD#が固すぎます。
  私の贔屓の某鉄チームなんてリーグで一番D#に金かけてるのに
  それより固いなんて！　間違いなくDCの手腕です。
  引き抜かれてA北から去れとずっと願っていましたが、なんでどこも放置なんや…
  A北は近年地区3連覇したチームがない混戦地帯でしたので
  今年どこが阻止するのか楽しみです。
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  茶王
  
  がしました
- 3. 寒林檎
- 2023年08月04日 04:48
- 戦力的にはOLがどれだけ固くなるかと、Sがうまく行くかどうかだけで、あとは怪我と試合中の細かいところだけなんでしょうね。
  バロウの負傷は……POだけなら響く程じゃなさそうだけど、第一シードと考えたら痛いかな？
  ただここ2年POだと敵地の方がいい試合してるくらいなんでねえ。
  
  ブラウンズに始まってブラウンズに終わる日程は……喜ばれてそうだなあ。
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  茶王
  
  がしました
- 4. ベンガルガルズ
- 2023年08月04日 18:22
- 30数年のシンシナティファンです。
  やっと時代が来ましたね〜
  バロウは全く心配していません。開幕に合わせて来るでしょう。
  前でコメントされている方がいましたが、今年更にディフェンスは固いですよ！
  リーダー、ヒル、ヘンドリクソン、ハバードのフロント4、プラット、ウィルソンのLB、チドー、ブリット、ヒルトンのCB、ヒル、スコットのSF。ルーキーのターナー、バトルも良いですよ！
  今年こそスーパー！
  Who Dey🔥
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  茶王
  
  がしました
- 5. わんわん
- 2023年08月06日 01:59
- ブラウンズと最下位争いをしていたのが遥か昔に感じてしまいます。ブレイディ以外でマホームズを止めた唯一のQBなんだよなぁ。正直羨ましいです。
- 0
  
  茶王
  
  がしました
- - 6. 茶王
  - 2023年08月06日 08:25
  - >>1
    通りすがりのNFL初心者さん
    
    バロウが開幕に間に合うかどうかですよねぇ。うちと最初に当たるのでそこだけは無理せずおやすみしてほしいｗ
    
    >>2
    ピケットはイケメンさん
    
    なんていうか世間はそこまで評価してないけど、かなり強いですよねベンガルズ守備って。ほんといやらしい。ブラウンズは半世紀ほど優勝してないので蚊帳の外です。
    
    >>3
    寒林檎さん
    
    昨年のOLの補強序盤は連携だめでしたけど、中盤からしっかりしてきましたし、今年も序盤は緩やかにいってほしい。バロウは受け身うまくなりすぎて怪我は少ないかなと。また相性良くなんないかなブラウンズ・・・ワトソン以外だと勝ってるから開幕先発ワトソンはずそう！
    
    >>4
    ベンガルガルズさん
    
    これからキャップ問題が発生してくるから今年が本当にチャンスですので、逃さないように！ほんとね守備厄介なんですよ。Sの新コンビが連携おかしくなんないかぎりは。
    
    >>5
    わんわんさん
    
    うちもメイフィールドで順調に成長してたはずなんですけどねぇ。。。あのバカオーナーが。。。ほんとベンガルズは今年逃すと戦力ダウンの可能性があるので、今年は少し許す感じはある。
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    茶王
    
    がしました
- 7. ※
- 2023年08月20日 10:39
- 相手をドミネイト出来る最強のQBはマホームズ
  決定的な一撃必殺を持つ最凶のQBはアレン
  そして　一人でチームを勝たせる事が出来る最高のQBがバロウ。
  
  バロウは勝利への執念が凄まじく　
  サックもINTもバターの様に溶けるOLが原因の事が多いがそれでも何とかする真のリーダーだ。
  ショットガン多様する事もありRUNとＰＡＳＳの駆け引きの下手さだけが唯一の欠点で伸びしろでもあるという完成度の高さは流石。
  
  セーフティの戦力ダウンがあるもののバロウがいれば何とかするんだろうなぁ。
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  茶王
  
  がしました
- - 8. 茶王
  - 2023年08月21日 10:05
  - >>7
    ※さん
    
    バロウは初年度の怪我でサック耐性を見に付けたことで、サックの受け身が上手いんですよね。サックは多いですが怪我しないのはいいところです。そして勝負強さ。当たりQBでいいなぁとほんと
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    茶王
    
    がしました